韓国ドラマ界がいま、かつてないほどの盛り上がりを見せています。快進撃を続ける「視聴率女王」パク・シネ(박신혜)から、ついにあの「伝説の映画スター」ハ・ジョンウ(하정우)へと、ヒットのバトンが渡されようとしているからです。
韓国の最新ニュースから、いま現地で最も注目されている二人の俳優と、その背景にある興味深い韓国文化について紐解いていきましょう。
■「地獄から来た裁判官」パク・シネが証明した圧倒的な存在感
まず、現在韓国で絶大な人気を誇っているのが、パク・シネ主演のドラマ「地獄から来た裁判官(지옥에서 온 판사)」(SBS放送のファンタジーアクション)です。
パク・シネといえば、日本では「美男<イケメン>ですね」や「相続者たち」で見せた、健気で愛らしいヒロインのイメージが強いかもしれません。しかし今作で彼女が演じたのは、エリート裁判官の体に乗り移った「悪魔」カン・ビンナ。悪い奴らを容赦なく裁き、地獄へ送るというダークヒーロー的な役どころです。
この破格の変身が視聴者の心を掴み、視聴率は13.6%(ニールセンコリア調べ)を記録。週末ドラマの視聴率1位を独走しました。
【韓国文化の豆知識:視聴率10%の壁】
最近の韓国では、Netflix(世界的な動画配信サービス)やDisney+(ディズニーの動画配信サービス)などのOTT(動画配信サービス)が普及したため、地上波やケーブルテレビで視聴率10%を超えることは、かつての30%に匹敵するほどの大ヒットと言われています。パク・シネの数字がいかに驚異的かがわかります。
■19年ぶりのドラマ復帰!映画界の至宝ハ・ジョンウが動く
このパク・シネが作り上げた熱狂を引き継ぐ形で、次に王座を狙うのが、名実ともに韓国トップ俳優のハ・ジョンウです。
映画「神と共に(罪と罰/因と縁)」シリーズ(韓国で観客動員数1000万人を超えたメガヒット作)などで知られる彼は、長らくスクリーンを主戦場にしてきました。そんな彼が、なんと2007年のドラマ「H.I.T. -女性特別捜査官-(히트)」以来、実に19年ぶりに地上波TVドラマに戻ってくるということで、韓国中が騒然となっています。
注目の復帰作のタイトルは、「神医になったビルオーナー(신의가 된 건물주)」(原題)。ハ・ジョンウが演じるのは、偶然の事故で神がかり的な医術を身につけてしまった「ビルオーナー」のカン・チュニョンです。
■なぜ「ビルオーナー」が主人公?韓国人のリアルな夢が反映
このドラマのタイトルを聞いて、「えっ、ビルオーナーが主人公なの?」と不思議に思った方もいるかもしれません。実はここには、日本とは少し違う韓国独特の価値観が隠されています。
【韓国文化の豆知識:ビルオーナーは「神」以上の存在!?】
韓国では不動産投資への関心が非常に高く、特にソウルのビルを所有して家賃収入で暮らす「ビルオーナー(コンムルジュ)」は、全国民が憧れる不労所得の象徴です。「創造主(神)の上にビルオーナーあり」というジョークがあるほど、社会的・経済的な成功の頂点とされています。
このドラマは、そんな「人生の勝ち組」であるビルオーナーが、あえて苦労の絶えない「医師」という職業、しかも神の力を持って人々を救うことになるというギャップが最大の見どころ。ハ・ジョンウ特有の渋みのある演技と、コミカルな展開がどう融合するのか、期待が集まっています。
■実力派俳優たちの競演と「ヒューマンコメディ」の魅力
「神医になったビルオーナー」には、ハ・ジョンウの他にも豪華な顔ぶれが揃っています。
ハ・ジョンウの妻役には、ドラマ「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」や映画「完璧な他人」で見事な演技を見せたヨム・ジョンア(염정아)が決定。また、ドラマ「力の強い女 カン・ナムスン」で強烈なキャラクターを演じたイ・ユミ(이유미)も出演します。
制作陣は「このドラマは単なるファンタジーではなく、今の時代を生きる人々の哀歓を描いたヒューマンコメディです。信じて見られる俳優たちのシナジーに期待してください」とコメントしています。
映画のようなスケール感と、テレビドラマならではの親しみやすさを兼ね備えた作品になりそうな予感です。
パク・シネが切り開いた「強い主人公」の系譜を、ハ・ジョンウが「ビルオーナーの医師」という斬新なキャラクターでどう塗り替えていくのか。2025年、韓国ドラマ界の勢いはまだまだ止まりそうにありません。
パク・シネさんのダークな演技も最高でしたが、ハ・ジョンウさんがお茶の間に戻ってくるなんて、本当に贅沢な時代になりましたね!「もし自分がビル
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