ソ・イェジとクァク・シヤンが描く1920年代の悲恋!名作演劇死の賛美が待望の上演へ

韓国エンタメ界で長年愛され続けている伝説的な悲恋の物語が、実力派俳優たちの手によって再び舞台に蘇ります。

来る21日、慶尚南道(キョンサンナムド)にある金海(キメ)西部文化センターにて、演劇『死の賛美(サウィチャンミ)』が上演されることが決定しました。今回の公演では、日本でも大きな話題を呼んだドラマ『サイコだけど大丈夫』のソ・イェジ(서예지)と、端正なルックスと確かな演技力で知られるクァク・シヤン(곽시양)が主演を務めるとあって、ファンの間では早くも熱い視線が注がれています。

単なる恋愛劇にとどまらない、韓国近代史を揺るがした実話ベースの重厚な人間ドラマ。その見どころと背景を詳しく紐解いていきましょう。

■韓国初のソプラノ歌手と天才劇作家、海に消えた二人の「実話」

この演劇『死の賛美』のモデルとなっているのは、1920年代に実在した二人の芸術家、ユン・シムドク(윤심덕)とキム・ウジン(김우진)です。

ユン・シムドクは「韓国初のソプラノ歌手」として知られる時代のアイコンであり、一方のキム・ウジンは、時代を先取りした苦悩する天才劇作家でした。二人は1926年、日本から韓国へ向かう連絡船「徳寿丸」から身を投げ、帰らぬ人となります。このあまりにもドラマチックで悲劇的な結末は、当時の朝鮮半島全土に大きな衝撃を与えました。

【韓国文化の豆知識:1920年代の「京城(キョンソン)」】
この物語の舞台となる1920年代は、現在のソウルが「京城(キョンソン)」と呼ばれていた時代です。西洋の文化が急激に流入し、蓄音機やコーヒー、モダンなファッションが流行した一方で、国としての自由を奪われていたという歪な時代背景があります。韓国ではこの時代の独特な空気感を「京城ロマン」と呼び、ドラマ『ミスター・サンシャイン』や『京城クリーチャー』のように、多くの作品の題材となっています。

今回の舞台でも、そんな激動の時代の中で「芸術とは何か」「愛とは何か」を問い続け、現実の壁にぶつかった若者たちの葛藤が、濃密に描かれる予定です。

■ソ・イェジ×クァク・シヤンの化学反応に期待

今回の公演で最も注目されているのは、やはり主演の二人です。

ユン・シムドク役を演じるソ・イェジ(서예지)は、その独特の低音ボイスと圧倒的なカリスマ性で知られる女優です。時代に翻弄されながらも、自らの足で立とうとした先駆的な女性芸術家という役どころは、彼女の持つ芯の強さとミステリアスな魅力にぴったりだと言えるでしょう。

対するキム・ウジン役を演じるのは、クァク・シヤン(곽시양)です。日本でも『ホン・チョンギ(朝鮮時代のファンタジー時代劇ドラマ)』などの作品で人気を博している彼は、知性と繊細さを兼ね備えた俳優です。家柄や社会的地位、そして芸術への情熱の間で引き裂かれるキム・ウジンの複雑な内面を、彼がどのように表現するのかに期待が高まっています。

■主題歌「死の賛美」が物語を彩る

タイトルにもなっている『死の賛美』は、ユン・シムドクが亡くなる直前に吹き込んだとされる、実在する楽曲の名前でもあります。イオシフ・イヴァノヴィチの有名なワルツ『ドナウ川のさざなみ』のメロディに、彼女自身が切実な歌詞をのせたこの曲は、韓国初の歌謡曲のヒット作とも言われています。

演劇の劇中でもこの曲が象徴的に使用され、二人の悲劇性をより一層引き立てます。かつてイ・ジョンソク(이종석)主演でドラマ化(邦題:『死の賛美』)された際にも、この楽曲が視聴者の涙を誘いました。今回の舞台版では、ライブならではの緊張感の中で、この名曲がどのような余韻を残すのかが大きなポイントです。

■「人生」という重い問いを投げかけるステージ

金海文化観光財団のイ・テホ文化芸術本部長は、「韓国近代芸術史に一画を投じた二人の芸術家の魂と愛、そして人生に対する重い問いを、演劇というジャンルを通じて深く味わえる作品になるでしょう」と自信をのぞかせています。

過去の他地域での公演でも、「俳優たちの没入感が凄まじい」「終わった後も数日間、余韻から抜け出せない」と絶賛されてきた本作。節制された舞台構成と象徴的な演出が、観客を100年前のあの夜へと誘います。

チケット価格はR席8万8000ウォン、S席6万6000ウォン。中学生以上から観覧可能となっており、単なるラブストーリーを超えた、一人の人間としての「選択」の重みを感じさせる本格的な芸術作品となっています。

韓国のファンだけでなく、日本のファンにとっても、1920年代の朝鮮半島の文化や、当時の知識人たちが抱えていた苦悩を知る貴重な機会となるはずです。

実力派のソ・イェジとクァク・シヤンが、海の上で最後に見た景色とは何だったのか。皆さんは、この悲劇的な愛の物語にどのような結末を重ねますか?ぜひコメントで皆さんの思いを聞かせてくださいね!

出典:https://www.gnnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=632867

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