ソンジェことビョン・ウソクから伝説の俳優まで!韓国の人気俳優たちが続々と音楽実演者連合会に加入する深い理由

韓国ドラマを見ていると、ふとした瞬間に流れてくる主演俳優の甘い歌声。物語の世界観にどっぷりと浸らせてくれる「俳優によるOST(劇中歌)」は、今やKコンテンツに欠かせない魅力の一つですよね。
最近、韓国の芸能界である変化が起きています。それは、日本でも爆発的な人気を博したドラマ「ソンジェ背負って走れ(2024年のヒットドラマ)」でトップスター役を演じたビョン・ウソク(변우석)をはじめ、多くの人気俳優たちが「韓国音楽実演者連合会(以下、音実連)」という団体に続々と加入しているというニュースです。
「俳優なのに音楽の団体?」と不思議に思うかもしれませんが、そこにはK-POPだけではない、Kドラマの世界的な躍進と、俳優たちの「表現者」としての権利を守るための重要な背景がありました。
■ 「ソンジェ」から「天階」まで!世代を超えて広がる「歌手」としての顔
韓国のニュースメディアによると、最近、音実連に新規会員として加入した俳優の顔ぶれが非常に豪華だと話題になっています。
まず名前が挙がったのが、ビョン・ウソク(변우석)です。彼はドラマ「ソンジェ背負って走れ」の中で、バンド「ECLIPSE(エクリプス)」のボーカル、リュ・ソンジェ役を熱演。劇中で披露した楽曲「Sudden Shower(夕立)」などは、韓国の主要音楽チャートで上位に食い込むなど、本物のアイドルのような人気を博しました。彼が音実連に加入したことは、その歌唱が単なる「演技の一部」を超えて、一つの「楽曲コンテンツ」として公に認められたことを意味します。
また、意外な名前として注目されているのが、日本における韓流ブームの火付け役ともいえるドラマ「天国の階段(2003年の大ヒット作)」のシン・ヒョンジュン(신현준)です。彼は昨年、ペルーで開催されたファンミーティングで「天国の階段」のOSTをファンと共に熱唱したほか、親友の俳優チョン・ジュノ(정준호)と共にシングルアルバムをリリースするなど、歌手としても精力的に活動しています。
さらに、日本でも人気の高い「よくおごってくれる綺麗なお姉さん(2018年のドラマ)」のチョン・ヘイン(정해인)や、実力派のイ・ソンビン(이선빈)、期待の若手チュ・ヨンウ(추영우)、そしてキム・ミンセク(김민석)といった面々も、続々とこの団体に名を連ねています。
■ 「音実連」とは? 俳優たちの歌声が「権利」として守られる仕組み
ここで気になるのが、俳優たちが加入している「音実連(韓国音楽実演者連合会)」とは一体どんな組織なのかという点です。
日本でいうところの「CPRA(実演家著作隣接権センター)」や、より広義には「芸団協」のような役割を果たす団体だと考えると分かりやすいでしょう。歌手や演奏家など、音楽を「実演(パフォーマンス)」する人たちの権利を保護し、著作権料を管理・分配する機関です。
韓国では儒教的な価値観の名残もあり、かつては「俳優は演技に専念すべき」という風潮もありましたが、今ではマルチな才能を発揮することが高く評価されます。俳優がドラマのOSTに参加することは一般的ですが、これまでは「ファンサービス」の一環として捉えられる側面もありました。
しかし、なぜ今、彼らがこぞって「権利」を主張し始めたのでしょうか。その最大の要因は、NetflixやDisney+といった「グローバルOTT(インターネットを通じた動画配信サービス)」の普及です。
■ Kコンテンツの世界的ヒットが変えた「著作権」の価値
かつての韓国ドラマは、放送が終わればそれきり、ということも珍しくありませんでした。しかし現在は、世界中のファンがストリーミングやYouTubeを通じて、24時間いつでもどこでも作品に触れることができます。
これに伴い、劇中で俳優が歌った挿入歌もまた、世界中で繰り返し再生されるようになりました。ドラマがヒットすればするほど、その楽曲が放送や配信、BGMなどで使用される機会が増え、膨大な「著作隣接権(作詞・作曲家以外に、実際にパフォーマンスした人に認められる権利)」が発生します。
音実連に加入することで、俳優たちは自分が参加したOSTやテーマ曲が放送・配信された際に発生する使用料を、正当な報酬として定期的に受け取ることができるようになります。しかも、過去にさかのぼって支払われるケースもあるとのことで、シン・ヒョンジュンのようなベテラン俳優にとっても、自身のキャリアを保護する大きなメリットがあるのです。
特にYouTubeなどの海外プラットフォームでの使用についても、音実連が海外の実演家団体と契約を結んでいるため、韓国にいながらにして世界中から発生する収益を管理できるようになったことも、加入者が急増している要因の一つと言えるでしょう。
■ 俳優の歌声は「付加要素」から「独立したコンテンツ」へ
音実連のキム・スンミン専務理事は、「俳優の歌も、もはやドラマの単なる添え物ではなく、保護されるべき立派な権利の領域になった」と語っています。
これは、日本のファンにとっても嬉しい変化かもしれません。俳優たちが自身の歌唱に対してもプロフェッショナルな権利を持つということは、それだけOST制作への意欲が高まり、よりハイクオリティな楽曲が生まれる土壌が整うことを意味するからです。
ドラマの感動を、主演俳優の歌声でもう一度味わう。そんな贅沢な楽しみ方が、今後はさらに「公的な文化コンテンツ」として成熟していくことでしょう。
皆さんは、これまでに見た韓国ドラマの中で、一番心に残っている「俳優が歌ったOST」は何ですか?ビョン・ウソクの切ないバラードや、チョン・ヘインの優しい歌声など、あなたの「推し」が歌う最高の一曲をぜひコメントで教えてくださいね!
出典:http://www.beyondpost.co.kr/view.php?ud=20260304162741549092e75d13a3_30


