韓国の第2の都市であり、美しい海と活気あふれる街並みで知られる「釜山(プサン)」。日本人観光客にも大人気のこの街に、新たな「顔」となる広報大使が誕生しました。
今回、釜山市の「メディアコミュニケーション広報大使」に任命されたのは、実力派俳優のハン・サンジン(한상진)さんと、韓国女子バスケ界のレジェンドとして知られるパク・ジョンウン(박정은)監督の夫妻です。
芸能界とスポーツ界を代表するビッグカップルが、夫婦揃って一つの自治体の広報を務めるのは非常に珍しいこと。韓国国内でも「理想の夫婦が釜山を盛り上げる!」と大きな話題を呼んでいます。今回は、この二人がなぜ選ばれたのか、そして日本人ファンなら知っておきたい彼らの魅力と背景を深掘りします。
■ 俳優ハン・サンジン:作品を支える名バイプレイヤーの「釜山愛」
まず、夫であるハン・サンジンさん。日本の韓流ファンの方なら、一度はその顔を見たことがあるはずです。
彼は、日本でもリメイクされた名作ドラマ『白い巨塔』(大学病院を舞台にした医療ドラマの韓国版)や、最高視聴率48.9%を記録した『ソル薬局の息子たち』(4人の息子たちの恋と成長を描いたホームドラマ)、さらには時代劇の名作『根の深い木』(ハングル創製を巡るミステリー時代劇)など、数多くのヒット作に出演してきた名バイプレイヤーです。
最近では、日本でも配信され話題となったパク・シネ(박신혜)主演のドラマ『地獄から来た裁判官』(悪魔が裁判官に憑依するファンタジー法廷劇)にも出演し、その確かな演技力で存在感を示しました。
そんなハン・サンジンさんですが、実は「釜山在住」の俳優としても有名です。2021年、妻であるパク・ジョンウンさんが釜山を拠点とするチームの監督に就任したことをきっかけに、自身も釜山へ移住。以来、5年にわたり釜山での生活を送っています。
特筆すべきは、彼の「釜山に対する誠実な姿勢」です。彼は常々「釜山で稼いだお金は、釜山で使う」という哲学を公言しており、地元の飲食店や市場を積極的に利用するなど、地域経済への貢献を惜しみません。韓国ではこうした「地域への義理」を重んじる文化が強く、彼のスタイルは釜山市民から絶大な支持を得ています。
最近では、自身のウェブバラエティ番組『釜山宅(プサンデク)ハン・サンジン』を通じて、釜山の隠れた魅力を発信中。「釜山宅」とは、本来「釜山から嫁いできた女性」を指す言葉ですが、あえて自分をそう呼ぶところに、彼のユーモアと釜山への愛着が感じられますね。
■ 妻パク・ジョンウン:韓国バスケ界の「リビング・レジェンド」
一方、妻のパク・ジョンウンさんは、韓国スポーツ界の歴史に名を刻むスターです。
釜山出身の彼女は、現役時代に韓国代表としてオリンピックに4回連続出場するという偉業を成し遂げました。所属していた「サムスン生命ブルーミングス」では19年間一筋でプレーし、5度のリーグ優勝を経験。彼女の背番号「11番」は、同球団初の永久欠番となっています。
引退後もその勢いは止まらず、現在は「BNKサム女子プロバスケットボール団(釜山を本拠地とする女子バスケチーム)」の監督を務めています。2024-2025シーズンにはチームを優勝に導き、韓国女子プロバスケ史上「初の女性監督による優勝」という新たな金字塔を打ち立てました。
韓国では「儒教的価値観」の名残もあり、かつてはスポーツ指導者の世界は男性社会という認識が強くありました。その中で、実力一つで頂点に立ったパク・ジョンウン監督は、多くの女性たちのロールモデル(憧れの存在)となっているのです。
■ 夫婦で挑む「都市ブランド」の強化
今回の委嘱式では、二人に釜山市のバスケットボールユニフォームを模した記念パネルが贈られました。そこには、パク監督の現役時代の背番号「11番」が刻まれており、市側の敬意が感じられる演出となりました。
今後、二人は2年間にわたり、釜山市の公式YouTubeチャンネルやSNSを通じて、都市の魅力を世界に発信していく予定です。特に、ハン・サンジンさんが企画・制作に参加する新しい動画コンテンツも準備されているとのことで、俳優ならではの視点でどのような釜山が描かれるのか期待が高まります。
釜山市のパク・ヒョンジュン(박형준)市長は、「釜山で生まれ育ったパク監督と、釜山を自らの意志で生活の拠点に選んだハン・サンジン俳優が、共に広報大使を務めることは非常に意味深い。二人の釜山に対する真心のこもった愛情が、都市の広報に大きな力になるだろう」と期待を寄せています。
韓国では今、地方都市の活性化が大きな課題となっており、有名芸能人が単に名前を貸すだけでなく、実際にその土地に住み、生活者の視点で発信することに大きな価値が置かれています。ハン・サンジン・夫妻のような「移住組」と「地元出身組」の最強タッグは、まさにその理想形と言えるでしょう。
■ 読者の皆さまへ
映画祭やグルメ、ショッピングと、私たち日本人にとっても魅力いっぱいの釜山。そんな釜山を心から愛するハン・サンジンさんとパク・ジョンウン監督の活動を知ることで、次回の釜山旅行がもっと楽しみになりそうですね。
ハン・サンジンさんの「釜山で稼いだお金は釜山で使う」という潔いポリシー、本当にかっこいいと思いませんか?皆さんが釜山を訪れた際に「ここは外せない!」と思うお気に入りの場所や、おすすめのグルメがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね。二人のこれからの活躍を一緒に応援しましょう!
出典:https://www.sedaily.com/article/20020175?ref=naver
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