韓国エンタメ界の第一線で活躍し、圧倒的な存在感を放つトップ俳優たち。彼らがカメラの前で見せる迫真の演技は、常に私たちファンの心を揺さぶります。しかし今、韓国ではそんな「演技の神」たちが、俳優という枠を飛び越え、全く別の分野で「プロ」として認められるケースが相次ぎ、大きな話題を呼んでいます。
かつては「俳優が片手間にやっていること」と冷ややかな目で見られたこともありましたが、今や彼らの実力は本物。個展を開けば作品は完売、執筆した小説が海外で高く評価されるなど、その活躍は目を見張るものがあります。今回は、韓国を代表する3人のベテラン俳優、ハ・ジョンウ(하정우)、チャ・インピョ(차인표)、ユ・ジュンサン(유준상)が切り拓く「第2の職業」の現在地に迫ります。
■画家として10年以上のキャリアを持つハ・ジョンウ、表現の裏にある想い
まずご紹介するのは、映画『チェイサー(2008年の大ヒットスリラー)』や『神と共に(死後の世界を描いたファンタジー大作)』シリーズで知られる、韓国映画界の至宝ハ・ジョンウです。
彼は今や、韓国芸能界を代表する「アートテイナー(アートとエンターテイナーを掛け合わせた造語)」の筆頭格。2010年に初の個展を開催して以来、すでに国内外で20回以上の展示を行うなど、画家としてのキャリアは15年近くに及びます。
彼の描く絵は、強烈な色彩と大胆なタッチが特徴的な「表現主義」スタイル。実は、彼が筆を執り始めた理由は、俳優ならではの苦悩にありました。役を演じている間、自分自身ではない「誰か」として生きる時間は、精神的に大きなエネルギーを消耗します。ハ・ジョンウにとってキャンバスに向かう時間は、偽りのない「自分自身」を取り戻すためのセラピーのような役割を果たしていたのです。
そんな彼の作品は、今や1作品数百万ウォン(数十万円)から、時には1千万ウォン(約110万円)を超える高値で取引されることも珍しくありません。俳優としての知名度に甘んじることなく、独自の芸術世界を築き上げた彼の姿勢は、多くのファンから尊敬を集めています。
■「オックスフォード大学」が認めた小説家、チャ・インピョの執筆活動
次にご紹介するのは、90年代の伝説的トレンディドラマ『愛をあなたの胸に(平均視聴率40%超えを記録した名作)』で一世を風靡したチャ・インピョです。端正なルックスと誠実な人柄で、長年「理想の夫」としても愛されてきた彼ですが、現在は「小説家」としての才能を世界から注目されています。
チャ・インピョが2021年に発表した小説『いつか私たちが同じ星を見上げると(언젠가 우리가 같은 별을 바라본다면)』は、最近、イギリスの名門オックスフォード大学のアジア学部の「必読書」として選定されるという快挙を成し遂げました。
この作品は、日本統治時代の悲劇である「慰安婦問題」をテーマにしながらも、憎しみではなく、世代を超えた愛と許しを描いた深みのある物語です。彼はこの小説を書き上げるまでに、なんと10年もの歳月を費やしたといいます。
韓国では古くから、学問や芸術を愛でる「文人気質」を尊ぶ文化があります。チャ・インピョのように、華やかな芸能界にいながらも、静かに机に向かい、社会的なメッセージを込めた物語を紡ぐ姿は、まさに現代の「ソンビ(人格の高潔な士大夫)」のようだと、高い信頼を寄せられています。
■ミュージカル、音楽、絵画までこなす万能エンターテイナー、ユ・ジュンサン
最後は、ドラマ『悪霊狩猟団:カウンター(特殊能力を持つヒーローたちの活躍を描いた人気作)』などで圧倒的なアクションと演技を見せたユ・ジュンサンです。
彼は、韓国芸能界でも有名な「情熱の人」。本職の俳優業はもちろん、ミュージカル俳優としてもトップクラスの実力を持ちますが、それだけにとどまりません。自ら作詞・作曲を手掛けるシンガーソングライターとしてアルバムをリリースし、さらには絵画の制作にも没頭しています。
ユ・ジュンサンは自身の創作活動について、「自分の中にあるエネルギーを一つの場所(演技)だけに閉じ込めておくことができない」と語っています。彼の情熱はとどまることを知らず、最近では映画監督にも挑戦。複数の芸術分野を自由に行き来するその姿は、まさにマルチプレイヤーそのものです。
韓国のファンは、推しの俳優が新しい分野に挑戦することを「自己啓発に余念がない素晴らしい姿」として非常にポジティブに捉える傾向があります。忙しいスケジュールの合間を縫って何かに没頭する姿が、ファンにとっても良い刺激になっているようです。
■「表現」を止めない俳優たちの情熱が、私たちに勇気をくれる
かつて、俳優の副業といえば飲食店経営などが主流でしたが、現在は彼らのように「自身の内面を表現する活動」へとシフトしています。これは、俳優という仕事が持つ「消費される苦しみ」から解放され、より長く、より深く芸術と向き合いたいという彼らの切実な願いの表れかもしれません。
一つの道を極めるだけでも大変なことなのに、さらなる高みを目指して挑戦を続けるハ・ジョンウ、チャ・インピョ、そしてユ・ジュンサン。彼らの描く絵や紡ぐ言葉は、スクリーンを通して見る演技とはまた違った、彼らの「魂の素顔」を見せてくれているような気がします。
次はどんな驚きのニュースで私たちを驚かせてくれるのでしょうか。俳優たちの「第2の顔」を知ることで、これまで以上に彼らの出演作を深く楽しめるようになるかもしれませんね。
ハ・ジョンウの描く力強い絵、チャ・インピョが魂を込めて綴った物語、そしてユ・ジュンサンの奏でる音楽……。皆さんはどのスターの「意外な一面」に一番驚きましたか?また、皆さんの推し俳優がもし「第2の職業」を持つとしたら、どんな仕事が似合うと思いますか?ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.segye.com/newsView/20260311517776?OutUrl=naver





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