韓国のエンタメ界といえば、自国コンテンツへのプライドが非常に高く、視聴者の目も肥えていることで知られています。そんな韓国のネットフリックス(Netflix)ランキングで今、これまでの常識を覆す異例の事態が起きています。
数多くの話題の韓国ドラマを抑え、なんと中国ドラマが「今日のTV番組TOP1」に迫る勢いでチャートを席巻しているのです。その作品の名は「玉を求めて(原題:逐玉)」。なぜ今、韓国の視聴者たちが「中ドラ(中国ドラマ)」に熱狂しているのか、その背景と魅力を深掘りします。
■ 韓流の聖地で「中国ドラマ」が2位?歴史を塗り替える快挙
現在、韓国のネットフリックスで旋風を巻き起こしている「玉を求めて(Pursuit of Jade)」は、中国のロマンス時代劇です。2026年3月6日に公開されるやいなや、わずか1週間でTVシリーズ部門の2位を記録しました。
これまで、韓国のOTT(動画配信サービス)ランキングの上位は、多額の制作費を投じたネットフリックス・オリジナル作品や、地上波・ケーブルテレビで放送中の韓国ドラマが独占するのが当たり前でした。中国ドラマがこれほどまでに注目され、トップ3に食い込むのは、韓国のネットフリックス史上初めてのことだといいます。
このドラマの舞台は古代中国。精肉店を営むたくましい女性、バン・ジャンオク(番掌玉)と、没落した貴族出身の将軍、サ・ジョン(謝政)という、身分も境遇も異なる二人の運命的な出会いから物語が始まります。韓国では「時代劇(サグク)」というジャンルが非常に根強い人気を持っていますが、本作の重厚な世界観と現代的なテンポの良さが、韓国の視聴者の好みにピタリとハマったようです。
■ 「契約結婚」から始まる本気の恋!中毒性抜群のストーリー
物語の大きな軸となるのは、韓国ドラマでも王道の人気設定である「偽装結婚(契約結婚)」です。生き残るために始まった嘘の夫婦関係が、激動の戦争や権力争いの中で、いつしか本物の愛へと変わっていくプロセスが描かれています。
「コミカルなやり取りと、思わず胸がキュンとする甘いロマンスのバランスが絶妙で、一度見始めると止まらない!」と、SNSを中心に中毒者が続出しています。
主演を務めるのは、今まさに中国で「大陸の星」として爆発的な人気を誇る二人。男性主人公のサ・ジョン役を演じるジャン・リンホー(장릉혁)は、冷徹な将軍でありながら複雑な過去を抱える影のある役どころを熱演。一方のヒロイン、バン・ジャンオク役のジェン・フイミー(전희미)は、力強くも愛らしいキャラクターを見事に表現しています。
実はこの二人、1997年生まれの同い年。同世代ならではの自然な空気感と、圧倒的なビジュアルの良さが「ビジュアル・マッチ(最高の視覚的相性)」と称賛され、韓国の視聴者の心を掴んで離しません。
韓国には「ケミ(Chemistryの略、相性の良さ)」という言葉がありますが、まさに二人のケミがこのドラマを単なる「輸入コンテンツ」以上のヒット作に押し上げた要因と言えるでしょう。
■ 主演だけじゃない!サブカップルの「沼」にハマるファンが続出
「玉を求めて」の人気は、メインカップルだけに留まりません。実は、サブカップル(脇役カップル)の熱いロマンスも大きな話題を呼んでいます。
元皇子のジェ・ミン役を演じるデン・カイ(등개)と、現代からタイムスリップしてきた女性、ユ・チョンチョン役のコン・シュエアー(공설아)による、入浴シーンや水中キスシーンなどは「主人公たちよりもときめく!」という声が上がるほどの盛り上がりを見せています。
韓国では近年、メインストーリーと同じくらい、魅力的な脇役たちの恋愛模様(サブ・ラブライン)に熱狂するファンが多く、本作もそのトレンドをしっかり押さえているのが強みです。
特にコン・シュエアーは、中国ドラマファンの間ではお馴染みの人気俳優ですが、今回の役どころで韓国でも一気に知名度を上げました。主演俳優のジェン・フイミーにいたっては、本作の大ヒットを受けて広告のオファーが数十件も殺到し、過去の出演作までがランキングに再浮上する「ジェン・フイミー効果」という現象まで起きているそうです。
中国の配信プラットフォーム「iQIYI(アイチーイー)」や「テンセントビデオ」でも異例の数値を叩き出している本作。韓国、そしてタイやシンガポール、台湾といったアジア各国で1位を総なめにするその勢いは、まさに「アジア発の世界的人気作」への階段を駆け上がっている最中です。
韓国ドラマに慣れ親しんだ日本のファンにとっても、「契約結婚」「タイムスリップ」「冷徹な将軍と強いヒロイン」といった要素が詰まった本作は、間違いなく楽しめる一作になるはず。韓国のネットフリックスで旋風を巻き起こしているこの勢いが、日本にも上陸する日が楽しみですね。
Kドラマファンも思わず釘付けになってしまう中国時代劇の進化、皆さんはどう感じますか?「玉を求めて」のジャン・リンホーやジェン・フイミーのビジュアルについて、あるいは気になるサブカップルの展開について、ぜひコメントで教えてくださいね!
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