韓国で今、最も熱い視線を浴びているドラマといえば、tvNの土日ドラマ『アンダーカバー・ミス・ホン(언더커버 미쓰홍)』をおいて他にありません。3月7日に放送された第15回では、ついに自己最高視聴率を更新。最終回を目前にして、韓国中の視聴者がテレビの前に釘付けとなっています。
視聴率調査会社ニールセンコリアによると、この日の放送はケーブル、IPTV、衛星を統合した有料プラットフォーム基準で全国平均13.1%、最高14.5%を記録。首都圏では平均14.0%、最高15.6%まで跳ね上がり、地上波を含む全チャンネルで同時間帯1位という快挙を成し遂げました。
特にtvNのメイン客層である20歳から49歳の「2049視聴率」でもトップを独走しており、若年層から高い支持を得ていることが分かります。日本ではNetflixなどの配信で韓国ドラマを楽しむ方が多いですが、韓国のテレビ業界において、有料放送局であるtvNで15%に迫る数字を叩き出すことは、地上波(SBSやMBCなど)で20〜30%を記録するのに匹敵する「メガヒット」の証といえます。
■「汝矣島の海賊団」がついに反撃!パク・シネが見せる新境地
このドラマの舞台は、韓国の金融・政治の中心地である汝矣島(ヨイド(여의도))。日本でいうところの日本橋や兜町に近いエリアですが、高層ビルが立ち並び、桜の名所としても知られる韓国を代表するビジネス街です。そんな汝矣島を背景に、権力と資本が渦巻く金融界の闇に立ち向かうのが、パク・シネ(박신혜)演じる主人公、ホン・クムボ(홍금보)です。
クムボ率いる通称「汝矣島海賊団」は、大手金融会社「ハンミン証券」のカン・ピルボム(이덕화:イ・ドクファ)会長を相手に本格的な反撃を開始しました。第15回では、クムボが記者会見を通じて自身の正体を公表し、真っ向勝負を挑む姿が描かれました。
また、意外な見どころとして話題を呼んだのが、クムボの両親の活躍です。普通のチキン店を営む夫婦だと思われていたキム・スンジョン(이수미:イ・スミ)とホン・チュンソプ(김영웅:김영웅)が、実はかつて武道家として活動していたという過去が判明。刺客たちを鮮やかな身のこなしで制圧するシーンには、「スカッとする!」との声が相次ぎました。ちなみに韓国ドラマでは、こうした「実は凄腕だった親」や「裏の顔を持つ小市民」という設定は、勧善懲悪の物語を盛り上げる王道のスパイスとして愛されています。
■株主総会での大逆転劇!予測不能なラストへ
物語の核心は、ハンミン証券の経営権を巡る激しい攻防です。クムボの相棒であるシン・ジョンウ(고경표:コ・ギョンピョ)は、かつての協力者であった海外投資家を説得し、カン会長の裏金工作を暴いて窮地に追い込みます。
ハイライトとなったのは、ハンミン証券の臨時株主総会。カン会長はあらゆる手段で妨害を試みますが、クムボは建物の裏口から潜入し、解雇された元従業員たちの支持を取り付けることに成功。そして物語のラストには、最大のどんでん返しが待っていました。
カン会長が自分の娘であるカン・ノラ(최지수:チェ・ジス)を会社の「新しい顔」として発表しようとした瞬間、ノラは社員の制服姿で登場。「自分が持つ持ち株を、汝矣島海賊団に譲渡する」と宣言したのです。味方だと思っていた娘に背後から刺されたカン会長の衝撃、そしてクムボの不敵な笑み。完璧な崖っぷちからの大逆転劇に、視聴者の興奮は最高潮に達しました。
■パク・シネ×コ・ギョンピョが描く「現代のヒーロー像」
本作がここまで支持される理由は、単なる復帰劇にとどまらず、複雑な金融用語や企業支配構造をドラマチックに分かりやすく描き出している点にあります。日本でも『半沢直樹』のような、組織の不条理を突き崩す物語が人気ですが、『アンダーカバー・ミス・ホン』はそこに韓国らしいスピーディーな展開と、家族の絆、そしてパク・シネの圧倒的なヒロイン力が加わっています。
子役出身で「涙の女王」とも呼ばれたパク・シネが、今回はクールで計算高い「アンダーカバー(潜入捜査官のような立場)」として、時にアクション、時に知略を駆使して戦う姿は、彼女のキャリアにおいても新たな代表作となったと言えるでしょう。
いよいよ今夜、全ての決着がつく最終回が放送されます。果たしてクムボたちは完全な勝利を手にすることができるのか、そしてノラが心変わりした本当の理由は何なのか。汝矣島を揺るがした海賊たちの物語が、どのような結末を迎えるのか目が離せません。
皆さんは、クムボが最後にどんな「とどめ」を刺すと予想しますか?パク・シネさんのこれまでの出演作の中でも、今回のキャラクターが一番好き!という方も多いのではないでしょうか。ぜひ皆さんの感想や期待するラストについて、コメントで教えてくださいね!
出典:https://www.wikitree.co.kr/articles/1122903
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