韓国通信大手3社がMWCで激突!AI技術で世界市場を制する、スタートアップとのコラボも話題

2026年3月2日、スペイン・バルセロナで開催される世界最大規模のモバイル展示会「MWC(Mobile World Congress)2026」が大きな注目を集めています。注目すべきは、韓国の通信大手3社—SKテレコム、KT、LGユープラス—がこぞってAI技術の最新成果を世界に披露する点です。モバイル産業全体がAIを必須要素とする時代へ移行する中、各社は独自の戦略で次世代通信市場での覇権を目指しています。

■AI時代の最前線へ:SKテレコムの「フルスタック戦略」

SKテレコムは「無限の可能性を生み出すSKTのAI」をコンセプトに掲げ、約992平方メートルの大規模展示ホールを設営します。これまでAIデータセンター構築で蓄積したノウハウを武器に、ネットワークAIやマーケティングAIなど、複数の分野でのAIインフラ技術を統合的に展示する「フルスタック戦略」です。

特に注目は、519B(5190億個)のパラメータを持つ超大型AI基盤モデル「A.X K1」(エイドットエックス ケイワン)の展示デモンストレーション。これは1月に政府のプロジェクト「独自AI基盤モデル(独パモ)」2段階に進出した国内初の巨大モデルで、SKテレコムが国内AI産業の最先端を走っていることの証です。

さらに興味深いのは、ロボットなど「フィジカルAI」向けのソリューション群。デジタルツインプラットフォームやロボットトレーニングプラットフォーム、一人称視点映像の高性能分析ソリューション「SynapsEgo」など、AIが実世界で動作するための基盤技術を多数提示しています。

展示会の関連イベント「4YFN(4 Years from Now)」では、AIとESG分野のスタートアップ15社と単独展示館を運営。有望スタートアップのグローバル投資獲得やビジネス展開を直接支援する姿勢から、単なる技術先端企業ではなく、韓国全体のAIエコシステムをリードする存在へと進化しようとしていることが伝わります。

■K-カルチャーとAIの融合:KTの「光化門広場」コンセプト

KTが打ち出したコンセプトは一風変わっています。ソウルの象徴的スポット・光化門広場をテーマに展示ホールを設営し、革新技術と韓国文化を組み合わせた体験空間を創出するというもの。これは韓流ファンにとって極めて興味深いアプローチです。

展示の中核は、企業向けに最適化されたAI変革オペレーティングシステム「Agentic Fabric」。様々なAI技術と「エージェント」(自律的に動作するAIシステム)を有機的に連携させ、企業業務全般を自動化する次世代プラットフォームです。産業別の標準テンプレートを用意することで、企業はカスタマイズなしで即座に導入できるという実用性を備えています。

そして、何より韓流ファンの心をつかむのは、K-POPアイドルグループ「CORTIS」(コルティス)とのAR(拡張現実)ダンスプログラム、そして「AI強化人」(イ・ガンイン、サッカーの韓国代表選手)が7言語で応援メッセージを伝えるスポーツゾーンです。韓国文化を世界にアピールしながら、最先端AI技術を体験できる工夫は、韓国の「ハイテクと伝統の融合」という国策そのものを表現しています。

さらに12社の中小ベンチャー企業を招いた協生協力館を設営し、単なる展示に留まらず、投資家への紹介やビジネス連携の実現までサポートする。グローバルステージ上で、韓国の中小企業の成長を後押しする親心を感じさせます。

■「人間中心のAI」を掲げるLGユープラス

LGユープラスが標榜するのは「人間中心のAI」というフィロソフィーです。約872平方メートルの展示館で、AI通話エージェント「ixi-O」(イクシオ)の最新版「ixi-O Pro」(イクシオ プロ)を初公開します。

このシステムは、ユーザーの通話履歴、メッセージ、スケジュール等の日常データを統合的に理解し、状況に適した情報を率先して提案する次世代型AI通話エージェント。まさに「あなたの生活をわかってくれるAI」というコンセプトで、スマートフォンとの付き合い方そのものを変える可能性を秘めています。

注目すべきは、ホン・ボムシク(홍범식)社長がMWC開幕式で「人間中心のAI」をテーマとした基調講演を行う予定であること。これは単なる企業プレゼンではなく、AI時代における人間とテクノロジーの関係性についての哲学的な問い掛けになるはずです。

■韓国のAI産業、世界へ本格展開

今回のMWCでの韓国通信大手3社の全力投球は、単なる企業のマーケティング活動ではありません。韓国全体がAI時代における競争力をどのように構築していくか、その国家的戦略の表現なのです。

スタートアップの支援、K-カルチャーとの融合、人間中心の思想—各社のアプローチは異なりますが、共通しているのは「テクノロジーは社会全体の発展のためにある」という信念です。韓国が一度「K-Wave」でエンタメ産業で世界を制したように、今度はAI産業で同じような影響力を及ぼそうとしている。韓流ファンとしては、応援する対象国の技術力が世界のトップレベルであることに誇りを感じずにはいられません。

MWC 2026での韓国勢の活躍は、次の5年〜10年における世界のテクノロジー産業の地図を塗り替える可能性を秘めています。注目の展示会は3月2日開幕です。

出典:https://www.inthenews.co.kr/news/article.html?no=83408

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