世界的に大ヒットしたDisney+オリジナルシリーズ『ムービング』(超能力を持つ親世代と子世代の戦いを描いたアクション大作)での、圧倒的な存在感と父性愛あふれる演技が記憶に新しいリュ・スンリョン(류승룡)。スクリーンやドラマの中では重厚なカリスマ性を放つ彼ですが、カメラの回っていないところで見せる「もう一つの顔」が今、韓国で大きな感動を呼んでいます。
2026年という新しい年を迎えてからも、リュ・スンリョンの歩みは止まりません。ただしそれは、単なる「売れっ子俳優」としての活動だけではありません。社会の隅々に温もりを届ける「善行のアイコン」としての活動です。今回は、彼が最近取り組んでいるさまざまな公衆便益活動やチャリティのニュースを、韓国の文化的背景を交えながら詳しくお届けします。
■「助けが必要な隣人」と「動物たちの命」へ向けられた温かい視線
リュ・スンリョンがまず真っ先に取り組んだのは、困難な状況にある障害者家庭を支援するキャンペーンでした。韓国障害者財団が主催するこのプロジェクトは、予期せぬ危機に直面した家庭に手を差し伸べることを目的としています。
彼は「新年を迎え、隣人の人生をもう一度振り返るきっかけになればという思いで参加した」とコメント。言葉だけでなく、自らが先頭に立って応援のメッセージを発信することで、社会的な関心を高める役割を果たしています。
さらに、彼の関心は人間だけでなく「生命」そのものへと広がっています。リュ・スンリョンは、SBSスペシャル『おかしな動物園(原題)』というドキュメンタリー番組のナレーションに、ノーギャラに近い「才能寄付(ジェヌンギブ)」という形で参加しました。
※韓国では「才能寄付」という言葉がよく使われます。これは自分の持つ専門的なスキル(俳優なら演技や声、歌手なら歌など)を、公共の利益のために無償、あるいは低額で提供する社会貢献活動のことで、韓国の芸能界ではトップスターであればあるほど、この活動に熱心な傾向があります。
このドキュメンタリーは、動物園の裏側にある動物たちの真実の姿を描いたものです。台本を読んだだけで胸が熱くなったというリュ・スンリョンは、「機会があれば必ず清州(チョンジュ)動物園を訪れたい」と語るほど、作品のメッセージに深く共感したといいます。彼の深く響く低音ボイスが、命の尊さを伝える番組の重みを一層引き立てたことは言うまでもありません。
■国家への献身と歴史を忘れない「俳優としての品格」
リュ・スンリョンの活動は、韓国という国の歴史や、国を支えた人々への敬意にも及んでいます。彼は誠信女子大学のソ・ギョンドク(서경덕)教授と、国際居住福祉非営利団体である韓国ハビタットが共同で行う「大韓民国・有功者住居支援キャンペーン」に参加しました。
「有功者(ユゴンジャ)」とは、韓国において独立運動に身を投じた人々や、朝鮮戦争などで国のために尽くした軍人、警察官などを指す言葉です。韓国社会では、こうした人々やその遺族を敬う「報勲(ポフン)」の精神が非常に強く根付いています。リュ・スンリョンはその持ち前の重厚な声で、住環境に苦しむ有功者たちのストーリーを伝え、多くの人々に支援と関心を呼びかけました。
また、島や海の歴史を再考するドキュメンタリー独立映画『波市(パシ)』にもモデレーターとして参加。エンターテインメントの枠を超え、自国の文化や歴史を正しく伝える活動にも積極的に取り組んでいます。
■仲間の俳優たちを支える「文化芸術への愛」
さらに注目したいのは、彼が同じ道を歩む「俳優仲間」への支援も忘れていない点です。韓国演劇人福祉財団と協力し、オーディオブックプロジェクト『100人の俳優、わが散文を読む(原題)』に才能寄付で参加しました。
このプロジェクトの収益金は、経済的に厳しい演劇人の緊急医療費や生活費に充てられます。韓国では演劇(舞台)は「芸術の根幹」としてリスペクトされていますが、映画やドラマに比べて出演料が低く、生活が困窮する俳優も少なくありません。そうした仲間を助けようとするリュ・スンリョンの姿勢は、まさに「俳優たちの兄貴分」としての姿そのものです。
このプロジェクトで彼が朗読したのは、独立運動家である白凡(ペクボム)金九(キム・グ)先生の著作『わが願い』。
※金九は韓国で最も尊敬される歴史的人物の一人で、「文化の力による平和な国作り」を説いたことで知られています。日本でいえば、歴史の教科書に必ず登場する偉人の名言を、現代のトップスターが心を込めて読み上げるような、非常に重みのある試みです。
■「歩く善行リスト」リュ・スンリョンの魅力とは?
これら最近のニュースは、決して一時的なものではありません。リュ・スンリョンはこれまでも、済州島(チェジュド)のウォーキングコース「オルレ道」の保存活動、冬の暖房に欠かせない「練炭(ヨンタン)配り」のボランティア、お年寄りへの食事支援など、地道な活動を長年続けてきました。
※韓国の冬の風物詩ともいえる「練炭配り」は、低所得層の家庭に暖を届けるための重要なボランティアです。日本の韓流ファンの皆さんも、推しの俳優が顔を真っ黒にして練炭を運ぶ写真を目にしたことがあるのではないでしょうか。
リュ・スンリョンは、次期作としてDisney+の『パイン:下衆ども(原題)』や、JTBCの新ドラマ『ソウルの持ち家、大企業勤めの金部長物語(原題)』など、多くの話題作が控えています。俳優として多忙を極める中で、これほどまでに広い分野で社会貢献を続けるのは、並大抵のことではありません。
『ムービング』のジュウォンのように、誰かを守るためにボロボロになっても立ち上がる強さと、傷ついた者に寄り添う優しさ。リュ・スンリョンが見せる実生活での振る舞いは、まさに彼が演じてきた魅力的なキャラクターたちと重なり合います。彼の放つ「善い影響力」は、作品の中だけでなく、現実の世界でも多くの人々の心を救っているのです。
スクリーンで見る力強い姿はもちろんですが、こうした彼の温かい内面を知ると、ますます応援したくなりますね。皆さんは、リュ・スンリョンが演じたキャラクターの中でどの役が一番好きですか?また、彼のこうした「神対応」や善行についてどう感じますか?ぜひコメントで教えてください!
出典:https://www.tenasia.co.kr/article/2026031388434
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