台湾の国民的スターリン・チーリン(林志玲)が、政府機関の理事就任を巡り「親中」「台湾独立派」と双方から批判され、わずか9日で辞任。ドラマ降板など中国でのボイコット運動にまで発展しています。
■ 期待された理事就任からわずか9日での電撃辞任
中華圏を代表するモデルであり女優のリン・チーリン(林志玲)が、台湾文化部傘下の台湾コンテンツ振興院(TAICCA)の理事に任命されたことをきっかけに、激しい政治的論争に巻き込まれています。TAICCAは、台湾の文化コンテンツ産業を育成し、グローバル市場への進出を支援するために2019年に設立された政府系機関です。今回の人事には、国際的な知名度と活動経験を持つ彼女の力を借りるという狙いがありました。
しかし、このニュースが報じられるやいなや、台湾国内の反中勢力から強い批判が噴出しました。批判の根拠となったのは、2023年10月1日の中国建国記念日に、彼女が中国のSNS「微博(Weibo)」で祝賀メッセージを共有したことや、過去に中国の愛国歌を歌った動画でした。台湾のアイデンティティを象徴する機関の理事として、彼女の過去の「親中的」な言動が不適切であるという声が上がったのです。
■ 「両岸(中台)で居場所がない」板挟みの苦境
事態を重く見た台湾の対中窓口機関である大陸委員会は、彼女を擁護する声明を出しましたが、これが逆に火に油を注ぐ形となりました。結局、彼女は「根拠のない憶測や誤解を防ぐため」として、就任からわずか9日で理事職を辞退する事態に追い込まれました。
しかし、今度は中国側から「台湾独立を支持する政府機関の職を一度は受けた」として批判が殺到しました。中国のネットユーザーの間では、TAICCA自体が台湾独立を推進する組織であるとみなされており、彼女の行動は「中国市場での活動を維持するための苦肉の策に過ぎない」と冷ややかに受け止められています。
■ 広がるボイコットと「ツウィ事態」の再来
現在、中国本土ではリン・チーリンに対するボイコットの兆候が現れています。出演が予定されていたドラマのキャストリストから名前が消え、バラエティ番組でも代役を探す動きが出ていると報じられました。
この状況は、2016年にTWICEのメンバーであるツウィ(저우쯔위)が韓国のテレビ番組で台湾の旗(青天白日満地紅旗)を振ったことで、中国から「台湾独立支持者」と糾弾され、謝罪に追い込まれた「ツウィ事態」を想起させると専門家は指摘しています。
政治的な立場を明確にしていなくても、一歩間違えれば双方から攻撃の対象となってしまう。中台関係が悪化する中で、台湾出身の芸能人たちが活動の場を失っていく厳しい現実が浮き彫りになっています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ ツウィ事態
2016年、当時16歳だったTWICEの台湾出身メンバーツウィが、韓国の番組で台湾の旗を持っていたことが中国で激しい批判を浴びた事件です。この件で彼女は動画での謝罪を余儀なくされましたが、これが今度は台湾国内で大きな反発を呼び、中台関係の政治的対立に芸能人が巻き込まれる象徴的な出来事となりました。
■ 両岸(りょうがん)関係
中国大陸(中華人民共和国)と台湾(中華民国)の間の関係を指す言葉です。台湾海峡を挟んだ二つの岸という意味で「両岸」と呼ばれます。歴史的・政治的な背景から非常にデリケートな問題を抱えており、芸能人の活動にもこの「両岸関係」の緊張がしばしば影響を与えます。
リン・チーリンといえば『レッドクリフ』の絶世の美女役が本当に素敵でしたし、木村拓哉さんと共演した日本のドラマも印象的でした。でも、今の状況はファンとして本当に心が痛みますね。エンタメに政治が絡むと、純粋に作品を楽しめなくなるのが一番悲しいと思うんです。皆さんは、好きなスターが政治的な問題で活動を制限されてしまったら、どう感じますか?変わらず応援し続けますか?それとも作品と本人の思想は別だと考えますか?





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