主演俳優の不祥事により『シグナル2』の6月放送が白紙となりました。空いた枠には、米クリティックス・チョイス賞など世界で11以上の賞に輝いたイ・ミンホ主演作『パチンコ』の異例の編成が決定しました。
■ 主演俳優の不祥事と引退で『シグナル2』が放送危機に
韓国の放送局tvNが、2026年上半期最大の期待作として準備していたドラマ『シグナル2』の6月編成を事実上断念したことが明らかになりました。この決定の直接的な原因は、主演を務める俳優チョン・ジヌン(조진웅)に浮上した過去の不祥事です。
昨年12月、チョン・ジヌンに少年時代の犯罪疑惑が浮上しました。これを受けて本人は芸能界引退を宣言しており、すでに活動を停止してから数ヶ月が経過しています。『シグナル2』は、2016年に社会現象を巻き起こしたドラマ『シグナル』の続編として、昨年8月にはすべての撮影を終えていました。本来であれば、現在放送中のシン・ヘソン(신혜선)、コンミョン(공명)主演作『隠密な感謝』の後続として、今年6月の放送が予定されていました。
制作側はすでに完成した編集版を抱えており、膨大な制作費とスタッフの努力が投入されていますが、不祥事を起こした主演俳優の作品を放送することへの世論の反発を懸念し、tvN内部でも放送か保留かの結論を出せずにいる状況です。
■ 代役として異例の編成が決定した『パチンコ』とは
『シグナル2』が空けた重要な枠を埋めることになったのは、Apple TV+のオリジナルシリーズ『パチンコ』です。tvNが公開した新スケジュールによると、『パチンコ』シーズン1が6月6日から毎週土・日曜の夜9時10分に、続いてシーズン2が7月18日から毎週土・日曜の夜10時30分に放送されます。
『パチンコ』は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー小説を原作とした大河ドラマです。1910年代の日本統治下の朝鮮から始まり、1980年代の日本とアメリカまで、激動の時代を生き抜いた韓国人移民一家4代の物語を描いています。
出演陣も非常に豪華で、物語の核となる「ソンジャ」役を、幼少期はユナ(유나)、青年期はキム・ミンハ(김민하)、そして晩年をアカデミー賞女優のユン・ヨジョン(윤여정)が演じ分けています。また、ソンジャの人生に深く関わる「ハンス」役をイ・ミンホ(이민호)が務め、野心と愛に揺れる複雑なキャラクターを演じています。
■ 世界が認めた圧倒的なクオリティ
本作は、韓国語・日本語・英語の3ヶ国語が飛び交う国際的な制作体制で、徹底した考証に基づき「在日(チェイル)」の人々のアイデンティティや葛藤をリアルに描写している点が特徴です。
その完成度は世界的に高く評価されており、米クリティックス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)の最優秀外国語シリーズ賞をはじめ、多くの国際的な賞を受賞しています。イギリスのガーディアン紙は「テレビ界のどんな作品とも違う壮大な叙事詩」と絶賛しました。
世界配信限定だったApple TV+のオリジナル作品が、韓国の地上波に近い影響力を持つケーブルチャンネルtvNで地上波放送のような形で編成されるのは極めて異例のことです。これは『シグナル2』の穴を埋めるため、単なる代替作品ではなく、すでに世界で検証済みの「名作」をぶつけるというtvNの戦略的な選択と言えるでしょう。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 在日(チェイル)
日本に住む朝鮮半島出身者とその子孫を指す言葉です。ドラマ『パチンコ』では、1910年の併合から現代に至るまで、日本へ渡った人々が直面した差別や貧困、そしてその中で築き上げた力強い生活やアイデンティティの葛藤がリアルに描かれています。
■ 地上波/ケーブル/OTTの違い
韓国ではKBSなどの「地上波」、tvNやJTBCといった「ケーブル・総合編成チャンネル」、そしてNetflixやApple TV+などの「OTT(動画配信サービス)」に分かれます。最近では資本力のあるOTTが最高級のクオリティで作品を制作し、それを後にtvNなどのテレビ局が買い取って放送する逆転現象も増えています。
大好きな『シグナル』の続編がまさかこんな形でお蔵入り危機になるなんて、本当にショックです。でも、代わりに放送される『パチンコ』はイ・ミンホさんの演技がとにかく渋くて最高なんですよね!重厚なミステリーが好きな私としては、この機会に地上波クオリティで『パチンコ』が広まるのは嬉しい気もします。皆さんは、不祥事で止まったドラマは配役を替えてでも放送すべきだと思いますか?それとも作品自体を封印すべきだと思いますか?





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