演技派女優から実業家へ。キム・ジスがチェコ・プラハで旅行会社を設立、第2の人生を選んだ理由

「メロドラマの女王」として多くの日本のファンを魅了してきた名女優が、遠く離れたヨーロッパの地で新たな一歩み出しました。

ドラマ『太陽の女』(2008年の復讐劇ドラマ)や『記憶〜愛する人へ〜』(2016年のヒューマンドラマ)などで、繊細かつ深みのある演技を見せてきた俳優のキム・ジス(김지수)が、チェコのプラハで旅行会社を設立し、実業家としての活動を開始したことが分かりました。

かつては韓国を代表するトップ女優として華々しいスポットライトを浴びていた彼女が、なぜ異国の地で会社を立ち上げるに至ったのか。その背景には、韓国芸能界特有の厳しさと、彼女自身の切実な思いがありました。

■ 「代表として現場にも同行したい」プラハで見つけた新しい夢

2026年3月2日、キム・ジスは自身のSNSを通じて「『ジス・イン・プラハ』の代表としてご挨拶申し上げます」と、チェコのプラハで旅行会社を設立したことを報告しました。

彼女がこの決断に至ったきっかけは、2024年5月に一人で訪れたプラハ旅行だったといいます。歴史的な建造物が並び、芸術の香りが漂う街並みにすっかり魅了された彼女は、単なる観光客としてではなく、その感動を多くの人に伝える「案内人」になることを決めたのです。

キム・ジスはSNSでこう綴っています。
「長い間、演技をしてきた私にとって、人生を最も深く変えてくれたのはいつも『旅行』でした。だからこそ、旅行を単なる移動ではなく、人生を拡張する一つの経験にしたかったのです」

彼女のこだわりは、いわゆる「名所巡り」だけではありません。ヨーロッパの文化、歴史、そして現地の息遣いを深く感じられるような「テーマツアー」やイベントを企画しているといいます。さらに驚くべきは、彼女が「看板だけの代表」に留まるつもりがないことです。「韓国での仕事がある場合を除き、できるだけ現地の現場に同行し、皆さんに直接ご挨拶する予定です」と明かしており、自らガイドのように顧客と触れ合う意欲を見せています。

■ 華やかなキャリアの影に……韓国の「自粛」文化と向き合った日々

日本のファンにとってキム・ジスといえば、どこか儚げで、かつ芯の強い大人の女性を演じさせたら右に出る者はいないという印象があるでしょう。しかし、近年の彼女は韓国のテレビや映画から距離を置いていました。その理由は、過去に起こした不祥事にあります。

元記事でも触れられている通り、キム・ジスは過去に飲酒運転で三度の物議を醸しました。ここで少し、韓国芸能界特有の背景について補足しましょう。

韓国では芸能人に対し、日本以上に高い「道徳的基準」を求める傾向があります。これは儒教的な価値観が根底にあるためと言われており、特に飲酒運転や不倫、ギャンブルといった不祥事に対しては非常に厳しい視線が注がれます。一度過ちを犯すと、メディアや大衆から「自粛(チャシュク)」を強く求められ、復帰しようとしても激しいバッシングを受けることが少なくありません。キム・ジスのようなベテラン俳優であっても、その「国民感情」を無視して活動を続けることは容易ではありませんでした。

彼女が俳優という職業から一旦離れ、プラハという異国の地で「旅行会社の代表」という全く別の道を切り拓いたのは、ある意味で過去の自分と決別し、新しい人生を模索した結果と言えるのかもしれません。

■ 旅がくれる「人生の速度」の再確認

キム・ジスは自身のメッセージの中で、「ヨーロッパの古い建築や芸術、人々の生き方は、私に人生の速度と方向を改めて見つめ直させてくれました」と語っています。

人気絶頂期からスキャンダル、そして長い自粛期間。波瀾万丈な人生を歩んできた彼女だからこそ、単なる「思い出作り」ではない、人生に深く刻まれる旅を提案できるのかもしれません。彼女が設立した「ジス・イン・プラハ」は、まだ小さな会社ではありますが、一歩一歩丁寧に準備を進めているとのことです。

1992年にデビューし、30年以上のキャリアを持つ彼女。演技で見せてくれたあの繊細な感性が、今度は「旅のプロデュース」という形で発揮されることになります。

かつてドラマのヒロインとして私たちを泣かせ、笑わせてくれた彼女が、今度はプラハの街角で誰かの旅を輝かせている――。そう思うと、少し切なくもあり、同時に彼女の新しい勇気を応援したくなりますね。

もし皆さんがプラハを訪れた際、偶然にも「代表」として現場を切り盛りする彼女に出会えたら、それはどんな映画よりもドラマチックな体験になるかもしれません。

女優としての姿もしばらく見られないのは寂しいですが、自分らしい場所で再出発を決めたキム・ジスさん。彼女がプロデュースするプラハの旅、皆さんはどんなプランを体験してみたいですか?ぜひ、コメントで教えてください!

出典:https://www.mhnse.com/news/articleView.html?idxno=513419

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