「空港に立っていることさえ難しいほどだった」
かつて、ある韓国人女優が中国を訪れた際、現地の空港が麻痺するほどの凄まじい熱狂に包まれたといいます。その主役とは、日本でも大ヒットしたドラマ『太陽を抱く月』(2012年、キム・スヒョン主演の時代劇)や映画『建築学概論』(2012年、初恋をテーマにした純愛映画)で知られる女優、ハン・ガイン(한가인)です。
最近、韓国のバラエティ番組やメディアで明かされたこのエピソードが、当時の彼女の圧倒的な人気を物語るものとして再び注目を集めています。今回は、日本ファンにとっても馴染み深い「伝説の美女」ハン・ガインが、なぜそこまで人々を熱狂させたのか、その背景にある韓国の文化的要素を交えながら紐解いていきましょう。
■ 空港がマヒするほどの熱狂!中国を揺るがした「ハン・ガイン旋風」
ハン・ガインが中国を訪れた当時、現地の空港は彼女を一目見ようと詰めかけたファンで埋め尽くされました。彼女自身が「立っているのもやっとだった」と振り返るほど、現場は混乱を極めたそうです。
この背景には、2010年代初頭の中国における凄まじい「韓流ブーム」がありました。特に彼女がヒロインを務めた『太陽を抱く月』は、韓国で最高視聴率42.2%を記録した超人気作。その熱波は海を越え、中国でも彼女は「女神」として崇められる存在となっていたのです。
韓国では、アイドルの出入国時にファンが空港に集まる「空港ファッション(공항패션)」という文化が定着していますが、ハン・ガインのようなトップ俳優が動く際も、その一挙手一投足がニュースになります。当時は現在のSNSほどリアルタイムな情報網がなかったからこそ、本物が現れるというニュースは、ファンにとって「一生に一度のチャンス」として爆発的な動員力を持っていたのです。
■ 「国民の初恋」から「国民の泥棒の妻」へ?彼女を象徴するキーワード
ハン・ガインを語る上で欠かせないのが、その非の打ち所がない美貌です。韓国では彼女の高くツンと上を向いた鼻のラインは「整形外科医が選ぶ理想の鼻」として何度も1位に選ばれています。
彼女が映画『建築学概論』で演じたヒロインは、韓国で「国民の初恋(국민 첫사랑)」という代名詞を生みました。清楚でどこか儚げ、それでいて芯が強い彼女のイメージは、まさに日韓共通の「初恋のアイコン」だったと言えるでしょう。
しかし、そんな彼女が絶頂期に俳優のヨン・ジョンフン(연정훈)と結婚を発表した際、韓国中の男性ファンが悲鳴を上げました。夫のヨン・ジョンフンは、あまりにも美しい彼女を射止めたことから、愛情を込めて「韓国三大泥棒(국민 도둑)」の一人に数えられるようになったほどです。
※韓国における「国民の〇〇」という表現は、世代を問わず誰もが認め、愛している対象に贈られる最高の敬称です。また、素晴らしい女性と結婚した男性を「泥棒」と呼ぶのも、韓国らしいユーモアのある嫉妬の表現ですね。
■ ミステリアスな女優から、親しみやすい「人間ハン・ガイン」へ
かつてのハン・ガインといえば、CMやドラマの中でしか見ることのできない、神秘的で近寄りがたいイメージが強い女優でした。しかし最近の彼女は、バラエティ番組で見せる「サバサバとした性格(털털한 성격)」が新たな魅力として受け入れられています。
美貌はそのままに、育児に奮闘する母親としての顔や、夫との仲睦まじいエピソードを包み隠さず話す姿に、「完璧な女神だと思っていたけれど、実は私たちと同じ人間なんだ」と親近感を持つファンが急増しているのです。
特に、最近の韓国エンタメ界では、かつてのトップスターたちがOTT(Netflixなどの動画配信サービス)やYouTube、バラエティを通じて素の自分をさらけ出すのがトレンドとなっています。ハン・ガインもまた、その波に乗って新しいファン層を獲得している一人。過去の空港でのエピソードが今になってこれほど話題になるのも、彼女がいまだに第一線で愛され、関心を集め続けている証拠だと言えるでしょう。
空港に立っていられないほどの熱狂から数年。一人の女性として、母として、そして円熟味を増した女優として歩み続けるハン・ガイン。彼女が次にどんな作品で、あるいはどんな意外な姿で私たちの前に現れてくれるのか、楽しみでなりません。
皆さんは、ハン・ガインの出演作の中でどの作品が一番心に残っていますか?また、当時の彼女の美貌や、最近のバラエティでの活躍についてどう感じているか、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.mk.co.kr/article/11987071





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