今、韓国のドラマ界で「ENA(イーエヌエー)がまたやってくれた!」と大きな話題を呼んでいる作品をご存じでしょうか?
「ENA」といえば、日本でも社会現象を巻き起こした『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を世に送り出した放送局として知られています。そのENAが放つ最新月火ドラマ『クライマックス(클라이맥스)』が、放送開始からわずか2回で驚異的な盛り上がりを見せています。
主演を務めるのは、映画『神と共に』シリーズやドラマ『キングダム』で日本でも圧倒的な人気を誇るチュ・ジフン(주지훈)。そして、日本における韓流ブームの立役者の一人であり、『シークレット・ガーデン』などで知られるトップ女優ハ・ジウォン(하지원)という、まさに“クライマックス”な豪華共演が実現しました。
今回は、なぜこのドラマが韓国でこれほどまでに熱い視線を浴びているのか、その魅力と背景を深掘りしていきましょう。
■ わずか2話で視聴率急上昇!「チュ・ジフン現象」が再来か
3月19日に韓国で報じられたニュースによると、『クライマックス』は第1回の視聴率2.9%から、第2回には3.8%(ニールセンコリア提供、全国有料世帯基準)へと大きく数字を伸ばしました。
「たった3%台?」と思われるかもしれませんが、韓国のケーブルチャンネル、特に新興勢力のENAにとって、初回から3%に迫り、右肩上がりで数字を伸ばすのは非常に幸先の良いスタート。同局の歴代初回視聴率でも2位という好記録を叩き出しました。
さらに驚くべきは、テレビの枠を超えた「話題性」です。SNSやネット上での盛り上がりを示す「話題性調査(グッドデータコーポレーション調べ)」では、放送開始直後からドラマ部門で上位にランクイン。韓国の動画配信サービス「ディズニープラス(Disney+)」でも、公開直後に「今日の韓国のTOP 10シリーズ」で1位に輝くなど、爆発的な勢いを見せています。
■ 「泥スプーン」出身の野望に満ちた検事というハマり役
本作でチュ・ジフンが演じるのは、ソウル中央地検の“ドーベルマン”の異名を持つ検事、パン・テソプ(방태섭)です。
ここで注目したいのが、彼が「泥スプーン(フクスジョ/흙수저)」出身という設定です。韓国では親の経済力や家柄をスプーンの色に例える言葉があり、富裕層を「金スプーン」、貧困層を「泥スプーン」と呼びます。この「泥スプーン」から這い上がり、さらなる高みを目指そうとするテソプのキャラクターは、現代韓国社会の格差を背景にしたリアルな欲望を象徴しています。
テソプは、自身の野望を叶えるために、最高の地位に君臨する大女優チュ・サンア(ハ・ジウォン)との結婚を選び、権力の中枢へと食い込んでいきます。第1回、第2回では、彼がいかにしてスター検事の座を掴んだのかがスピーディーに描かれましたが、視聴者を特に釘付けにしたのがチュ・ジフンの圧倒的な演技力です。
これまでの作品ではあまり見られなかった「歌と踊り」を披露するシーンでは、泥臭く生き抜いてきた男の権力欲を完璧に体現。その一方で、妻サンアを見つめる瞳には濃厚なメロドラマの気配が漂い、冷徹な野心家と愛に溺れる男という二面性を使い分けています。
特に第1回のラストで見せた、チュ・ジフンによる「口笛」のエンディングシーンは、オンライン上で「鳥肌が立った」「これぞチュ・ジフンの真骨頂」と大きな反響を呼びました。
■ 脇を固める実力派キャストと今後の展開
ドラマの勢いを支えるのは主演二人だけではありません。
テソプとスリリングな心理戦を繰り広げるクォン・ジョンウク役には、日本でも『サイコだけど大丈夫』などで演技派として知られるオ・ジョンセ(오정세)。そして、テソプを翻弄するイ・ヤンミ役には、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』の体当たりな演技が記憶に新しいチャ・ジュヨン(차주영)が名を連ねています。
第2回では、自らの野望と妻を守るべき状況の間で揺れ動くテソプの姿が描かれ、本格的な権力争いの幕が上がりました。
チュ・ジフンにとっては、前作『重症外傷センター:ゴールデンアワー(原題)』から、待機作の『再婚承認を要求します(原題)』などが続く中、ついに公開された待望の主演作。ハ・ジウォンもまた、今作のために過酷なダイエットを敢行し、「自分自身を消して役に挑んだ」と語るほどの熱量を見せています。
欲望、愛、裏切り……。韓国ドラマの王道ともいえる要素が凝縮された『クライマックス』。大人の色気が漂うチュ・ジフンと、圧倒的なオーラを放つハ・ジウォンのケミストリー(相性)が、今後どこまで視聴率を伸ばしていくのか目が離せません。
日本でもディズニープラスを通じて視聴可能な本作、皆さんはもうチェックしましたか?「野望に燃えるチュ・ジフンの鋭い目つきがたまらない!」という方も多いのではないでしょうか。第1回のあの「口笛エンディング」について、皆さんの感想をぜひコメントで教えてくださいね!
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