ピョン・ウソクからチョン・ヘインまで!歌う俳優たちが権利を守る団体に続々加入した理由

韓国ドラマや映画を彩る上で欠かせないのが、作品の世界観を深める「OST(オリジナル・サウンドトラック)」の存在です。最近では、出演している俳優自らがマイクを握り、劇中で切ないバラードや爽やかなアップテンポの曲を披露することも珍しくなくなりました。

そんな中、韓国のエンタメ業界で大きな話題となっているのが、人気俳優たちの「韓国音楽実演者連合会(以下、音実連)」への一斉加入です。

■「ソンジェ背負って走れ」の大ヒットが転機に!ピョン・ウソクらの権利を守る大きな一歩

今回、音実連(음실련)に新しく加入したことが明らかになったのは、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのピョン・ウソク(변우석)をはじめ、実力派のチョン・ヘイン(정해인)など、日本でも馴染み深い俳優たちです。

特に注目を集めているのが、ドラマ「ソンジェ背負って走れ(선재 업고 튀어/2024年に韓国tvNで放送され、世界中でシンドロームを巻き起こしたファンタジーロマンス)」でトップスターのリュ・ソンジェ役を演じたピョン・ウソクです。彼は劇中でバンド「ECLIPSE(エクリプス)」のボーカルとして実際に歌唱を担当。その楽曲が韓国の主要音源チャートを席巻し、米ビルボードチャートにまでランクインするという、俳優としては異例の快挙を成し遂げました。

これまでは、俳優が歌う歌はあくまで「演出の一部」として捉えられることが一般的でした。しかし、ピョン・ウソクのように楽曲そのものが独立したコンテンツとして爆発的な人気を得るケースが増えたことで、俳優側も自分たちを「演技者」であると同時に、音楽を世に送り出す「実演者」であると強く認識し始めたことが、今回の加入ラッシュの背景にあるようです。

■韓国の「音実連(FKMP)」とは?俳優がアーティストとして認められる時代の到来

ここで少し、日本のファンには聞き慣れない「音実連(韓国音楽実演者連合会)」について解説しましょう。

音実連は、歌手や演奏家などの「実演者」の権利を守り、著作隣接権(著作物を世の中に広める役割を果たした人に与えられる権利)を管理する非営利団体です。日本でいうところの「日本音楽実演家団体協議会(CPRA)」に近い役割を担っています。

今回、ピョン・ウソクやチョン・ヘインらがこの団体に加入したことで、彼らは自分が参加したOSTや挿入歌が放送やストリーミングで使用されるたびに、「著作隣接権使用料」や「放送補償金」を定期的かつ体系的に受け取ることができるようになります。

音実連のキム・スンミン(김승민)専務理事は、「Kコンテンツのグローバルなヒットが、OSTの影響力も共に押し上げている。俳優の歌もまた、保護されるべき権利の領域となった」と説明しています。これは、俳優が単に「歌も上手い」というレベルを超え、プロの音楽実演家として公に認められたことを意味しているのです。

■チョン・ヘインにイ・ソンビンも…実力派「歌う俳優」たちが続々と合流

今回の加入リストには、ピョン・ウソク以外にも豪華な顔ぶれが並んでいます。

まずは、ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」などで知られる国民的俳優チョン・ヘイン(정해인)。彼は主演作のOSTに参加することも多く、その甘く落ち着いた歌声には定評があります。さらに、2025年にベテラン俳優のチョン・ジュノ(정준호)と共にデュエット曲を発表したシン・ヒョンジュン(신현준)、そしてバラエティ番組やドラマで見事な歌唱力を披露してきたイ・ソンビン(이선빈)も名を連ねました。

その他にも、次世代を担う若手俳優のチュ・ヨンウ(추영우)キム・ミンソク(김민석)、そして映画「魔女 Part2. The Other One」で鮮烈なデビューを飾ったシン・シア(신시아)など、ジャンルを問わず多才な俳優たちが音楽実演家としての権利を確保しました。

現在の韓国エンタメ界は、Netflix(ネットフリックス)やDisney+(ディズニープラス)などのOTT(インターネットを通じて配信される動画サービス)を通じて、作品がリアルタイムで世界中に配信される環境にあります。作品がヒットすれば、その劇中で流れる俳優の歌声もまた、何年も、何十年も世界中で聴かれ続けることになります。今回の俳優たちの動きは、そうしたグローバルな産業構造の変化に合わせた、賢明で現代的な選択と言えるでしょう。

推しの俳優が心を込めて歌った一曲が、正当に評価され、その権利が守られていく。それはファンにとっても、彼らの音楽活動をより長く、安心して応援できる嬉しいニュースではないでしょうか。

演技だけでなく、歌声でも私たちを魅了してくれる「歌う俳優」たち。最近のOSTの中で、あなたが思わずプレイリストに入れてしまったお気に入りの一曲は何ですか?ぜひコメントで教えてくださいね!

出典:https://enter.etoday.co.kr/news/view/293968

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