日本でも絶大な人気を誇るボーイズグループ、2PM(トゥーピーエム)のメンバーであるニックン(닉쿤)が、自身のSNSを通じて深刻なストーカー被害に遭っていることを告白しました。スターとしての華やかな活動の裏で、個人のプライバシーが脅かされる事態に、韓国国内のみならず日本のファンからも大きな衝撃と心配の声が上がっています。
今回は、ニックンを襲った恐怖の出来事と、近年韓国で社会問題となっている「サセン(過激な追っかけファン)」の実態について詳しくお伝えします。
■恐怖の30分…警察車で帰宅せざるを得なかった緊迫の事態
事件が起きたのは3月14日の夜のことでした。ニックンは自身のインスタグラムに英文の文書を投稿し、前日の夜に自宅周辺を散歩していた際、ファンを自称する人物から執拗なつきまとい(ストーキング)を受けたことを明かしました。
その内容は非常に衝撃的です。相手の女性は約30分間にわたり、ニックンのすぐ隣を歩きながら、中国語で攻撃的な叫び声を上げたり、暴言を吐き続けたりしたといいます。ニックンは「彼女が家までついてくるのではないかと怖くなり、自宅に戻ることができなかった」とその時の緊迫した状況を振り返っています。
結局、ニックンは自宅へ向かう代わりに近くの警察署へ駆け込み、警察官に助けを求めました。それでもなお、その女性が警察署の外で待ち伏せして再び追いかけてくる可能性があったため、最終的には警察車両に乗って帰宅するという異例の事態にまで発展したのです。
ここで少し韓国の背景を補足すると、韓国では2021年に「ストーキング処罰法」が施行され、以前よりも厳重に取り締まりが行われるようになりました。しかし、有名人に対する過度な接触は依然として絶えず、今回のように警察が介入するケースも増えています。
■「もうファンとは思わない」ニックンが突きつけた厳しい警告の真意
ニックンはこの投稿の中で、加害者に対して非常に強い口調で警告を発しました。
「私はあなたが誰であるかを知っており、告訴の手続きを進めるつもりだ」と明言。さらに、相手が物理的な暴力も行使したことに触れ、「私が芸能人だからといって、黙って耐えると思わないでほしい。これは私のプライバシーと安全に対する深刻な侵害だ」と怒りをあらわにしました。
驚くべきことに、ニックンは相手の容姿だけでなく、その人物が韓国国内のどの学校に通っているかまで把握していると強調しました。これは、二度と自分やイベント会場に近づかないようにという最後通牒(さいごつうちょう)でもあります。
特にファンの胸を打ったのは、ニックンが語った「ファン」への定義です。
「私を心から愛してくれるほとんどのファンは、私がプライバシーを大切にしていることを理解し、一人の人間として尊重してくれる。そうでない人々を、私は自分のファンとは見なさない」
この言葉からは、長年トップアイドルとして活動してきた彼が、ファンとの信頼関係を大切にしているからこそ、一線を越えた行為に対して抱いた深い失望と悲しみが伝わってきます。
■止まらない「サセン」の暴走…BTSジョングクらK-POPスターを脅かす深刻な社会問題
韓国には「サセン(사생)」という言葉があります。これは「私生活(サセファル)」の略語で、アイドルの私生活まで執拗に追いかけ回す過激なファンを指します。ニックンが今回被害に遭ったような行為は、まさにこの「サセン」による犯罪行為と言えるでしょう。
実は、こうした被害はニックンだけではありません。世界的なスターであるBTS(防弾少年団、バンタンソニョンダン)のメンバー、ジョングク(정국)も深刻な被害に悩まされてきました。
報道によると、ジョングクの自宅に数十回も押しかけてチャイムを鳴らしたり、郵便物を置いたりしたブラジル国籍の30代女性が先月、拘禁・起訴されました。また、昨年11月には50代の日本人女性がジョングクの自宅の鍵をこじ開けようとして入管法違反などで立件されるという事件も起きています。
さらに、駐車場に無断侵入した40代の韓国人女性や、30代の中国人女性など、国籍を問わず多くの「自称ファン」がジョングクのプライベートを脅かしてきました。
韓国の芸能界では、こうした行き過ぎた行為を「ファン心」ではなく「明確な犯罪」として捉える動きが強まっています。所属事務所側も、アーティストの保護を最優先し、示談なしの厳重な法的対応を取ることが一般的になってきました。
■推しを守るために、私たちファンができること
ニックンが今回、怒りを抑えきれずに公に声を上げたのは、自分自身の安全を守るためだけではなく、これ以上同じような被害を出すまいとする決意の表れでもあります。
K-POPアイドルは、ステージの上では私たちに夢と希望を与えてくれる存在ですが、ステージを降りれば一人の人間であり、誰にも侵されない休息の場所(自宅)やプライバシーを持つ権利があります。ニックンが「もう現れないで」と綴った言葉の重みを、私たちは重く受け止める必要があります。
2PMは現在、メンバーそれぞれのソロ活動や俳優業でも目覚ましい活躍を見せており、グループとしての絆も非常に強いことで知られています。そんな彼らが安心して活動に専念できるよう、私たちファンにできることは、彼らのプライベートを尊重し、適切な距離で見守ることではないでしょうか。
ニックンの勇気ある告白が、過激化するサセン問題に一石を投じ、アーティストの安全が守られる環境作りにつながることを願ってやみません。
皆さんは、今回のニックンの決断についてどう感じましたか?「推し」の安全とプライバシーを守るために、ファンとして大切にすべきことは何だと思いますか?ぜひ皆さんの想いをコメントで聞かせてください。
出典:https://www.seoul.co.kr/news/society/accident/2026/03/15/20260315500036?wlog_tag3=naver
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