g.o.d デニー・アンが舞台へ!新作演劇 光と闇の境界で 5月開幕。エジソンと現代の若者が交錯する成功の物語

第1世代K-POPグループとして今もなお愛され続ける「国民のアイドル」g.o.d(ジー・オー・ディー)。そのメンバーであり、俳優としても着実にキャリアを積んできたデニー・アン(데니안)が、この春、新たな舞台に挑みます。

人間存在の本質や社会現象を深く掘り下げてきた韓国の精鋭劇団「劇団ス(극단 수)」が、5月に新作演劇『光と闇の境界で(빛과 어둠의 경계에서)』を上演することを発表しました。ソウルの文化芸術の象徴ともいえる「世宗(セジョン)文化会館(韓国を代表する総合芸術施設)」のSシアターを舞台に、現代の若者が抱える葛藤と、誰もが知る偉人エジソンの知られざる内面を交差させる、非常に興味深い野心作となっています。

■ 華やかな成功の裏側にある「孤独」と「欲望」を描くストーリー

今作の舞台は、ソウルのどこにでもあるような小さな「オクタッパン(屋根部屋)」から始まります。韓国ドラマでもおなじみの「オクタッパン」は、ビルや住宅の屋上に増設された部屋のことで、家賃が安いため、夢を追う若者や苦学生が住む場所の代名詞。日本の「四畳半のアパート」に近い、どこかノスタルジックで切ない響きを持つ空間です。

主人公のギョンミンは、この部屋で11年も共に過ごす友人ドンホと暮らしながら、作家デビューを夢見る青年。彼は今、かの有名な発明家「トーマス・エジソン」を題材にした小説を執筆しています。

一方、物語の中ではエジソン本人のエピソードも並行して描かれます。1893年のシカゴ万博で10万個の電球を灯すという巨大プロジェクトを計画し、世界を明るく照らそうと情熱を燃やすエジソン。時代も環境も全く異なる二人の男ですが、彼らに共通しているのは「成功への強烈な渇望」です。

しかし、その欲望が大きくなればなるほど、彼らの人生のバランスは少しずつ崩れ始めます。本作は、華やかな成功を夢見る若き芸術家と、世界を変えた発明王という二人の人生を対比させ、成功の影に潜む「孤立」を繊細に描き出します。

■ 豪華キャストが織り成す「心理のデカルコマニー」

今作で最も注目を集めているのが、無名の作家ギョンミンを演じるデニー・アンです。g.o.dのラッパーとして一世を風靡した彼は、近年、演劇やミュージカル、ドラマなど幅広いジャンルで繊細な感情表現を見せてきました。夢と現実の間で揺れ動く若者のリアルな苦悩を、彼がどう体現するのかに期待が高まっています。

そして、もう一人の主人公である発明家エジソン役には、実力派俳優のパク・ユンヒ(박윤희)とソン・ノジン(성노진)がダブルキャスティングされました。演劇界だけでなく映画やドラマでも活躍する二人が、成功に執着するエジソンの多面的な心理を、それぞれ異なる魅力で演じ分けます。

演出を手掛けるク・テファン(구태환)は、「今の社会を生きる若者たちが直面している、成功へのプレッシャーと挫折について語りたかった」と明かしています。
「社会の基準に合わせて自分を証明し続けなければならないという強迫観念に囚われた人間の姿を通じ、最終的に私たちが自分自身に投げかけるべき質問は『何を成し遂げたか』ではなく『自分は誰なのか』という点です」
この言葉は、競争社会と言われる韓国のみならず、日本で忙しく働く私たちの心にも深く突き刺さるメッセージではないでしょうか。

■ 視覚と聴覚で体験する、光と闇の演出

舞台構造も非常にユニークです。細長いステージの両端に、ギョンミンとエジソンの空間が向かい合うように配置されます。ギョンミンの部屋には横6メートル、縦3.5メートルの巨大なLED電光掲示板が設置され、現代文明の象徴である「眩しすぎる光」が、逆に個人の孤独を際立たせる視覚効果を生み出します。

客席も舞台の両側に配置される予定で、観客はまるで鏡(デカルコマニー)のように映し出される二人の人生を、間近で目撃することになります。光と闇、音楽とサウンドが、登場人物たちの不安な心理をドラマチックに盛り上げ、観る者を物語の深淵へと誘います。

韓国文化芸術委員会の「公演芸術創作主体事業」の一環として制作される本作は、芸術性も高く評価されており、演劇ファンならずとも見逃せない一作になりそうです。

演劇『光と闇の境界で』は、2026年5月2日から5月25日まで、ソウルの世宗文化会館 Sシアターで上演されます。

アイドルとしての華やかなステージから離れ、一人の表現者として「成功と孤独」を演じるデニー・アン。皆さんは、自分の「本当の姿」を見失いそうになったとき、どうやって自分を取り戻していますか?この舞台が、そんな自分への問いかけを考えるきっかけになるかもしれません。ぜひ皆さんの感想も聞かせてくださいね!

出典:https://www.themusical.co.kr/News/Detail?num=14634

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