日本の韓流ファンにもお馴染みのベテラン俳優、イ・ジェリョン(이재룡)が、またしても飲酒運転で世間を騒がせています。ドラマ『商道(サンド)』や『総合病院』といった名作で知られ、知的で誠実なイメージの強かった彼だけに、今回のニュースは韓国国内でも大きな衝撃と失望を持って受け止められています。
事の発端は、3月6日の午後11時ごろでした。ソウル随一の繁華街である江南(カンナム)区の清潭(チョンダム)駅付近で、イ・ジェリョンが運転する車が中央分離帯に衝突。しかし、彼はそのまま車を走らせて現場を立ち去りました。警察は約3時間後、知人の家にいた彼を検挙。当時の血中アルコール濃度は、免許停止レベルに達していたといいます。
■「焼酎4杯だけ」という言い逃れと、広がる不信感
逮捕当初、イ・ジェリョンは「事故の後に知人宅で酒を飲んだ」と主張し、事故当時の飲酒運転を否定していました。しかし、翌日には「焼酎を4杯飲んで運転した。中央分離帯に軽く接触しただけだと思った」と供述を翻し、飲酒運転の事実を認めました。
ここで注目されているのが、最近韓国で社会問題となっている「酒タキ(スルタキ)」疑惑です。
※「酒タキ」とは、飲酒運転事故を起こした後に、さらに追加で酒を飲むことで、事故当時の正確な血中アルコール濃度の測定を困難にする手法のこと。最近、韓国の人気トロット歌手による事故でもこの手法が疑われ、大きな騒動となりました。
イ・ジェリョン側は「もともと予定されていた集まりに参加しただけで、測定を妨害する意図はなかった」と説明していますが、一度逃走した後に知人宅で酒を飲んでいたという経緯に、韓国のネットユーザーからは「悪質だ」「言い訳に無理がある」と厳しい批判が相次いでいます。
■繰り返される過ち――韓国の「三振アウト」への冷ややかな視線
ファンにとって何よりショックなのは、彼が飲酒関連のトラブルを起こすのが今回で「3度目」だという点です。
イ・ジェリョンは2003年にも飲酒運転で事故を起こし、測定を拒否して免許取り消し処分を受けています。さらに2019年には、酒に酔ってボウリング場の看板を破損させた器物損壊容疑で、検察から起訴猶予処分を受けていました。
韓国は日本以上に「芸能人の道徳性」に対して厳しい視線が注がれる社会です。特に飲酒運転は「潜在的な殺人行為」として極めて重く受け止められます。20年以上にわたって同じ過ちを繰り返している現状に、「やはり飲酒運転は習慣なのか」「三振アウトだ」という声が噴出しています。
また、彼の妻である実力派女優のユ・ホジョン(유호정)が、現在地上波の週末ドラマに出演中であることも、批判に拍車をかけています。韓国では「おしどり夫婦」として好感度の高い二人だっただけに、妻の活動に泥を塗る形となった夫の行動に対し、「家族のことも考えてほしかった」と落胆するファンも少なくありません。
■韓国で導入される「飲酒運転防止装置」とアルコール依存の闇
元記事を掲載した「コメディドットコム」は、こうした飲酒運転の再犯について、医学的な観点からも警鐘を鳴らしています。
韓国道路交通公団によると、飲酒運転の再犯率は過去10年間で約40%と非常に高い水準で推移しています。これは、アルコールによる脳の機能低下に加え、「過去に見逃された経験」が認知を歪ませ、「自分は大丈夫だ」という過信を生むためだといいます。
韓国政府も対策を強化しており、今年10月からは「5年以内に2回以上の飲酒運転」を記録した常習者に対し、車両への「飲酒運転防止装置」の装着を義務付ける改正法が施行されます。
※飲酒運転防止装置とは、運転前に呼気検査を行い、基準値以上のアルコールが検知されるとエンジンの始動をロックするシステム。日本でも一部導入されていますが、韓国では法的強制力を持たせることで再犯防止を図っています。
イ・ジェリョンのように、芸能界でも屈指の「酒豪」として知られる人物がトラブルを繰り返す背景には、単なる不注意ではなく、治療が必要な「アルコール依存」の問題が潜んでいる可能性も指摘されています。
長年、お茶の間に愛されてきたベテラン俳優のあまりに寂しいニュース。彼が演じてきた誠実な役柄を愛してきたファンとしては、彼が自身の問題を正面から見つめ直し、二度と同じ悲劇を繰り返さないことを願うばかりです。
これまで数々の名作ドラマで私たちを感動させてくれたイ・ジェリョンさん。ベテラン俳優としての責任感や、家族を支える姿勢を見せてほしかったと感じるファンも多いのではないでしょうか。皆さんは今回のニュースについて、どう感じましたか?
出典:https://kormedi.com/?p=2796764
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