韓国ドラマ界で活躍する女優たちの、時を超えた温かい友情が話題を呼んでいます。
女優のチョン・シア(정시아)が、自身のYouTubeチャンネル「チョン・シアのアシジョン(정시아 아시정)」にて、16年来の親友である大先輩女優、オ・ヒョンギョン(오현경)とのプライベートな対談を公開しました。ドラマでの「最悪な出会い」から始まり、今や「人生の伴侶」と呼び合う二人の深い絆は、多くのファンに感動を与えています。
今回は、華やかな芸能界で育まれた、まるで本物の家族のような二人の関係性と、韓国芸能界ならではの文化的背景を紐解いてみましょう。
■ 始まりは「夫を奪う女」と「奪われる妻」?ドラマが生んだ奇跡の絆
チョン・シアとオ・ヒョンギョンの出会いは2010年。ドラマの共演がきっかけでした。驚くべきはその役どころです。チョン・シアは劇中、オ・ヒョンギョンの夫を奪うという、いわゆる「不倫相手」の悪女役を演じていました。
韓国のドラマ現場は、日本の「クール制(3ヶ月)」とは異なり、かつては週2回放送のハードスケジュールで数ヶ月から半年、長い時は1年近く撮影を共にすることが珍しくありません。これを韓国では「生放送のような撮影(パッパハン・チュルリョン)」と呼び、出演者同士は戦友のような絆が生まれるか、あるいは役柄の影響で気まずくなるかのどちらかに分かれることが多いと言われています。
しかし、二人の場合は後者でした。チョン・シアは「2010年に出会ってからもう16、17年。人間チョン・シアを語る上で欠かせない人」と、オ・ヒョンギョンへの深い愛情を告白しました。劇中では泥沼の愛憎劇を繰り広げた二人ですが、カメラが回っていないところでは、誰よりも心を許し合える関係を築いていたのです。
■ 10歳の年齢差を超えた「オンニ(お姉さん)」という存在
二人の年齢差は10歳以上あります。儒教的な価値観が根強く、目上の人を敬う文化がはっきりしている韓国では、10歳の差は本来「大先輩と後輩(ソンベ・フベ)」として、ある程度の距離感があるのが一般的です。
しかし、チョン・シアは「先輩方はたくさんいらっしゃいますが、(オ・ヒョンギョンさんとは)波長が合うというか、とても楽なんです。10歳以上の差を感じないほど」と語っています。オ・ヒョンギョンは、チョン・シアがテレビに出演するたびに「すごく良かったよ!」と欠かさず応援の連絡をくれるのだそう。
韓国の芸能界において、先輩が後輩の活動を細かくチェックして励ますことは「内助の功」のような温かさとして受け取られます。チョン・シアにとってオ・ヒョンギョンは、単なる仕事仲間ではなく、荒波の激しい芸能界で自分を全肯定してくれる「心の安息所」となっているようです。
■ 母から娘へ、二世代にわたる特別な交流
二人の友情は、彼女たちの娘たちにも受け継がれています。チョン・シアの娘ソウ(서우)ちゃんと、オ・ヒョンギョンの娘チェリョン(채령)さんも、実の姉妹のように仲が良いことで知られています。
現在20代のチェリョンさんは、アメリカ留学中の夏休みなどに帰国すると、すぐにカフェでアルバイトを始めるような、とても自立したしっかり者。チョン・シアは「娘のソウと一緒に、チェリョンが働いているカフェに行って美味しいものを食べたりします。私の娘もあんな風に育てたい、と思わせてくれる存在」と、親友の娘へのリスペクトも忘れません。
韓国では親しい友人の子供を自分の子供のように可愛がる文化があり、家族ぐるみの付き合いを「家族同伴(カジョク・トンバン)」として大切にします。チョン・シアがオ・ヒョンギョンを「人生の伴侶」と呼ぶのは、共に育児の悩みを分かち合い、子供たちの成長を見守ってきた歳月があるからこそ、その言葉には重みがあります。
■ 忙しい日々の中でも変わらない「人生の伴侶」としての想い
最近は子供の進学準備などで1年ほど会えない時期もあったそうですが、二人の心の距離は全く変わっていません。「一緒に演技をして、先輩・後輩として出会ったけれど、今は人生の伴侶のような感じ。一緒に子供を育て、芸能界で共に歩みながら頼り合って生きている」というチョン・シアの言葉には、戦友以上の深い信頼が滲み出ていました。
華やかな世界に身を置きながら、地に足の着いた温かい家庭を築き、親友との時間を大切にする二人。彼女たちの姿は、変化の激しい現代社会において、変わらない関係を維持することの尊さを教えてくれます。
16年前の「泥沼の不倫相手」という出会いが、時を経て「





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