日本のドラマや映画で見かけない日はないほど、実力派俳優として確固たる地位を築いているヒョンリ(현리)。彼女が今、自身のルーツである韓国での活動を本格化させ、大きな注目を集めています。
最近公開されたNetflixオリジナルシリーズ『この恋、通訳できますか?(キム・ソンホ(김선호)、コ・ユンジョン主演のロマンチックコメディ)』で、ナナミ役を演じているヒョンリ。実は彼女にとって、意外にも今回が「韓国ドラマ初出演」となります。2006年に日本でデビューし、芸歴20年を迎えるベテラン俳優である彼女が、なぜ今このタイミングで韓国の地へと足を踏み入れたのか。その裏側には、家族への深い愛と、自らのアイデンティティを見つめ直した一人の女性の物語がありました。
■「韓国にいるおばあちゃんに見せてあげたい」独学で勝ち取った夢の舞台
ヒョンリといえば、近年ではApple TV+のオリジナルシリーズ『パチンコ(在日コリアン一家の激動の歴史を描いた壮大なサーガ)』への出演や、2024年に日本で社会現象を巻き起こしたドラマ『Eye Love You(二階堂ふみ主演、韓国人俳優チェ・ジョンヒョプが相手役を務めたラブストーリー)』での好演が記憶に新しいところです。
特に『Eye Love You』では、チェ・ジョンヒョプ(채종협)(채종협)演じるテオを支えるヌナ(お姉さん)のような存在を演じ、日韓両国のファンから熱い視線を集めました。そんな彼女が韓国での活動を並行して準備し始めたきっかけは、極めて個人的で、かつ温かい理由からでした。
「大学卒業後に日本で活動を始めましたが、心の中にはいつも、幼い頃から頻繁に行き来して情熱を注いでくれた韓国の祖母に、自分の演技を見せたいという願いがありました」
そう語るヒョンリは、いつか訪れるチャンスのために、毎日欠かさず独学で韓国語の勉強に励んできたといいます。韓国では「在日(チェイル)」と呼ばれる在日コリアンの方々の中には、家庭環境によって韓国語を母国語としないケースも少なくありません。ヒョンリも東京生まれですが、自らの意志で言葉を学び、ルーツを掘り下げてきました。その努力が実を結び、アメリカ制作の『パチンコ』を経て、今回の韓国ドラマ出演という大きな「架け橋」へと繋がったのです。
■「国籍は障害にならない」イギリス留学で得た健やかな自己肯定感
インタビューの中で、ヒョンリは自身のアイデンティティについても率直に語っています。日本で育つ中で、自身のルーツに悩むことはなかったのでしょうか。
彼女は「幸いにも、学生時代にアイデンティティによる困難を経験することはありませんでした」と振り返ります。その大きな転換点となったのが、中学2年生の時に経験したイギリスへの短期留学でした。
「国籍に関係なく、多様な友達と過ごした経験が大きかったです。そこで『国籍が違うことは、決して障害にはならない』と身をもって悟りました。ありのままの自分の姿で堂々と生きていいんだ、という確信を得たんです」
韓国は儒教の教えに基づき、家族やルーツを重んじる文化が非常に強い国です。一方で、在日コリアンの方々が韓国で活動する際には、時に言葉や習慣の壁、あるいは複雑な歴史的背景から来る「目に見えない壁」に直面することもあります。しかし、ヒョンリはそれを「恥じる必要のない、自分が選択したのではない個性」として受け入れました。
「自分が生まれた場所も国籍も、性別や容姿も、自分で選べるものではありません。だからこそ、それに対して恥じる必要はない。周囲の大人や友人たちが、ありのままの私を受け入れてくれた環境にとても感謝しています」
この健やかなマインドこそが、日本、韓国、そしてアメリカと、国境を越えて活躍できる彼女の強さの源なのでしょう。
■家族も応援!「やっと韓国のテレビで見せられる」という喜び
俳優デビュー当初は、家族から反対されたこともあったというヒョンリ。しかし、今では誰よりも彼女を応援してくれているといいます。
「家族はとても喜んでくれました。現在、家族が韓国にいることもあり、ついに韓国の放送作品を通じて私の演技を見せられるという事実に、私自身も胸がいっぱいです」
日本でのキャリアを一度リセットするような挑戦ではなく、日本で積み上げた実力を武器に、韓国という新しいフィールドで花を咲かせようとしているヒョンリ。彼女の活躍は、日韓のエンターテインメントの境界線がますます曖昧になり、クリエイティブな交流が加速している今の時代を象徴しているかのようです。
独学で学んだとは思えないほど流暢な韓国語と、長年の経験に裏打ちされた繊細な演技。彼女が韓国ドラマ界にどんな新しい風を吹き込んでくれるのか、これからの活躍から目が離せません。
『Eye Love You』で彼女を知った皆さんも多いはず。日本と韓国、両方の文化を深く理解しているヒョンリさんだからこそ表現できる役柄があるはずですよね。彼女のこれからの韓国での活動、皆さんはどんな作品で見てみたいですか?ぜひコメントで教えてください!
出典:http://www.osen.co.kr/article/G1112751877





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