デビュー25年目の実力派俳優イ・ギュヒョン(이규형)が、初演から10年間一度も欠かさず出演し続けているミュージカル『ファンレター』への思いを語りました。大ヒットドラマのオーディション秘話や、日本公演でのエピソードも明かされています。
■ 無名時代の苦労から「信頼して見る俳優」へ
俳優のイ・ギュヒョン(이규형)は、現在では映画やドラマ、舞台を縦横無尽に駆け巡る「千の顔を持つ俳優」として知られています。しかし、彼のキャリアは決して平坦なものではありませんでした。高校3年生の時に映画『新羅の月夜』に端役で出演してデビューした後、舞台の世界では着実に実力を認めてられていきましたが、映像作品では長い間、端役の壁を越えられずにいたといいます。
そんな彼の転機となったのが、2016年に初演を迎えた創作ミュージカル『ファンレター』でした。この作品は、1930年代の日本統治時代を舞台に、天才小説家「キム・ヘジン」と、彼を憧れる作家志望の「チョン・セフン」、そして謎に包まれた作家「ヒカル」の3人を中心に繰り広げられる、事実と虚構が入り混じった物語です。
■ 『ファンレター』が繋いだ『刑務所のルールブック』への縁
イ・ギュヒョンがこの舞台で見せた繊細な演技は、ある大物演出家の目に留まりました。ドラマ『応答せよ』シリーズで知られるシン・ウォンホ(신원호)監督です。シン監督は舞台でのイ・ギュヒョンを見て、自身の新作ドラマ『刑務所のルールブック(슬기로운 감빵생활)』のオーディションに彼を招待しました。
そこで彼が射止めたのが、薬物中毒により意識が朦朧としているキャラクター、通称「ハロンイ」ことユ・ハニャン役でした。『ファンレター』で演じる余命わずかな天才小説家「ヘジン」とは正反対のキャラクターでしたが、彼はこの両極端な役柄を見事に演じ分け、一躍スターダムにのし上がりました。
■ 日本公演でも絶賛された作品の力
イ・ギュヒョンは、韓国の創作ミュージカルがブロードウェイやウェストエンドの作品に引けを取らないという強い自負を持っています。実際に『ファンレター』は台湾や日本にも進出しており、2024年の日本公演では現地の演出家や俳優たちとも深く交流したといいます。
当時の日本公演の演出家は、1930年代の歴史的背景を俳優たちと熱心に学び、「当時の苦難を耐え抜いた芸術家たちの物語だからこそ、一文字一文字を大切に扱わなければならない」と強調したそうです。国境を越えて作品のメッセージが伝わったことに、イ・ギュヒョンは強い感銘を受けたと語っています。
イ・ギュヒョンが出演するミュージカル『ファンレター』の10周年記念アンコール公演は、2026年6月7日まで、ソウルの弘益大大学路アートセンター大劇場で上演されています。
出典1:https://www.sportsseoul.com/news/read/1610977?ref=naver
出典2:https://www.sportsseoul.com/news/read/1610975?ref=naver
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 創作ミュージカル(창작 뮤지컬)
ブロードウェイなどの海外ライセンス作品ではなく、韓国国内で脚本・音楽がゼロから作られた作品のことです。近年、韓国では創作ミュージカルの質が飛躍的に向上しており、日本や中国など海外へ輸出されるケースも増えています。
■ 信頼して見る俳優(믿고 보는 배우)
韓国で「この俳優が出ている作品なら間違いない」という高い信頼を得ている俳優を指す言葉です。略して「ミッボベ」とも呼ばれ、演技力と作品選びのセンスの両方を兼ね備えた俳優に贈られる最高の賛辞の一つです。
イ・ギュヒョンさんといえば、私は『刑務所のルールブック』のハロンイが本当に大好きで、あの独特な可愛らしさと切なさに何度も泣かされました。そんな彼が10年も守り続けている舞台があるなんて、ファンとしては絶対に見逃せないですよね。特に歴史を越えて日本でも愛される作品を大切に思ってくれているのが、すごく嬉しいなって思うんです。皆さんはイ・ギュヒョンさんの作品で一番好きなのは何ですか?ドラマのハロンイ派?それとも舞台のヘジン派?





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