釜山行きから群体まで!進化を続けるK-ゾンビの10年と最新トレンド

Buzzちゃんの見どころ

映画『群体』が公開初日にボックスオフィス1位を記録。主演のチョン・ジヒョン(전지현)ク・ギョファン(구교환)が挑む本作は、現代舞踊家とのコラボによる美しい動きのゾンビが特徴です。

■ K-ゾンビの歴史を塗り替える最新作『群体』の衝撃

韓国のゾンビジャンルの金字塔となった映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』(原題:釜山行き)が2016年に公開されてから、約10年が経過しました。この10年間でK-ゾンビ(韓国独自のゾンビ作品)は、単なるパニック映画から社会の縮図を描く物語へと進化を遂げています。

その最新形として注目を集めているのが、ヨン・サンホ(연상호)監督の映画『群体(2026)』です。本作は、封鎖されたソウルのビルを舞台に、生命工学者のセジョン(チョン・ジヒョン(전지현))たちが、ヴィランのソ・ヨンチョル(ク・ギョファン(구교환))やゾンビの群れと死闘を繰り広げる物語です。

監督によれば、今作は「初めてゾンビが主人公といえる作品」とのこと。菌類やアリのフェロモン構造から着想を得たネットワーク型のゾンビが登場し、その動きには現代舞踊家のエッセンスが取り入れられています。観客は、恐ろしさの中にまるで群舞(集団で踊るダンス)を見ているような芸術性を感じることができます。

■ ドラマで描かれる「青春」と「階級社会」のリアリティ

K-ゾンビの進化は、映画館だけでなくOTT(動画配信サービス)でも顕著です。2025年に公開されたCoupang Play(クーパンプレイ/韓国のEC大手Coupangが運営する配信サービス)のドラマ『ニュー・トピア』は、兵役中のイ・ジェユン(パク・ジョンミン(박정민))と、その恋人カン・ヨンジュ(JISOO(지수))が江南のど真ん中でゾンビ事変に巻き込まれる物語です。

この作品は「ゾンコメ(ゾンビ+ロマンチック+コメディ)」という新造語を生み出す一方で、後半には過激なゴア描写(残酷なシーン)も辞さない、妥協のない演出が話題となりました。

また、2022年に配信されたNetflixドラマ『今、私たちの学校は…』は、学校という閉鎖空間で、責任感のない大人たちやシステムが不在の中で生き残る若者たちの姿を浮き彫りにしました。2026年には、舞台を大学やソウル市内に広げたシーズン2の公開も控えています。

さらに、マンション内の格差を描いたtvNドラマ『ハピネス(2021)』では、ハン・ヒョジュ(한효주)演じる主人公が、住人の階級意識や利害関係がむき出しになる極限状態に直面します。このように、近年の韓国ゾンビ作品は、単なる生存競争ではなく、人間の本質や社会問題を鋭く突く内容へと変化しています。

■ 圧倒的な動員数を記録したコメディゾンビ『ゾンビ娘』

2025年7月に公開された映画『ゾンビ娘』は、観客動員数564万人を記録し、その年の韓国映画ボックスオフィス1位に輝きました。主演のチョ・ジョンソク(조정석)が、ゾンビウイルスに感染した中学生の娘を必死に守る父親を演じ、切なさと笑いを完璧に融合させたと高く評価されています。

人気ウェブ漫画が原作の本作は、重厚なミステリーやパニックだけでなく、コメディとしてのK-ゾンビの可能性を大きく広げた一作となりました。

出典:https://www.harpersbazaar.co.kr/article/1903176

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ ヨンニバース(Yeon-niverse)

『新感染 ファイナル・エクスプレス』のヨン・サンホ(연상호)監督が作り上げる独自の世界観を指す造語です。監督の名前と「ユニバース(宇宙・世界観)」を掛け合わせた言葉で、映画『新感染』、その続編『新感染半島 ファイナル・ステージ』、さらにドラマ『呪呪呪(じゅじゅじゅ)死者をあやつるもの』などがこの世界観に含まれるとファンの間で楽しまれています。

■ K-ゾンビの社会的背景

韓国のゾンビ作品は、単なるホラーではなく、厳しい学歴社会や不動産問題(アパートの階級格差)などの社会風刺が含まれているのが特徴です。パンデミックを経験したことで、封鎖や隔離といった状況がよりリアルに視聴者に響くようになり、エンターテインメントとしての深みが増しています。

Buzzちゃんの感想

私は恋愛モノよりミステリー系が好きなので、『群体』のネットワーク型ゾンビという設定にはすごく惹かれます。特にク・ギョファン(구교환)さんの独特な演技で見るヴィランは絶対に面白いと思うんです。でも、『ニュー・トピア』の過激なシーンはちょっと勇気がいるかも。皆さんは、ハラハラする絶望的なゾンビ派?それとも『ゾンビ娘』みたいな笑えるゾンビ派?

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