名作殺人の追憶の題材をドラマ化!ドラマかかし監督と脚本家が語る制作の裏側と情熱

Buzzちゃんの見どころ

映画『殺人の追憶』でも知られるイ・チュンジェ事件をモチーフにしたドラマ『かかし』。制作陣が5年の歳月をかけ、ネットフリックスなど他社での断絶を乗り越えて完成させた執念の舞台裏を明かしました。

■ 名作映画と比較される重圧を越えて

2003年に公開されたポン・ジュノ(봉준호)監督の傑作映画『殺人の追憶』は、当時未解決事件だった「華城連続殺人事件」をモチーフにした作品です。現在、真犯人が特定され「イ・チュンジェ連続殺人事件」と呼ばれるようになったこの実話を、新たにドラマ化したのが『かかし』です。

演出を担当したパク・ジュヌ(박준우)監督とイ・ジヒョン(이지현)脚本家は、インタビューで本作に込めた並々ならぬ思いを語りました。パク・ジュヌ監督はこれまで『ドクター探偵』や『模範タクシー』、『クラッシュ』といった社会性の強い作品を手掛けてきましたが、今作の制作は決して平坦な道ではありませんでした。

監督によれば、周囲からは「『殺人の追憶』というあまりにも偉大な先例がある中で、ドラマ化するのは不可能だ」と猛反対されたといいます。制作会社やネットフリックスといったOTT(動画配信サービス)からも、内容が「あまりに暗く重すぎる」という理由で断られ続けました。しかし、監督は自費を投じて脚本作業を進めるなど、5年前の2021年からこのプロジェクトを諦めずに守り続けてきました。

■ 実在の被害者の声が制作の原動力に

パク・ジュヌ監督がここまで本作に固執した背景には、前作『模範タクシー』の制作中に出会った実在の人物たちの存在がありました。再捜査によって冤罪が晴れたイム・ソンマン(임성만)さんや、被害者の遺族と面会した際、彼らの抱える痛みを知り「この物語を必ず形にしなければならない」という強い欲求が生まれたと明かしています。

脚本のイ・ジヒョン作家は、物語の軸としてパク・ヘス(박해수)演じる刑事カン・テジュと、イ・ヒジュン(이희준)演じるチャ・シヨンの関係性に「学校暴力(いじめ)」の要素を加えました。加害者と被害者という過去を持つ二人が、犯人を捕まえるために協力せざるを得ない状況を作ることで、感情的な葛藤をより深く描こうとしたのです。

タイトルの『かかし』にも深い意味が込められています。物語の序盤では犯人が「かかし」のふりをして殺人を犯す不気味さを象徴し、中盤以降は役割を果たせない警察や公権力の無力さを揶揄する意味へと変化していく仕掛けになっています。

■ 俳優たちの圧倒的な演技力と現場の絆

主演を務めたパク・ヘスとイ・ヒジュンについて、監督は惜しみない賛辞を送りました。パク・ヘスについては「一日に30シーンを撮るような過酷なスケジュールでも、決して不満を言わず現場を明るくする模範的な俳優」と評価。一方のイ・ヒジュンについては「徹底的に準備してくる努力家で、細部まで計算された演技には驚かされるばかりだった」と振り返りました。

また、真犯人イ・ギファンを演じたチョン・ムンソン(정문성)を含め、俳優たちがカメラの前で火花を散らすような演技対決を見せたことが、作品のクオリティを押し上げたと語っています。

ドラマの結末についても言及がありました。最終回で描かれた、事件に関わったすべての人々(被害者も含めて)が一堂に会する平和な光景は、撮影が困難を極めましたが、どうしても描きたかった「救い」のシーンだったといいます。監督は、犯人が捕まらなかったことで生じた広範囲な人権侵害や、冤罪の被害者たちの苦しみを描くことが、このドラマを作った本当の意味だったと締めくくりました。

出典:https://kstar.kbs.co.kr/list_view.html?idx=403228

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 華城連続殺人事件(イ・チュンジェ連続殺人事件)

1986年から1991年にかけて韓国の京畿道華城郡で発生した連続殺人事件です。長年未解決でしたが、2019年に最新のDNA鑑定により、別の事件で服役中だったイ・チュンジェが真犯人であると特定されました。

■ 過去史整理委員会(真実・和解のための過去史整理委員会)

抗日独立運動、朝鮮戦争前後の虐殺、独裁政権下の国家暴力など、韓国の近現代史における歪曲された事実や人権侵害を調査し、真実を明らかにするために設置された国家機関です。

Buzzちゃんの感想

私は重厚なミステリーが大好きなので、制作陣が5年もかけてこの重いテーマを形にしてくれたことに感動しちゃいました。パク・ヘスさんとイ・ヒジュンさんの演技対決なんて、想像しただけでゾクゾクしますよね!実話ベースの作品は観るのが辛い時もありますが、皆さんは『殺人の追憶』のような実際の事件を扱った作品は進んで観る派ですか?それとも少し構えてしまう派ですか?

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