いま、韓国の映画・ドラマ界で最も「次なる変身」が期待されている女優の一人、ソ・ウンス(서은수)の勢いが止まりません。
清楚で可憐なイメージでデビューし、瞬く間に「国民の妹」的な存在として親しまれた彼女が、今、全く新しい顔を見せようとしています。最新作となるディズニープラス(Disney+、世界的に展開する大手動画配信サービス)のオリジナルシリーズ『メイド・イン・コリア(메이드 인 코리아)』での強烈な役どころから、次に控える「オカルト」ジャンルへの挑戦まで、彼女の進化の過程を深掘りしていきましょう。
■ヒョンビン&チョン・ウソンとの共演!激動の70年代を描く超大作
ソ・ウンスが現在、最も情熱を注いでいるのが、ディズニープラスで公開予定の『メイド・イン・コリア』です。この作品は、1970年代の韓国を舞台に、富と権力への欲望が渦巻く時代を描いた超大型シリーズです。
ここで注目すべきは、共演陣の豪華さです。韓国を代表するトップスター、ヒョンビン(현빈)とチョン・ウソン(정우성)という、日本でも絶大な人気を誇る二人の俳優が火花を散らす中で、ソ・ウンスは物語の鍵を握る重要なキャラクターを演じます。
彼女が演じるのは、ある事件を追う中で、揺るぎない信念と「強靭な意志(剛毅さ)」を見せる人物。これまでの彼女のイメージからは想像もつかないような、タフで芯の強い女性像を作り上げていると伝えられています。
ここで少し、作品の背景となる「1970年代の韓国」について触れておきましょう。
この時代は、韓国で「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれる急速な経済成長が進んでいた時期です。その一方で、政治的には軍事政権下という緊張感があり、現代の洗練された韓国とはまた違う、エネルギッシュでどこか泥臭い熱気にあふれていました。
日本の昭和時代とも重なる部分がありますが、韓国特有の「這い上がってやる」というハングリー精神が最も色濃かった時代でもあります。そんな時代背景の中で、ソ・ウンスがどのような「強さ」を表現するのか、ファンの期待は高まるばかりです。
■「清純派」から「ジャンルもの」のクイーンへ
ソ・ウンスといえば、多くのファンにとっての入り口は、最高視聴率45%超えを記録した伝説のドラマ『黄金の私の人生(황금빛 내 인생)』(2017年の家族向けドラマ)ではないでしょうか。この作品で彼女は、健気で愛らしいヒロインを演じ、幅広い世代から愛されるようになりました。
韓国ではこうした「週末ドラマ(主に土日に放送される、家族の絆や愛憎を描いた長編ドラマ。全世代が視聴するため、出演俳優の知名度が爆発的に上がる)」での成功は、スターへの登竜門と言われます。しかし、彼女はそこで得た安定した人気に甘んじることはありませんでした。
大きな転機となったのは、映画『THE WITCH/魔女 ―増殖―(마녀 Part2. The Other One)』(2022年のサイキック・アクション映画)です。彼女はこの作品で、激しいアクションをこなす軍人役を演じ、それまでの清純なイメージを粉々に打ち砕きました。鋭い眼光と鍛え上げられた身のこなしは、業界関係者をも驚かせたといいます。
そして今回、その「強さ」をさらに磨き上げ、『メイド・イン・コリア』へとつなげました。彼女のキャリアの歩みは、まさに「俳優としての脱皮」の連続なのです。
■韓国で熱狂的な支持を受ける「K-オカルト」への参戦
『メイド・イン・コリア』で培った強靭なエネルギーを携えて、ソ・ウンスが次に向かうのが「オカルト」という新境地です。
現在、韓国エンタメ界では「オカルト・ブーム」が巻き起こっています。映画『破墓/パミョ(파묘)』(2024年の大ヒットホラー映画)が観客動員数1000万人を超えるなど、単なる恐怖映画ではなく、韓国独自のシャーマニズム(巫堂=ムーダンなどの伝統信仰)や歴史的背景を絡めた「K-オカルト」が、一つの確固たるジャンルとして確立されました。
ソ・ウンスが次作に選んだオカルト作品も、単に驚かせるだけの内容ではなく、人間の深層心理や目に見えない力との対峙を描くものになると見られています。彼女がこれまでの作品で見せてきた「静かなる強
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