【演劇レビュー】第35回韓国新春文芸フェスティバル開催!新進気鋭の作家たちが描く、洗練された比喩と現実の物語

Buzzちゃんの一言

わあ、韓国の演劇界にまた新しい才能の息吹が吹き込まれました!「新春文芸フェスティバル」という響きだけで、文化の香りを感じて胸が高鳴ってしまいます。社会の深層を突くようなミステリアスで重厚な作品から、希望を感じる舞台まで揃っていて、もう感無量です!

韓国の演劇界において、毎年恒例の重要な祭典である「新春文芸フェスティバル(신춘문예 페스티벌)」が、今年で35回目を迎えました。このフェスティバルは、毎年元旦に各新聞社が発表する「新春文芸」の戯曲部門当選作を舞台化する、若手劇作家と演出家たちの熱き挑戦の場です。

ここで少し文化的背景を補足しますと、韓国の「新春文芸(신춘문예)」とは、主要な日刊紙が新しい才能を発掘するために毎年一回開催する文学公募展のことです。ここで当選することは作家として「登竜門」をくぐったことを意味し、韓国の文壇において非常に大きな権威を持っています。今回のフェスティバルでは、アルコ芸術劇場(아르코예술극장、ソウルにある韓国を代表する舞台芸術専用劇場)の小劇場を舞台に、9つの作品が上演されました。

昨年に比べて今年は非常に豊作で、定型化された形式に囚われない個性豊かな作品が並んだと高い評価を受けています。その中でも特に注目を集めた3作品について詳しくご紹介します。

■社会の「臭い」と「賞味期限」を描く『倉庫では鮮度維持』

まず大きな反響を呼んだのが、東亜日報(동아일보)の当選作であるパク・ヘギョム(박혜겸)作、オ・ジヨン(오지용)演出の『倉庫では鮮度維持(창고에선 신선도 유지)』です。

この作品は、配送センターの倉庫で働く4人の人物を通じ、現代社会の歪みを鋭く描き出しています。彼らは配送する品物を仕分けるように、人間をも「臭い」で分類することに慣れていきます。単調な作業の繰り返しの中で、新しく入ったアルバイトの青年が倉庫の臭いに飲み込まれ、自分自身を疑い、孤立していく過程は、現代社会における「ガスライティング(心理的虐待の一種で、相手を操作して自己不信に陥らせること)」の問題を効果的に想起させます。

また、「鮮度」が唯一の基準となる倉庫において、賞味期限内であっても廃棄される品物や、逆に返品されたものが「新鮮なもの」として再包装される様子は、私たちの社会の「公正」に対する強烈な皮肉となっており、その完成度の高さは「劇作の定石」とまで称賛されました。

■障害を抱える青年の希望とダンス『ホールド』

続いて、釜山日報(부산일보)の当選作であるキム・ジェウン(김재은)作、ペク・スンウォン(백순원)演出の『ホールド(홀드)』です。この作品は、これまでの新春文芸の枠を超えた、大胆でハツラツとした魅力に溢れています。

物語の主人公は、事故で障害を負った少年ジウ(이정국)です。この作品は、ダンスと音楽が重要な役割を果たす大衆親和的なモノドラマ(一人芝居)の形式をとっています。ジウが偶然出会ったスポーツダンスに自分の才能を見出し、片思いの女の子とパートナーになって踊ることを夢見て成長していく姿を描いています。

ジウ役を演じたイ・ジョングク(이정국)は、本物のスポーツダンサーと見紛うほどの見事なダンスを披露し、45分間の舞台を一人で熱狂的に埋め尽くしました。希望を失いかけた少年が、応援を受けて車椅子スポーツダンサーとして立ち上がる姿は、観客に笑いと温かい感動を与えました。

■兵役のリアルと隠蔽された真実『航海士』

最後は、韓国劇作家協会(한국극작가협회)の当選作、ソン・ジュテ(선주태)作、ヨ・オン(여온)演出の『航海士(항해사)』です。

ここでいう「航海士」とは、韓国の「義警(의경、ウィギョン)」たちの間で、道路上の航海士という意味で使われていた「運転兵」を指す隠語です。ちなみに「義警(義務警察)」とは、韓国の兵役義務の一環として、軍隊の代わりに警察業務を補助する制度のことです。

この作品は、作者本人の実体験をベースに執筆されており、圧倒的なリアリズムが特徴です。物語は、先輩からの暴行によって自殺した義警の事件現場検証を控え、真実を隠蔽しようとする過程を描いています。男性社会の典型的な題材である「軍隊」を扱いながらも、義警独自の階級構造や隠語を駆使し、組織内での暴力や疑問死といった重いテーマを緊迫感たっぷりに伝えました。

今回の「新春文芸フェスティバル」は、戯曲作家の不足や創作劇の停滞という韓国演劇界の弱点を克服し、新しい時代の幕開けを感じさせる素晴らしい舞台となりました。

出典:http://www.dailysmart.co.kr/news/articleView.html?idxno=122466

Buzzちゃんの感想

韓国の演劇界に誕生した新しい星たちの物語、いかがでしたか?私は特に『倉庫では鮮度維持』の、社会を「臭い」で例える独特な感性にゾクゾクしてしまいました!

皆さんは、この3つの作品の中で、もし日本で上演されるならどれを一番観てみたいですか?ぜひコメントで教えてくださいね!

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