日本のアカデミー賞で最優秀主演女優賞を受賞するなど、日韓両国で圧倒的な実力を認められている俳優のシム・ウンギョン(심은경)が、ついに韓国のドラマシーンに帰ってきました。
彼女が復帰作に選んだのは、tvNの新土日ドラマ『大韓民国でビルオーナー(建物主)になる方法(대한민국에서 건물주 되는 법)』。これまで純粋な少女や芯の強い女性を演じることが多かった彼女が、デビュー以来初めて「本格的なヴィラン(悪役)」に挑戦したことで、韓国国内では放送初回から大きな衝撃が走っています。
今回は、6年ぶりのドラマ復帰で彼女が見せた凄まじい変身と、韓国社会の背景を交えた本作の見どころをたっぷりとお届けします。
■「透明感」が「恐怖」に変わる瞬間!シム・ウンギョン流の悪役像
物語の幕開けから、視聴者はシム・ウンギョンの「静かな狂気」に釘付けとなりました。彼女が演じるのは、不動産投資会社「リアルキャピタル」の若きトップ、ヨナ。
初回のオープニング、血まみれになって命乞いをする男を前に、彼女は眉ひとつ動かさずに登場します。手には無造作に握られたジャックナイフ。怯える相手に対し、透き通るような白い肌と穏やかな声で「警察に通報するつもり?」と問いかけ、必死に否定する男に「それを私がどうやって信じるの?」と静かに返すシーンは、これまでの彼女のイメージを根底から覆すものでした。
シム・ウンギョンといえば、日本でも大ヒットした映画『サニー 永遠の仲間たち(2011年のヒット映画。日本でもリメイクされた)』でのコミカルで愛らしい姿や、日本映画『新聞記者』での知的で情熱的な記者の姿が印象的です。しかし、今回のヨナ役では、感情を極限まで抑えた「虚無」の目つきを披露。派手に怒鳴り散らす悪役ではなく、淡々と、そして優雅に残酷な決断を下す姿が、かえって視聴者の背筋を凍らせました。
■韓国の「建物主(コンムルジュ)」への憧れと、歪んだ欲望
タイトルの『大韓民国でビルオーナー(建物主)になる方法』という言葉には、現代韓国のリアルな社会情勢が反映されています。
韓国では「ビルオーナー(建物主=コンムルジュ)」は、単なる不動産所有者以上の意味を持ちます。「不労所得で自由に暮らせる最高のステータス」として、子供たちの将来の夢の1位にランクインすることもあるほど、強烈な憧れの対象です。一方で、不動産価格の高騰や格差社会の象徴でもあり、このドラマはそんな「ビルの所有」を巡る人間の醜い欲望や、生き残りをかけた凄まじい執着を描いています。
シム・ウンギョン演じるヨナは、その欲望の頂点に君臨する人物。彼女の冷酷さは、単なる性格の問題ではなく、巨大な富を守るために人間性を捨てた結果なのかもしれません。
劇中、道端にいた小さなカタツムリを見つけ、優しく安全な場所へ移してあげるという「慈悲深さ」を見せた直後、自分の秘密を探ろうとする刑事のキム・ナムギル(김남길)をダンプトラックの事故に見せかけて始末しようとする二面性は、ヨナというキャラクターの不気味さをより際立たせています。
■豪華共演陣とシム・ウンギョンの「演技への渇望」
本作の見どころは、シム・ウンギョンだけではありません。彼女を追い詰める、あるいは共謀するキャスト陣も超豪華です。
正義感溢れるがどこか危うい刑事役にキム・ナムギル、そして物語の鍵を握るミステリアスな男としてハ・ジョンウ(하정우)が登場。韓国映画界を代表する「演技派の神々」が、テレビドラマという枠を超えた重厚な心理戦を繰り広げます。
シム・ウンギョンは制作発表会で、「これまで悪役に対する渇望(挑戦したいという強い願い)があった」と語っていました。子役時代からキャリアを積み、常に新しい顔を模索してきた彼女にとって、日本での活動を経て成熟した今、この冷徹なヴィラン役はまさに待ち望んでいた挑戦だったのでしょう。
韓国のSNSやコミュニティサイトでは、放送終了後に「シム・ウンギョンがナイフを振り回すシーンで、思わず息を止めた」「あの綺麗な顔で笑いながら脅すのが一番怖い」「日本で賞を獲るだけある、やっぱり格が違う」といった絶賛のコメントが溢れています。
■これからの展開:シム・ウンギョン流ヴィランの行方
第1話にして、圧倒的なカリスマ性と恐怖を植え付けたヨナ。彼女がなぜこれほどまでに冷酷にならざるを得なかったのか、そして執拗に自分を追う男たちとどのような火花を散らすのか、期待は高まるばかりです。
日本のファンにとっても、日本のアカデミー賞で私たちを感動させてくれた彼女が、本国韓国で「最恐の悪役」として凱旋した姿を見られるのは、この上ない喜びではないでしょうか。
「信じて見る俳優(ミッコポヌンペウ:韓国で、演技力に絶対的な信頼がある俳優を指す言葉)」という称号がこれほど似合う俳優もなかなかいません。これから毎週、週末の夜はシム・ウンギョンの「冷たい眼差し」に翻弄されることになりそうです。
これまで『サニー』や『新聞記者』で見せてくれた彼女のイメージとは180度違う今回のヴィラン役、皆さんはどう感じましたか?「優しいシム・ウンギョン」と「冷酷なシム・ウンギョン」、どちらがより魅力的だと思いますか?ぜひ皆さんの感想をコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.topstarnews.net/news/articleView.html?idxno=16004831
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