かつてドラマで活躍した俳優が、今は海外で事業家として成功している——そんなサクセスストーリーは韓流ファンの心をくすぐるものです。そのイキョン(이켠)が最近、ベトナムでの思わぬアクシデントから、母国での治療を選択した理由が話題になっています。
■意外な事故から明かされたエピソード
2月25日、イキョンはインスタグラムに患者服姿の写真を投稿し、「見肩鎖骨骨折の手術。本当にあきれてしまった」とつづりました。その後、怪我の詳細について「遊んでいた中国の小さな女の子に譲ってあげたら、自分一人が被害を受けた」と明かし、ユーモアを交えて説明しています。
何とも運の悪い事故ですが、ここから見えてくるのが、イキョンがベトナムにおいて周囲との信頼関係を築いている現状。地元の人たちとの交流の中で、こうした日常的な出来事が起きているわけです。
■「母国での治療」にこだわった理由
興味深いのは、イキョンがベトナムでの治療を選ばず、あえて韓国に戻って手術を受けたという点です。その理由について、彼は素直に語っています。
「9日から我慢に我慢を重ねていたのですが、旧正月(韓国の春節)の連休が重なってしまい、ベトナムには医者がいないという状況になってしまいました。結局、韓国で手術を受けることに。必死に耐えていました」
そして続けるのです。「どんなに上手でも、手術は自分の国・韓国で受けてこそ、心と体が安心できる」と。
この発言は、一見すると単なる医療環境への信頼だけではなく、イキョン自身の心の拠り所がどこにあるのかを象徴しています。海外で事業に成功し、現地の人たちとの関係を大切にしながらも、人生の重要な局面では母国を選ぶ——そこには、移民や海外駐在者が共通して抱く「ふるさと」への想いが表現されているのです。
■14年間の海外での人生
イキョンのストーリーをより深く理解するには、彼のキャリアを振り返る必要があります。
過去には、シットコム『安寧、フランチェスカ』や時代劇ドラマ『淵蓋蘇文』などで、個性あふれる演技を披露して大きな支持を得ていました。しかし2014年、突然にテレビ活動を中止。ベトナム南部のダナンへと移住し、現在は大規模なコーヒー事業を展開する成功した事業家としての地位を確立しています。
14年間——ほぼ半世代にわたって、イキョンはベトナムで新しい人生を構築してきたわけです。日本のファンの中にも、彼の活動から姿を消したことを、当時不思議に思った人もいるでしょう。その後、海外で起業家として成功しているというニュースが入ってくるたびに、「あの個性的な俳優が今、何をしているのだろう」と興味を持つ人も少なくありません。
■令和の時代に「テレビ復帰」
そんなイキョンに、最近は新たな動きがありました。KBS 2TV(韓国放送公社の人気チャンネル)の教養バラエティ番組『古い出会いを探す』などに出演し、久しぶりにテレビの世界に顔を見せるようになったのです。
これはファンにとって、本当に嬉しいニュースでした。かつてのテレビでの輝きを知る世代にとっては、懐かしい顔の登場。一方、最近になってイキョンを知った視聴者にとっては、「ベトナムで事業に成功した元俳優」という、独特の背景を持つ人物との出会いになったはずです。
■手術は無事に終了、回復に専念
今回の怪我は幸いにも、韓国での手術が成功したとのこと。イキョンは手術直後、「成功裏に終わりました。心配してくださってありがとうございます。ただし、面会はご遠慮ください」とコメント。さらに「返信は痛みが引いてからさせていただきます」と、回復に専念する姿勢を示しました。
また、ベトナムで負傷直後に自分を助けてくれた知人たちに対しても、「韓国で無事に手術を受けました」と感謝の言葉を忘れず伝えています。こうした細やかな心配りから、イキョンがベトナムでの人間関係を大切にしていることが伝わってきます。
■「海外移住」の現実の一面
このニュースが多くの人の目に留まったのは、単なる有名人の負傷ニュースではなく、「海外で人生を再構築した人物が、人生の大切な瞬間に何を選ぶのか」という、より普遍的なテーマが隠れているからではないでしょうか。
K-POPアイドルの海外進出、ドラマの国際化など、韓国のエンターテイメント業界のグローバル化が進む中で、実際に海外で新しい人生を築く人たちの現実が、イキョンのニュースには凝縮されています。異国で成功しながらも、心の深い部分では母国とのつながりを絶たない——その複雑で、しかも人間らしい選択が、このニュースの本当の魅力なのです。
一日も早い回復を祈りながら、イキョンのベトナムでの事業展開、そして今後のテレビ出演も、ファンとしては見守りたいところです。
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出典:https://www.seoul.co.kr/news/entertainment/
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