韓国芸能界から、心温まるニュースが届きました。現在、ソウルで上演中の人気ミュージカル「黎明の瞳(ヨミョンの ヌンドンジャ)」が、現職および元職の消防官とその家族、計1000人を公演に無料招待することを発表し、大きな話題を呼んでいます。
この太っ腹な企画、実は出演俳優の一人であるペク・ソンヒョン(백성현)の熱い提案から始まったものだというから驚きです。今回は、このニュースの背景にある韓国独自の「ヒーローへの敬意」や、伝説的ドラマといわれる原作の魅力について、詳しく紐解いていきましょう。
■「一人の国民として感謝したい」ペク・ソンヒョンの熱い思い
今回の無料招待を提案したのは、主人公の一人であるチェ・デチ役を演じている俳優のペク・ソンヒョンです。日本の韓流ファンにとっては、ドラマ「天国の階段(2003年の大ヒット作)」でクォン・サンウの少年時代を演じた「元・天才子役」としての印象が強いかもしれませんね。現在は、確かな演技力を備えた実力派俳優として、ドラマ「ボイス」シリーズや「ドクターズ〜恋する気持ち〜」などで活躍しています。
ペク・ソンヒョンは今回の提案について、「韓国国民の一人として、消防官の方々に感謝の気持ちを伝えたかった」と語っています。韓国では消防官や警察官、軍人といった、国民の命を守る職業の方々を「制服を着たヒーロー」として深く尊敬する文化があります。
制作会社のネクストスケッチ(韓国の公演制作会社)も、このペク・ソンヒョンの素晴らしい提案を快諾。2月24日から4月26日まで行われるアンコール公演の期間中、計1000人の消防官とその家族を招待することを決めました。韓国のミュージカル界でも、これほど大規模に特定の職種を招待する例は極めて珍しく、SNSでは「作品のメッセージ性と重なって胸が熱くなる」「これこそ真の影響力」といった称賛の声が相次いでいます。
■最高視聴率58.4%!韓国人が愛してやまない伝説の「黎明の瞳」とは?
ところで、今回上演されている「黎明の瞳」という作品。若いファンの方には馴染みが薄いかもしれませんが、韓国では知らない人がいないほどの「国民的レジェンド作品」です。
原作は1991年から92年にかけて放送された同名のドラマ。日本統治時代から朝鮮戦争までの激動の時代を背景に、3人の男女の悲劇的な愛と運命を描いた大作です。最高視聴率は驚異の58.4%を記録し、韓国の現代史を真正面から描いた初のドラマとして、放送当時は社会現象を巻き起こしました。
特に、主演のチェ・ジェソン(최재성)とチェ・シラ(채시라)が鉄条網越しに再会するキスシーンは、今でもバラエティ番組などでパロディにされるほど有名な名場面です。
今回のミュージカル版は、この膨大な物語を全6幕に凝縮。上海の臨時の政府拠点や、悲劇の舞台となった済州(チェジュ)4・3事件(1948年に済州島で起きた武力衝突と鎮圧による悲劇的な事件)の現場などを舞台上に再現しています。
■客席との距離はわずか1メートル!没入感たっぷりの演出と豪華キャスト
今回のアンコール公演は、会場設計も非常にユニークです。ソウル・銅雀(トンジャク)区にあるコンバース・ステージ・アリーナ(国立顕忠院の向かいに位置する特設会場)で行われていますが、なんと360度構造のステージを採用。大型LEDパネルを駆使したダイナミックな演出に加え、俳優と客席の距離を最短1メートル以内に設計しているため、戦火の中を生き抜く登場人物たちの息遣いまで感じられる没入感が魅力です。
キャスト陣も、ミュージカルファン納得の実力派が揃っています。
ペク・ソンヒョンと共にチェ・デチ役を務めるのは、圧倒的な歌唱力を誇るキム・ジュンヒョン(김준현)とチョン・シウク(정시욱)。
ヒロインのユン・ヨオク役には、ガールズグループ「Jewelry(ジュエリー)」出身で女優としても成功しているパク・ジョンア(박정아)と、ベテランのチョン・ミョンウン(정명은)がダブルキャスティングされました。
もう一人の主人公チャン・ハリム役には、ソン・ヨンジン(송용진)、パク・ジヌ(박진우)、キム・ジヌ(김진우)が名を連ねています。
韓国では現在、同じ作品を何度も観劇する「N次観覧(エヌチャクァンラム、リピート観劇のこと)」という文化が定





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