【イ・서진(イ・ソジン)】&【コ・ユンジョン(고윤정)】が演じる平凡な人々の輝き 現代に蘇るチェーホフの古典名作と新作ドラマの共鳴

Buzzちゃんの見どころ

俳優イ・ソジン(이서진)が舞台『ワーニャ伯父さん』で演じる等身大のキャラクターが、多くの観客の共感を集めています。ドラマで共演するク・ギョファン(구교환)コ・ユンジョン(고윤정)の繊細な演技も話題です。

■ 現代を生きる人々の孤独と絶望を描く新作ドラマ
最近、韓国のドラマ界で注目を集めているのが、脚本家パク・ヘヨン(박해영)(『私の解放日誌』執筆)と演出家チャ・ヨンフン(차영훈)がタッグを組んだ『誰もが自分の無価値さと戦っている(모두가 자신의 무가치함과 싸우고 있다)』です。

この作品の主人公、ファン・ドンマン(演:ク・ギョファン(구교환))は、20年もの間、映画監督デビューを準備しながら、周囲からは存在自体が疎まれている「冴えない男」です。しかし、そんな彼が少しずつ変わり始めるきっかけとなるのが、ピョン・ウナ(演:コ・ユンジョン(고윤정))との交流です。彼女は、ドンマンの惨めさの奥にある感情の機微や、彼の中に眠る小さな輝きを見出していきます。この二人の姿は、1899年に発表されたアントン・チェーホフの名作戯曲『ワーニャ伯父さん』に登場するワーニャとソーニャを彷彿とさせます。

■ 韓国演劇界で巻き起こる「ワーニャ対決」
現在、韓国の演劇界では二つの異なる『ワーニャ伯父さん』が上演され、熱い視線を浴びています。

一つは、ソン・サンギュ(손상규)演出の『ワーニャ伯父さん』です。ここでは、俳優であり人気バラエティ番組でも活躍するイ・ソジン(이서진)がタイトルロールを演じています。イ・ソジンが持つ独特のキャラクターと、劇中のワーニャが重なり合うことで、今の時代を生きる観客にとって最も共感しやすい「等身大のワーニャ」が誕生しました。彼が年齢を重ねていく過程を共にしてきたファンたちは、「自分の人生もこうして過ぎてしまったのだ」というワーニャの独白に深い感銘を受けています。

また、ソーニャ役を演じるコ・アソン(고아성)は、冷酷な現実を知りながらも淡々と耐え抜く人物を好演しています。劇の終盤、怒りに震えるワーニャが銃を手に取るものの失敗に終わり、舞台を覆っていた巨大な壁が取り払われるシーンは圧巻です。それは、登場人物たちを縛り付けていた権威や自己欺瞞、人生への幻想が剥がれ落ち、日常という労働空間だけが残された瞬間を象徴しています。

■ 日本統治時代の忠清道に舞台を移した『バンヤ・アジェ』
もう一つの作品は、チョ・グァンファ(조광화)演出による国立劇団の『バンヤ・アジェ(반야 아재)』です。こちらは原作の舞台を1930年代、日本統治時代の忠清道(チュンチョンド)にある地主の屋敷に大胆に翻訳・翻案しています。

ウニ(演:シム・ウンギョン(심은경))は、父のビョンフ(演:ナム・ミョンリョル(남명렬))や新しい母のヨンラン(演:イム・ガンヒ(임강희))らの世話に追われる日々を送っています。舞台の中央には精米所があり、休むことなく回るベルトコンベアが、逃れられない労働の重圧を表現しています。

この二つの舞台、そしてドラマ『誰もが自分の無価値さと戦っている』に共通しているのは、決してヒーローではない「大したことのない人々」が、いかにして明日を生きていくかという記録です。自分の傷よりも他人の痛みを先に思いやり、崩れそうな世界の中で関係の糸を繋ぎ止めようとする人々の姿が、観る者に切実な慰めを与えています。

出典:https://weekly.khan.co.kr/article/202605291448011

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 忠清道(チュンチョンド)

韓国の中部に位置する地域で、方言のイントネーションがおっとりとしていて、性格も粘り強く、余裕があるというイメージを持たれることが多い地域です。劇中では、そののんびりとした空気感と、時代の閉塞感の対比が描かれています。

■ 翻案(ポナン)

外国の作品を、自国の文化や時代背景に合わせて書き直すことです。今回の『バンヤ・アジェ』のように、ロシアの名作を日本統治時代の韓国に置き換えることで、当時の韓国の人々が抱えていた葛藤をより鮮明に描き出す手法がよく取られます。

Buzzちゃんの感想

名作のワーニャと現代ドラマのキャラクターが重なるなんて、すごく深いですよね。私はドロドロした財閥モノも好きですが、こういう「平凡な人がどう生きるか」を丁寧に描く作品も、韓国らしい情緒があって惹かれちゃうんです。特にイ・ソジン(이서진)さんの等身大の演技、皆さんはどう感じますか?「大人の哀愁」を感じる舞台派?それともク・ギョファン(구교환)さんの新作ドラマ派?

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