春の訪れとともに、韓国ドラマ界に「黄金のラインナップ」が押し寄せています。2026年3月、韓国の各放送局が威信をかけて送り出す新作ドラマ4本が、日本の韓流ファンの間でも大きな注目を集めています。
今回のラインナップが特別なのは、パク・ミニョン(박민영)やハ・ジョンウ(하정우)といった、日本でも抜群の知名度を誇るトップスターたちが、久しぶりにテレビドラマ(お茶の間)に戻ってくるという点です。期待の4作品を、韓国文化の豆知識を交えながら詳しく解説します。
■ 「ラブコメの女王」パク・ミニョンが挑む、禁断のロマンスリラー
まずトップバッターを切ったのは、3月2日から放送がスタートしたtvN(韓国のドラマ制作に定評のあるケーブルテレビ局)の「セイレン(세이렌)」です。
主演のパク・ミニョンは、日本でも社会現象を巻き起こした「私の夫と結婚して」以来、約2年ぶりのドラマ復帰となります。今回彼女が演じるのは、国内最大の美術品オークション会社の首席競売士。しかし、彼女を愛した男たちが次々と謎の死を遂げるという、背筋の凍るような秘密を抱えています。
相手役を務めるのは、映画「イカゲーム」の警察官役で世界的にブレイクしたウィ・ハジュン(위하준)。彼は真実を暴くために彼女を愛そうと決意する保険調査官を演じます。
実はこの作品、日本の野沢尚氏による名作小説「氷の世界」が原作なんです。1999年に日本でドラマ化された際も大きな話題になりましたが、韓国版ではどのように「致命的なロマンス」として昇華されるのか、原作ファンにとっても見逃せないポイントです。
■ ユ・ヨンソクが幽霊とタッグ?異色のオカルトリーガルドラマ
続いて、3月13日からSBS(韓国の主要地上波放送局の一つ)で始まるのが、ユ・ヨンソク(유연석)とイ・ソム(이솜)主演の「シン・イラン法律事務所(신이랑 법률사무소)」です。
「賢い医師生活」などで癒やし系俳優として知られるユ・ヨンソクが、本作ではなんと「幽霊が見える弁護士」に扮します。亡くなった人の無念を晴らすために、おじさんから科学者まで、さまざまな「サブキャラ」を使い分ける演技力が見どころ。対するイ・ソムは、勝訴のためなら手段を選ばない冷徹なエリート弁護士を演じ、凸凹コンビのケミ(ケミストリー、相性のこと)を披露します。
韓国では最近、映画「破墓(パミョ)」の大ヒットなどもあり、オカルト的な要素と現代劇を掛け合わせたジャンルが非常に人気です。本作も、笑いの中に韓国独特の「ハン(恨/深い悲しみや無念)」を解消していく温かさが描かれると期待されています。
■ ハ・ジョンウが19年ぶりに帰還!「不動産」に翻弄されるリアルな生存記
3月14日から放送されるtvNの「大韓民国でビルオーナーになる方法(대한민국에서 건물주 되는 법)」は、キャスト陣がとにかく豪華です。
映画界の至宝ハ・ジョンウが、なんと19年ぶりにドラマ界にカムバック。さらに、イム・スジョン(임수정)や、日本でも活躍するシム・ウンギョン(심은경)までが顔を揃えます。
物語は、借金まみれの「生活密着型ビルオーナー」である主人公が、家族とビルを守るために狂言誘拐に加担するというサスペンス。ここでポイントとなるのが、タイトルの「ビルオーナー(コンムルジュ)」という言葉です。
韓国では「造物主(神)の上にビルオーナーがいる」と言われるほど、ビルの家賃収入で暮らすことは国民の憧れ。一方で、無理な借金をして物件を購入する「ヨンックル(魂までかき集める、という意味の造語。全財産や借金を注ぎ込むこと)」も社会問題になっています。ハ・ジョンウが演じる、利息に追われアルバイトを掛け持ちする「切ないビルオーナー」の姿は、今の韓国のリアルな一面を映し出していると言えるでしょう。
また、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞したシム・ウンギョンの「悪役」への挑戦も、日本のファンにとっては大きな注目ポイントですね。
■ チュ・ジフン×ハ・ジウォン、欲望にまみれた「大人の権力闘争」
最後に紹介するのは、3月16日からENA(「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を放送した新興の人気チャンネル)で放送される「クライマックス(클라이맥스)」です。
こちらは、チュ・ジフン(주지훈)とハ・ジウォン(하지원)という、カリスマ溢れる二人の共演が話題です。野心家の検事と、かつてトップ女優だった妻。この夫婦が権力の頂点を目指して、政治・経済・芸能界が絡み合う複雑な欲望の渦に飛び込んでいく姿を描きます。
特に、ハ・ジウォンにとっては「カーテンコール」以来4年ぶりのドラマ復帰作。彼女が演じるトップ女優・サンアが、夫への愛よりも強い「野望」をどう表現するのか、その圧倒的なオーラに期待が高まります。
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