「推し」が輝いているのは、ステージの上だけではありませんでした。今、韓国のエンターテインメント界では、トップスターたちによる「寄付」のニュースが連日のように世間を賑わせています。それも、単なる一時的な振る舞いではなく、もはや「中毒」と言われるほどに善行を繰り返すスターたちの姿が、多くのファンに深い感動を与えているのです。
韓国には、社会的に地位のある者はそれに見合う社会的責任を果たすべきだという「ノブレス・オブリージュ」の精神が強く根付いています。特に、一挙手一投足が注目されるスターたちは、自分たちが受けた愛を社会に還元することを、一つの「文化」として定着させました。今回は、そんな韓国芸能界が誇る「寄付の天使」たちのエピソードをご紹介します。
■ 寄付は日常、ファンと共に歩む「寄付のアイコン」アイユーとジェイホープ
まず真っ先に名前が挙がるのは、名実ともに韓国のトップソロ歌手であるアイユー(아이유)です。彼女の寄付のスタイルは、単に高額な現金を贈るだけではありません。彼女はいつも、自分自身の名前とファンクラブ名である「ユエナ(UAENA)」を掛け合わせた「アイユエナ(IUAENA)」という名義で寄付を行っています。
2024年の「こどもの日(韓国でも5月5日)」には1億5000万ウォン(約1700万円)を寄付し、2025年までの累計寄付額はなんと100億ウォン(約11億円)を突破しました。「一人ではなく、ファンと一緒に良いことをしている」という彼女のメッセージは、ファンにとっても大きな誇りとなっています。
また、世界を席巻するBTS(防弾少年団)のメンバー、ジェイホープ(제이홉)の歩みも驚異的です。2019年から母校への奨学金支援を続けている彼は、入隊中という身でありながらも、地元・光州(クァンジュ)の低所得世帯の子供たちのために寄付を続け、現在までの累計額は14億ウォン(約1億5000万円)に達しています。韓国では軍服務中もその言動が注目されますが、変わらぬ誠実な姿勢は、まさに「ワールドクラス」の品格を感じさせます。
■ 「カッコいい先輩」を追いかける、若手アイドルたちの善行リレー
こうした先輩たちの姿を見て育った「MZ世代(1980年代半ばから2010年代初頭生まれの世代)」のアイドルたちも、負けてはいません。
ENHYPEN(エンハイプン)のリーダー、ジョンウォン(정원)は、所属事務所も把握していなかったところで、個人的に1億ウォン(約1100万円)を寄付していたことが判明し、大きな話題となりました。この事実は、彼が「2025 大韓民国分かち合い大賞」で保健福祉部長官賞を受賞したことで初めて公になりました。「誰にも言わず、静かに誰かを助けたい」という彼の謙虚な心遣いは、Z世代のファンたちに「自分たちも何かできることはないか」というポジティブな影響を与えています。
また、NCT(エヌシーティー)のドヨン(도영)は累計7億5000万ウォン(約8500万円)、Stray Kids(ストレイキッズ)のフィリックス(필릭스)はラオスでのボランティア活動を経験するなど、若手スターたちの活動は非常にアクティブです。
ここで注目したいのが、韓国の「オーナー・ソサエティー(Honor Society)」という言葉。これは1億ウォン以上の高額寄付者の集まりのことで、ドヨンやフィリックスといった20代のスターたちが次々とこのメンバーに名を連ねている事実は、韓国社会において彼らがどれほど大きな社会的責任を担っているかを物語っています。
■ 俳優界の「パワーカップル」から新人まで広がる温かな輪
アイドルだけでなく、俳優界でも心温まるニュースが絶えません。2015年から公開恋愛を続けている俳優のキム・ウビン(김우빈)とシン・ミナ(신민아)は、芸能界を代表する「寄付カップル」として有名です。二人は集中豪雨の被害支援など、社会的な危機が訪れるたびにそれぞれ1億ウォンずつ寄付を行うなど、長年にわたって数多の支援を続けてきました。その総額は二人合わせて数十億ウォンに上ると言われており、まさに「理想のカップル」として国民から愛されています。
さらに、デビュー1周年を迎えたばかりの期待の新人グループ、TWS(トゥアス)もこの列に加わりました。彼らは1周年の記念グッズの収益の一部を、ファンクラブ名である「42(サイ)」にちなんで420万ウォン(約47万円)というユニークな金額で寄付しました。金額の多寡ではなく、活動の節目にファンへの感謝を「分かち合い」という形で表現する姿勢は、これからのK-POP界を担う新しい世代の誠実さを象徴しています。
■ 最後に:私たちが「推し」を誇らしく思う理由
韓国のスターたちがこれほどまでに寄付に熱心なのは、単なるイメージアップのためではありません。彼らは、自分たちの行動がファンの行動を変え、社会をより良くする「善なる影響力」を持っていることを自覚しているからです。
「推しが頑張っているから、自分も募金をしてみよう」「推しの誕生日に、ファンのみんなで施設に寄付をしよう」……そんな風に、スターから始まった小さな光が、海を越えて日本のファンにも届いています。
高額な数字以上に、その裏にある「誰かを想う心」こそが、私たちが彼らを応援し続ける最大の理由かもしれません。皆さんは、自分の「推し」が見せてくれた善行や、それを見て自分が感じた「心の変化」について、どんな思い出がありますか?ぜひコメント欄であなたのエピソードを教えてくださいね。
出典:https://www.newsen.com/news_view.php?uid=202603161351392610
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