最高視聴率12%超えを記録し、惜しまれながらも先日幕を閉じたtvNドラマ『アンダーカバー・ミス・ホン(언더커버 미쓰홍)』。1997年の「IMF通貨危機」という激動の時代を舞台に、パク・シネ(박신혜)演じるエリート調査官が、裏金疑惑を暴くために高卒社員になりすまして潜入するという痛快なストーリーが韓国で大きな話題を呼びました。
このヒット作の中で、視聴者の心を掴んで離さなかったキャラクターがいます。それが、自由奔放で少し浮世離れした「遊び人本部長」こと、アルバート・オです。ヒロインのホン・ジャンミ(パク・シネ)に一途な恋心を寄せるこの魅力的なキャラクターを演じたのは、デビュー6年目にしてついにブレイクを果たした注目の若手俳優、チョ・ハンギョル(조한결)さん。
今回は、初インタビューに挑んだ彼の素顔と、これまでの苦労、そしてドラマの裏話をお届けします。
■「コネ入社」なのに憎めない?アルバート・オという不思議な魅力
チョ・ハンギョルさんが演じたアルバート・オは、証券会社のオーナー一家の孫でありながら、出世欲はゼロ。毎日定時に出社しては、本部長室で一日中映画を見ているという、いわゆる「ナッカサン(낙하산/パラシュート=コネ入社)」のキャラクターです。
韓国ドラマにおいて「財閥の御曹司」といえば、冷徹で完璧主義か、あるいはわがまま放題の悪役として描かれることが多いですよね。しかし、アルバートは違いました。
「アルバートの頭の中にあるのは『楽しさ』と『ホン・ジャンミ』の2つだけ。野心はないけれど、純粋で人間味あふれるキャラクターなんです」とチョ・ハンギョルさんは語ります。
ドラマの背景となっている1997年は、韓国が経済危機に陥り、多くの人々がリストラや倒産の不安に震えていた時代。そんな重苦しい空気の中で、自分のルールを楽しみながらも他人を傷つけないアルバートの姿は、視聴者にとって一筋の光のような癒やしとなりました。
■元野球選手の挫折を乗り越え「15kg減量」で掴んだ俳優の夢
今でこそ爽やかなビジュアルでファンを魅了しているチョ・ハンギョルさんですが、実は意外な経歴の持ち主。高校時代まではプロを目指す「野球少年」だったのです。
しかし、度重なる膝の脱臼と手術により、志半ばで選手生活を断念。絶望の中で彼が見つけた2つ目の夢が「俳優」でした。そこからの彼の努力は、まさにアスリート並み。演劇学校に通いながら「とにかく手当たり次第にオーディションを受けた」と言います。なんと、役作りのために15kgもの減量を成功させたこともあるのだとか。
2020年にウェブドラマ『地球から降ります(내리겠습니다 지구에서)』でデビューして以降、端役からコツコツとキャリアを積み上げてきました。
「これまで約10作品に出演してきましたが、6ヶ月以上休んだことはありません。大変というよりは、毎回違う人物になれる経験が楽しくて、俳優という職業が大好きなんです」
この誠実でストイックな姿勢こそが、彼を「期待の星」へと押し上げた原動力と言えるでしょう。
■2002年生まれの「ワールドカップ・ベイビー」なのに中身はおじさん!?
チョ・ハンギョルさんは2002年生まれの22歳。韓国で「ワールドカップ・ベイビー」と呼ばれる、日韓ワールドカップが開催された記念すべき年に生まれた世代です。
しかし、インタビューで見せた彼の素顔は、意外にも(?)落ち着いた「オヤジ(アジェ)気質」。
「昔から実年齢より老けて見られる『老顔(ノアン)』だったんですが、最近ようやく27歳くらいに見えるようになってきて、バランスが取れてきました(笑)」と自虐を交えて語る姿には、アルバートのような茶目っ気が漂います。
趣味も渋く、休日はサウナやクッパのお店を巡るのが大好き。最近聴いている音楽も、2005年の名曲『愛は春雨のように、別れは冬雨のように(사랑은 봄비처럼 이별은 겨울비처럼)』だというから驚きです。日本のファンにとっても、この「ギャップ萌え」はたまらない魅力ではないでしょうか。
インタビューの最後、彼はこれからの抱負をこう語ってくれました。
「料理人は料理が上手くなければならないように、私も俳優として、演技に穴がない『本当に上手な人』になりたいです」
野球バットを台本に持ち替え、自分だけの「場外ホームラン」を放ったチョ・ハンギョルさん。ドラマ『アンダーカバー・ミス・ホン』で彼が見せた純粋な眼差しは、これから先、もっと多くの作品で私たちを魅了してくれるはずです。
皆さん、一途な「アルバート本部長」を演じたチョ・ハンギョルさんの姿に、胸キュンしませんでしたか?彼のこれからの活躍、一緒に応援していきましょう!ぜひあなたの感想をコメントで教えてくださいね。
出典:https://www.joongang.co.kr/article/25411907
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