韓国ドラマ界において、その名を聞くだけで視聴者が「今度は何を仕掛けてくるんだ!?」と身構え、期待に胸を膨らませる脚本家がいます。それが、数々のメガヒット作を生み出してきたフィービー(Phoebe、イム・ソンハン(임성한))氏です。
日本でも大ヒットした「結婚作詞 離婚作曲(결혼작사 이혼작곡)」(30代、40代、50代の3組の夫婦の葛藤を描いた愛憎劇)や、前代未聞のタイムスリップ・ファンタジー「お嬢様ドゥリアン(아씨두리안)」など、予測不能な展開で知られる彼女が、今度は自身初となる「メディカルスリラー」という新境地に挑みます。
注目の最新作「ドクター・シン(닥터신)」は、2026年3月14日から韓国のTV CHOSUNで放送開始予定。放送を前に、ベールに包まれていた作品の裏側をフィービー氏本人が語った貴重なインタビューが公開されました。
■「神の領域」に踏み込む天才医師と、脳を壊されたトップスターの物語
「ドクター・シン」は、神の領域に挑戦する天才医師と、ある日突然脳を損傷し、魂を失っていく女性を巡るメディカルスリラーです。フィービー氏は、これまで「結婚作詞 離婚作曲」ではAIを登場させ、「お嬢様ドゥリアン」では前世と現世を繋ぐなど、常に視聴者の想像を超える設定を盛り込んできました。
今回、なぜ「メディカルスリラー」というジャンルを選んだのでしょうか? 彼女はインタビューで、「素材を追求していくうちに、自然とこのジャンルになった」と語っています。
「一般的な医療ドラマは医学そのものを扱うことが多いですが、『ドクター・シン』は医学や医術によって変わってしまう人間の人生や運命を描いています。これまでにないものを作りたいという思いがあり、ハリウッド映画の『ゲット・アウト』に勇気をもらって執筆を決めました」
タイトルにも深い意味が込められています。神の領域とも言える人間の「脳」を入れ替えるというテーマから、主人公の名前をシン・ジュシン(신주신)と名付けたそうです。韓国語で「神」や「霊」を意味する「シン(神/神)」という響きを重ねており、単なる医師を超えた存在であることを示唆しています。
■物語の核心にあるのは、切なすぎる「K-母性」の情緒
フィービー氏がこの作品を通じて最も強調したいメッセージとして挙げたのが、「K-母性(韓国的な母性愛)」です。
「私が子供の頃、体が弱くて学校を休みがちだった時、母はいつも『私が代わりに病気になってあげられたら』と嘆いていました。これは私の母だけでなく、子供に対する献身と愛が人一倍強い、韓国の母親たちに共通する情緒です。その心をドラマとして完成させたのが今作です」
韓国には、親が子供のために自分を犠牲にすることを厭わない独特の精神文化があり、それは時に日本のファンから見ると「少し激しすぎる?」と感じるほどの深い愛情として描かれます。フィービー氏は、この「代わってあげたい」という究極の願いを、脳を入れ替えるというメディカルな設定と結びつけたのです。
■「イム・ソンハン軍団」と期待の超新星たちが織りなすケミストリー
キャスティングにおいても、フィービー氏のこだわりが光ります。彼女はこれまで、無名の新人俳優を抜擢してはスターに育て上げる「スターメーカー」としても知られてきました。
今作では、チョン・イチャン(정이찬)とペク・ソラ(백서라)という二人の新鋭が主演に大抜擢されました。
「主人公のシン・ジュシン役には、病院を継ぐ実力と自信、そして自由奔放な魂を表現してほしくて、チョン・イチャンさんにはずっと髪を伸ばし続けてほしいと注文しました」
また、トップスター役を演じるペク・ソラについては、「単に美しいだけでなく、カリスマ性と純粋な魂を併せ持っている」と絶賛しています。
もちろん、彼女の作品には欠かせない「イム・ソンハン軍団」と呼ばれるベテラン勢も健在です。前作「結婚作詞 離婚作曲」で強い印象を残したチョン・ノミン(전노민)やソン・ジイン(송지인)が出演し、作品の安定感を支えます。特にチョン・ノミンについては、「今回は思い切った演技変身を見せてくれるので、視聴者の皆さんも楽しめるはず」と太鼓判を押しました。
■最後の一秒まで目が離せない!フィービー流「マクチャン」の進化
「ドラマにはドラマチックな要素が必要だ」と語るフィービー氏。彼女の作品は、極端で刺激的な展開、いわゆる「マクチャン(日常ではあり得ないようなドロドロの展開)」の要素を含みつつも、その裏には人間への深い洞察が隠されています。
「最終回のラストシーンを見た後に、深い余韻が残るような作品になれば、作家として幸せです」
3年ぶりの復帰作となる「ドクター・シン」。天才医師が踏み込む禁断の領域、そして母性愛が引き起こす衝撃の展開とは……。今回も、韓国中が、そして日本の韓流ファンが、彼女の術中にはまって夜更かしすることになりそうです。
予測不能なストーリー展開で知られるフィービー氏ですが、皆さんは「脳を入れ替える」という設定からどんな結末を想像しますか?「この俳優さんならこんな狂気を見せてくれそう!」といった期待の声や、前作の思い出など、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.ize.co.kr/news/articleView.html?idxno=75068




コメント