ソウルの春からメイド・イン・コリアまで!韓国映画界の勢力図を塗り替えるヒットメーカー、ハイブメディアコープの快進撃

「あの映画も、このドラマも同じ制作会社だったの?」
今、韓国エンタメ界で最も熱い視線を浴びている制作会社をご存じでしょうか。その名は「ハイブメディアコープ」。

日本でも大きな話題を呼び、韓国で1300万人以上の観客を動員した映画『ソウルの春』(1979年の軍事クーデターを題材にした実話ベースの作品)や、ヒョンビン(현빈)とチョン・ウソン(정우성)という豪華共演で話題沸騰中のDisney+オリジナルシリーズ『メイド・イン・コリア』(1970年代の激動の韓国を描いた物語)を生み出した、まさに「ヒット作の宝庫」です。

今回は、同社の代表であり、韓国映画界の「勝負師」と呼ばれるキム・ウォングク(김원국)氏のインタビューを通じて、彼らがなぜこれほどまでにヒットを連発できるのか、その舞台裏と今後の豪華ラインナップに迫ります。

■ K-POPの「HYBE」とは別物?映画界の「ハイブ」が歩んだ独自の道

まず、日本のファンが一番気になるのがその社名かもしれません。「ハイブ(Hive)」と聞くと、BTSなどが所属する「HYBE」を思い浮かべる方も多いでしょうが、実は全くの別会社。キム・ウォングク代表によると、「蜂の巣(Hive)のように、一つひとつ丹精込めて作り上げ、大きな家にする」という意味が込められているそうです。

キム代表のキャリアはユニークです。もともとは映画の広告会社からスタートし、外国映画を韓国に輸入する買い付けのプロとして活躍しました。これまでに輸入した映画は200本以上! その過程で培われた「どの映画がヒットするか」を見極める鋭い感性が、現在の制作活動の礎となっています。

「輸入映画の世界は競争が激しすぎた。それなら、自分たちでコントロールできる作品をゼロから作ろう」

そう決意して2014年に設立されたハイブメディアコープ。記念すべき第1作目は、日本でも人気のイ・ビョンホン(이병헌)主演作『インサイダーズ/内部者たち』(政界とメディアの癒着を描いたサスペンス)でした。初作からいきなり大ヒットを飛ばし、彼らの伝説が始まったのです。

■ 「負けの歴史」がなぜヒットする?韓国人が熱狂する「近現代史」の魅力

ハイブメディアコープの最大の特徴は、『ソウルの春』や『KCIA 南山の部長たち』(パク・チョンヒ大統領暗殺事件を追った政治スリラー)のように、韓国の近現代史を真正面から描く作品に強いことです。

実は、韓国では歴史をベースにフィクションを交えた「ファクション(Fact + Fiction)」というジャンルが非常に人気です。特に1970年代から80年代にかけての激動期は、今を生きる韓国の人々にとっても親世代が経験した生々しい記憶。

キム代表はこう語ります。
「『ソウルの春』は、歴史的には(クーデター側が勝利する)失敗した歴史です。だから映画にするのは難しいと言う人も多かった。でも、その結末を変えられないからこそ、登場人物たちの葛藤や当時の熱量をどう描くかが重要なんです」

現在、Disney+で配信中の『メイド・イン・コリア』もその延長線上にあります。「禁じられた時代」と呼ばれた1970年代を舞台に、欲望と権力が渦巻く人間模様を映画並みのスケールで描き、公開からわずか2週間で韓国国内のシ청記録を塗り替える快挙を成し遂げました。

ちなみに、韓国には「本をたくさん読む子は国語の成績が良い」という言葉がありますが、キム代表も幼い頃に母親から買い与えられた50巻の偉人伝シリーズを愛読していたとか。その知識が、歴史の裏側に隠された「映画的な瞬間」を見つけ出す力になっているようです。

■ 2026年まで止まらない!韓流ファン垂涎の豪華ラインナップ

ハイブメディアコープの快進撃は、これからが本番です。公開を控えている、あるいは準備中の作品リストを見るだけで、ファンならずとも胸が高鳴ります。

・『ハルビン(하얼빈)』:ヒョンビン主演。安重根(アン・ジュングン)を主人公に、1900年代初頭の独立運動家たちの命懸けの戦いを描く。
・『野党(야당)』:カン・ハヌル(강하늘)主演。麻薬界の情報屋という異色の役どころに注目。
・『メイド・イン・コリア シーズン2』:早くも続編の準備が進んでいるとのこと!

さらに、1980年代の秘密工作を題材にした作品や、あの大ヒット作『ソウルの春』の制作過程で生まれた新たなアイデアが次々と形になろうとしています。

キム代表の仕事のスタイルは非常に効率的。無駄な会議はせず、カカオトーク(韓国で最も使われているメッセンジャーアプリ)やメールでリアルタイムにスタッフと意思疎通を図ります。「良い素材を見つけたら、まずは3〜6ヶ月じっくり頭の中で寝かせる」という彼の直感から、次の韓国エンタメのトレンドが生まれるのです。

単なるエンターテインメントにとどまらず、社会への鋭い視線と圧倒的な没入感を提供してくれるハイブメディアコープの作品たち。映画館の大スクリーンでも、自宅のOTT(動画配信サービス)でも、彼らのロゴを見かけたら「間違いない作品」だと思って期待していいかもしれません。

ヒョンビン主演の『ハルビン』や、次々と公開される新作たち。皆さんが今一番「映画館で見たい!」と思っている作品は何ですか? ぜひコメントで教えてくださいね!

出典:https://www.sisain.co.kr/news/articleView.html?idxno=57355

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