イ・ジュビン、ドラマ春熱で俳優業の喜びを再発見現場の温かさが自然に作品に溶け込んだ

「シーンを重ねるごとに、演技することの楽しさを改めて感じさせてくれたドラマでした。」

韓国の人気俳優イ・ジュビン(이주빈)がこう振り返ったのは、先ごろ終了したドラマ「春熱(スプリング フィーバー)」についての感想。季節を象徴する作品というその表現が、まさにこのドラマが彼女にもたらしたものを見事に言い表しているようだ。

このドラマは、冬のような冷たさを持つ教師ユン・ボムと、燃えるような心を持つ男性ソン・ジェギュの、ホットピンク色のロマンスを描いた作品。その名の通り、画面からは春のぬくもりが感じられると視聴者からも好評を得ている。

■「現場の温かさが全てを優しくしてくれた」

番組終了後の感想を尋ねられたイ・ジュビンが最初に口にしたのは「感謝」だった。

「撮影中ずっと本当に幸せでした。現場の雰囲気が良かったから、この作品が持つ温かさと楽しさが自然と溶け込んでいったんです」

彼女は続ける。

「視聴者の皆さんが作品をご覧になった時に、少しでも軽やかで心躍るような気持ちを感じてくださったなら、それ以上に望むことはありません。」

俳優たちの仕事環境が作品の質を大きく左右することは業界では周知の事実だが、このドラマの現場では、その理想的な環境が整っていたようだ。

演じたキャラクター・ユン・ボムは、イ・ジュビン自身にとって特別な存在だったという。

「外見で見せるイメージと実際の性格が異なるという点が、私自身と似ていると感じました。ユン・ボムも冷たく、つっけんどんに見えますが、実は非常に素直で、自分の感情に対してずけずけとしていて、それに忠実なキャラクターなんです」

こうした自分自身との共通点を見つけることが、役作りをより深くし、視聴者にもより自然な演技をもたらしたのだろう。

■脚本の時点で既に「面白さ」を確信

初めて脚本を読んだ時の思い出は今でも鮮烈だという。

「脚本自体がとても面白かったんです。特に共演者のアン・ボヒョン(안보현)がキャスティングされたという話を聞いて、ソン・ジェギュのことを思い浮かべながら読んだのですが、すごく合いそうだと思いました。頭の中に映像が浮かぶような脚本でしたね」

そして実際の撮影でのアン・ボヒョンとの息の合い方は、作品のもう一つの軸となったようだ。

「『男らしい』というイメージが強い俳優さんですが、実際には非常に繊細で、リーダーシップのある人なんです。現場で、私が思いもしなかった視点まで持ってきてくださるので、自然と信頼して頼るようになりました」

イ・ジュビンは相手俳優の工夫についても語った。

「アイデアも多いし、アドリブも多い。アン・ボヒョン俳優のご意見を聞いて、それに合わせてリアクションすると、演技が本当に自然に流れていくんです。相手の演技を信頼できることがどれほど大きな力になるのか、改めて感じました。おかげで、居心地の良い現場でしたよ」

■「ユン・ボムの『叔父さんが〜?』は一つのミッションだった」

視聴者の間で話題になった「ケミストリー」についても、イ・ジュビンは笑顔で受け止めている。

「二人が結婚しろというコメントも見ました。そういう反応を見ると『あ、うちのドラマにそこまで没入してくださってるんだな』って感じるんです」

また、身長差については「踏み台なしでいけるから、むしろ楽でした」と冗談めかして語った。

劇中で何度も繰り返される「叔父さんが〜?」というセリフは、ユン・ボムというキャラクターのシグネチャーとして定着している。

「脚本に副題みたいについていて、一つのミッションのようでした。同じセリフを繰り返すのですが、状況は常に異なります。呆れたり、あきれたり、いい驚き方をしたり……基本感情は『驚き』ですが、ニュアンスを少しずつ変えていったんです」

彼女は続ける。

「視聴者の皆さんには気づかれないかもしれませんが、私一人だけが知っている細かいディテールもある。そういう工夫を重ねることの面白さが、演技の喜びなんです」

このコメントからは、俳優として役に向き合う真摯な姿勢と、そこに見いだす小さな楽しみが見て取れる。

■「主演」という肩書が教えてくれたこと

このドラマは、イ・ジュビンに「主演」という肩書について改めて考えさせるきっかけになったという。

「主役でない時からも、奇妙な責任感と負担感を自分で背負っていました。時間を遡って考えてみると、演技って一人で上手くいくものじゃないんだなって分かったんです」

韓国ドラマ界で多くの俳優たちが経験する「主役病」ともいえる心理的な重圧。しかし、このドラマでの経験を通じて、イ・ジュビンはそれが不要な重荷であることに気づいたようだ。

「春」という季節は、寒い冬が終わり、新しい生命が芽吹く時期だ。「春熱」というタイトルが示す通り、このドラマはイ・ジュビンの心にも新たな「春」をもたらしたのだろう。共演者への信頼、現場の温かさ、そして演技の本質への気づき——それらは、この俳優をまた一段階成長させる体験となったに違いない。

日本のファンたちが画面を通じて感じた「温かさと楽しさ」は、こうした現場での誠実な営みから自然に生まれたものなのだ。

出典:https://www.newspim.com/news/view/20260220000793

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