ロンドンの空に響くK-孤独の叫び!韓国ミュージカルザ・ラストマンが5月にイギリス初演へ

Buzzちゃんの一言

みなさん、大変です!韓国で大きな話題を呼んだあの衝撃作が、ついに演劇の本場・ロンドンのウエストエンド近郊で上演されることになりました!「半地下」という韓国独自の空間と「孤独」という世界共通のテーマがどのように表現されるのか、想像するだけで胸が震えてしまいます!派手なアクションも素敵ですが、こうして人間の内面を深く掘り下げる作品が世界に認められるのは、本当に誇らしいことですね。

■韓国発の心理スリラーがロンドンへ!ミュージカル『ザ・ラストマン』の挑戦

韓国の創作ミュージカル界で異彩を放つ作品『ザ・ラストマン(더 라스트맨)』が、今年5月8日から6月6日まで、イギリス・ロンドンの「サウスワーク・プレイハウス・エレファント(ロンドン南部に位置する、革新的な作品を上演することで知られる人気劇場)」にて初演されることが決定しました。

本作は、すべての文明が崩壊した「ゾンビ・アポカリプス(ゾンビによる世界の終末)」の世界を舞台にした1人劇です。物語の背景となるのは、ソウル市冠岳区(クァナクク)の新林洞(シルリムドン)にある「B-103号」の防空壕。新林洞といえば、韓国では「考試村(コシチョン)」として知られ、国家試験などを目指す学生や若者が多く住む、高密度な居住区として知られる地域です。

そこに位置する「半地下(レンジハ)」の部屋で、たった一人生き残った生存者の孤立した生活と、刻一刻と変化していく心理状態を濃密に描き出します。外に溢れるゾンビの群れは「他者との断絶」を象徴しており、防空壕の中で直面する耐え難い孤独は、現代人が抱える「心理的難民」の状態を鏡のように映し出しています。

豆知識:韓国の「半地下(バンジハ)」とは?
映画『パラサイト 半地下の家族』で世界的に有名になった居住形態です。地面より低い位置に床があり、窓が道路のすぐそばにある部屋を指します。もともとは防空壕としての役割を兼ねて作られた歴史があり、湿気が多く日当たりが悪い一方で、家賃が安いため、都市部で生活する若者の象徴的な住まいとなっています。

■「K-孤独」を再現するために……制作陣がソウルの半地下を視察

今回のイギリス初演に向けて、現地の制作陣と出演者が韓国を訪れました。イギリス版で主演を務める韓国系イギリス人俳優のナビ・ブラウン(나비 브라운)と、舞台デザイナーのシャンコ・チャウドフリ(샹코 차우드후리)は、作品のリアリティを追求するために、実際に新林洞にある「半地下」の部屋を視察しました。

視察を終えたシャンコ・チャウドフリは、「映画『パラサイト』を見て予想はしていましたが、実際に見ると想像以上に狭くて驚きました。『閉所恐怖症』や『小さな窓』が舞台デザインの重要なキーワードになると感じました」と語っています。また、主演のナビ・ブラウンも「晴れた日だったのに、電気を消すと一瞬で部屋が暗くなりました。ここで一人で過ごすことを考えると、部屋自体が与える圧迫感と、ある種の憂鬱さを感じました」と、その独特な空間が持つ力を肌で感じたようです。

脚本・作詞はキム・ジシク(김지식)、作曲はクォン・スンヨン(권승연)が手掛け、演出は韓国の人気演出家キム・ダルジュン(김달중)が自らロンドン公演のプロデュースと演出を担当します。さらに、昨年の「ローレンス・オリヴィエ賞(イギリスで最も権威ある演劇・オペラ等の賞)」で最優秀ミュージカル賞を受賞したジェスロ・コンプトン(제스로 컴튼)がドラマトゥルグ(脚本の構成や解釈を支える専門職)として参加し、イギリスの観客の情緒に合わせた細かな調整を行っています。

■韓国独自の「ダブルキャスティング」システムをロンドンへ導入

今回のロンドン公演で注目されているもう一つのポイントは、そのキャスティング・システムです。韓国のミュージカル界では、一人のキャラクターを2〜4人の俳優が交代で演じる「マルチキャスティング(ダブル、トリプルキャストなど)」が一般的です。これは俳優ごとに異なる解釈を楽しめるため、同じ作品を何度も観る「リピーター文化」を支える大きな要因となっています。

一方、アメリカのブロードウェイやイギリスのウエストエンドでは、一人の主役が全公演を責任を持って演じる「ワンキャスト」制が伝統的です。しかし、今回の『ザ・ラストマン』ロンドン公演では、ナビ・ブラウンとともに男性俳優のレックス・リー(렉스 리)が抜擢され、ダブルキャスト制が採用されました。

ナビ・ブラウンはこれについて、「100分間の公演を一人で引っ張っていくのは、感情的にも音楽的にも非常に要求の多い難しい作業ですが、ダブルキャストによって俳優が最高のコンディションを維持できるという利点があります。観客にとっても、俳優ごとの異なる解釈を楽しめるセールスポイントになるはずです」と期待を寄せています。

ゾンビというエンターテインメント性の高い題材を使いながらも、実際には一度もゾンビが登場しないという本作。人間にフォーカスを当てたこの物語は、「K-孤独」という言葉を超えて、パンデミックを経験した全世界の人々に「普遍的な寂しさと繋がりの渇望」を問いかけることでしょう。

出典:https://www.newdaily.co.kr/site/data/html/2026/04/03/2026040300220.html

Buzzちゃんの感想

「ゾンビが出てこないゾンビ作品」だなんて、心理描写に定評のある韓国作品らしい、とっても深い設定ですよね!半地下という閉鎖的な空間で、たった一人で自分と向き合う……想像するだけでドキドキしてしまいます。もしみなさんが、外に一歩も出られない状況でたった一つだけ「心の支え」を持っていけるとしたら、何を選びますか?

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