韓国ドラマや映画を見ていると、ふとした瞬間に主役の若手俳優よりも、その脇を固める「おじさん(アジョシ)」たちに目を奪われることはありませんか?今、韓国のエンタメ界では、20代の輝くような若さを圧倒する、40代から60代の「魅力的なおじさん」たちが熱い視線を浴びています。
かつての「アジョシ」といえば、少し近寄りがたい、あるいはステレオタイプな父親像というイメージが強かったかもしれません。しかし現在のトレンドは違います。包容力のある優しさ、長年の経験からにじみ出る色気、そしてバラエティ番組で見せる意外な素顔……。今回は、韓国で今もっとも「ホット」だと言われる、私たちの心を揺さぶるアジョシたちの魅力を紐解いてみましょう。
■ バラエティで開花した「お父さんのような温かさ」と「ギャップ萌え」
最近、韓国のバラエティ界を席巻しているのが、実力派俳優のイ・ソンミン(이성민)です。ドラマ「ミセンー未生ー」や「財閥家の末息子」で見せた厳格なイメージを覆し、ウェブバラエティ「ピンゲゴ(핑계고)」(国民的MCユ・ジェソクがホストを務める人気トーク番組)のスピンオフ企画「プンヒャンゴ2」で見せた姿が大きな話題となりました。
この番組では、アプリや予約が禁止された不便な状況で旅をするのですが、イ・ソンミンは体当たりで状況を打開しようとする積極的な姿勢を見せました。ハンガリーの飲食店で、店員に「(レビューの代わりに)一緒に写真を撮ってあげようか?」と豪快に提案する姿は、視聴者の爆笑を誘いました。
また、ファンへの接し方も男前。ファンミーティング開催を望む声に対し、「ファンに恩返しをする場なのに、お金を取ってやるものなのか?」と語ったエピソードは有名で、彼の「人情(チョン)」を大切にする人柄が、まさに「理想のお父さん」のような安心感を与えています。
■ 自由を謳歌する「ソロ活おじさん」の等身大の魅力
一方で、独身ならではの自由な空気感で人気を集めているのが、パク・ビョンウン(박병은)とキム・デミョン(김대명)です。二人は「ナPD」の愛称で知られる名プロデューサー、ナ・ヨンソク(バラエティ界のヒットメーカー)のコンテンツで、飾らない日常を披露しています。
パク・ビョンウンは、山菜を採り、果実酒を漬け、釣りを楽しむという、まるで「自然人」のような隠居スタイルを公開。その悠々自適な姿に、YouTubeのコメント欄では「生臭い(釣りのにおいがする)理想のタイプが現れた」と、独特な愛情表現で支持されています。
「賢い医師生活」で知られるキム・デミョンは、各地の隠れた名店(老舗の飲食店)を巡るコンテンツで、食へのこだわりを見せています。隣の席の人とも自然にお酒を酌み交わすような親しみやすさは、視聴者に「一緒に飲んでみたい」と思わせる魔力を持っています。彼らに共通するのは、自分の人生を楽しみ、周囲に威圧感を与えない「クンデ(自分の価値観を押し付ける年長者)」ではない軽やかさなのです。
■ 完璧なスペックに隠された「優しさ」の破壊力
今、SNSなどで「ヌジョ(느좋:感じがいい、雰囲気がいい、の略語)」という言葉を体現していると言われるのが、料理サバイバル番組「白と黒のスプーン」などで話題のシェフ、ソン・ジョンウォン(손종원)です。
40代で独身、さらにミシュラン1つ星のレストランを2か所も率いるエリートでありながら、その魅力の本質は「言葉遣いの柔らかさ」と「笑顔」にあります。番組内で、料理研究家のキム・プン(김풍)が作る独創的すぎる料理を食べ、涙を浮かべて喜ぶ姿は「わがままな彼女を温かく見守る彼氏のよう」と称され、女性たちの心を鷲掴みにしました。韓国人男性特有の力強さではなく、繊細でジェントルな振る舞いが、今の時代の「モテるおじさん」の定義を塗り替えています。
■ 若さを凌駕する「ハルベ・ファタール(おじいさん・ファタール)」
さらに年齢が上がると、そこには「年輪」という名の武器が加わります。Netflix(ネットフリックス)ドラマ「レディ・ドゥア」に出演中のチョン・ジニョン(정진영)は、60代にして「ハルベ・ファタール(おじいさん+魔性の男を意味するファム・ファタールの造語)」という異名を持つほどの存在感を放っています。
ドラマの中で彼は、莫大な富を持ちながらも、主人公に新しい身分や教養、そして「人と人生の見方」を教える師のような役割を演じています。これは一朝一夕で手に入るものではない、長い歳月を経て醸成された知性と気品です。若さというエネルギーが、経験という深みに屈する瞬間――。それこそが、私たちがベテラン俳優たちに惹きつけられてやまない理由ではないでしょうか。
韓国のエンタメ界で「アジョシ」という言葉は、もはや単なる年齢を指す言葉ではなく、一種の「ブランド」になりつつあります。若さにはない余裕と、失敗も笑いに変える包容力、そして時折見せる少年のようなギャップ。
皆さんが今、つい目で追ってしまう「推しおじさん」は誰ですか?彼らの魅力を語り出すと、夜が明けてしまいそうですよね。ぜひ、あなたの「最強アジョシ」をコメントで教えてください!
出典:https://www.ize.co.kr/news/articleView.html?idxno=74766
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