江原道で熱い演劇の祭典が開幕!名作プルーフが描く天才の苦悩と真実の証明

日本の韓流ファンの皆さんは、韓国エンタメといえばドラマや映画、そしてK-POPを思い浮かべる方が多いはず。しかし、それら華やかなスターたちの多くが、実は「演劇」という舞台からキャリアをスタートさせていることをご存じでしょうか。

ソウルの大学路(テハンノ/多くの小劇場が集まる演劇の聖地)だけでなく、韓国各地では今も熱い情熱を持った劇団がしのぎを削っています。今回は、そんな韓国演劇の真髄に触れられる地方芸術の祭典「第43回 江原(カンウォン)演劇祭」から、注目の作品をご紹介します。

■ 地方演劇の誇り!江原道から全国へつながる熱い戦い

現在、韓国の江原道(カンウォンド)にある元州(ウォンジュ)市では、3月22日から31日までの10日間にわたり「第43回 江原演劇祭」が開催されています。この祭典は、単なる地方のイベントではありません。実は、韓国最大級の演劇の祭典である「第44回 大韓民国演劇祭 in 釜山(プサン)」への出場権をかけた、非常に重要な予選大会でもあるのです。

江原道といえば、日本人ファンにはドラマ『冬のソナタ』のロケ地である春川(チュンチョン)や、平昌(ピョンチャン)オリンピック、あるいは海鮮グルメが有名な東海岸の街・束草(ソクチョ)などが馴染み深いですよね。今回のフェスティバルには、そんな江原道内にある8つの支部から選ばれた10の劇団が参加し、連日熱いステージを繰り広げています。

その中でも今回スポットを当てるのは、3月23日に「アウルリム小劇場(元州にある地域密着型の劇場)」で上演される、劇団ハヌルチョンダンジ(하늘천땅지/束草を拠点とする劇団)の作品『proof(プルーフ)』です。

■ 天才数学者の遺したノートが巻き起こす「信頼」と「証明」の物語

劇団ハヌルチョンダンジは、2019年に束草市で創団された比較的新しい劇団です。しかし、昨年の演劇祭では風俗街で生きる女性たちの悲哀を描いた『名前を探しています(이름을 찾습니다)』で奨励賞を受賞するなど、社会派で深い洞察力を持つ劇団として注目を集めています。

今回彼らが挑む『proof(プルーフ)』は、アメリカの劇作家デイヴィッド・オーバーンによる名作。数々の賞を受賞し、ハリウッドでも映画化(邦題『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』)された傑作です。

あらすじ
物語の舞台は、天才数学者だった父ロバートの死後。彼の書斎から、これまでの数学界を覆すような偉大な証明が記されたノートが発見されます。娘のキャサリンは「この証明を書いたのは父ではなく自分だ」と主張しますが、周囲はそれを信じようとしません。姉のクレアや父の教え子だったハルは、キャサリンの天才性よりも、

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