娘を火あぶりに?最恐のK-カルトホラー映画三悪道が描く衝撃の闇と実力派俳優たちの変身

今、韓国のエンタメ界で最も熱く、そして恐ろしいテーマといえば「サイビ(新興宗教・カルト)」です。実際の事件をモデルにしたドキュメンタリーやドラマが社会現象を巻き起こす中、その系譜を継ぐ新たな衝撃作が誕生しました。

3月11日に韓国で公開を控える映画『三悪道(サムアクト)』。この作品は、日本統治時代以降に姿を消したはずの邪教「三善道(サムソンド)」を巡る謎を追う取材班が、人里離れた村で直面する地獄のような出来事を描いたミステリーホラーです。

今回は、公開前から「怖すぎる」と話題を呼んでいる本作の見どころと、韓国における宗教ホラーの背景を深掘りします。

■ 韓国社会を揺るがす「新興宗教」というタブーに挑む

タイトルの『三悪道(삼악도)』とは、仏教用語で「地獄・餓鬼・畜生」という、悪業を積んだ者が死後に行く三つの苦難の世界を指します。映画の舞台となる宗教団体「三善道」は、表向きは悟りと救済を説いていますが、その実態は狂気に満ちた集団です。

特筆すべきは、教主が自らの権威を守るために幼い娘、サト・ナミを火あぶりにするという過激な儀式。外部には親切で平和な共同体を装いながら、一歩足を踏み入れれば盲目的な信仰と殺意が渦巻いているという設定は、観る者の背筋を凍らせます。

韓国では近年、Netflixのドキュメンタリー『すべては神のために:信仰が裏切る時(カルトの闇を暴いた衝撃作)』や、映画『サバハ(イ・ジョンジェ主演の宗教ミステリー)』など、カルト宗教の闇を真っ向から描く作品がヒットを飛ばしています。韓国において「宗教」は非常に身近なものである一方、閉鎖的なコミュニティが生む弊害は深刻な社会問題でもあります。本作もそうした現実の恐怖をベースにしているからこそ、単なる作り話では終わらないリアリティを感じさせるのです。

■ 実力派俳優チョ・ユンソとクァク・シヤンの新境地

物語を牽引するのは、日本でも人気の高い実力派俳優の二人です。

まず、サイビ宗教の真実を追う番組プロデューサー、チェ・ソヨンを演じるのは、チョ・ユンソ(조윤서)。ドラマ『サムダルリへようこそ(チ・チャンウク主演のヒーリング・ロマンス)』や映画『梟ーフクロウー(リュ・ジュンヨル主演の時代劇スリラー)』で見せた安定感のある演技が記憶に新しい彼女ですが、今作では理知的な女性が恐怖によって内面から崩壊していく過程を繊細に表現しています。

そして、彼女と共に事件を追う日本人記者、松田ダイキ役には、クァク・シヤン(곽시양)が扮します。映画『目撃者(緊迫した逃走劇を描いたスリラー)』などで圧倒的な存在感を放ってきたクァク・シヤン。今回は日本人キャラクターを演じるにあたり、日本語のセリフだけでなく、文化的な背景や思考回路まで徹底的にリサーチして役に臨んだそうです。

韓国の俳優が「日本人役」を演じる際、かつてはステレオタイプな描写も多かったのですが、近年の韓国映画では『破墓/パミョ(2024年の大ヒットホラー映画)』の例を見てもわかる通り、非常に緻密でリアルな人物像が求められます。クァク・シヤンがどのような「日本人記者」を演じ、物語の鍵を握るのか。日本のファンにとっても大きな注目ポイントと言えるでしょう。

■ 徹底したリアルへのこだわりが生む、逃げ場のない恐怖

本作のもう一つの主役は、閉鎖的な空気感を演出する「空間」です。

製作陣は、外部と遮断された不気味な雰囲気を出すために、韓国全土60カ所以上をロケハン。最終的に巨済島(コジェド、韓国南部に位置する美しいが険しい地形の島)の奥地を選びました。村の中心に鎮座する「千年神社」は、日本統治時代の資料を参考に、敵産家屋(チョクサンガオク、韓国に残るかつての日本家屋)の様式を取り入れてデザインされたといいます。

さらに、朝鮮戦争当時に避難所として使われていた釜山(プサン)の地下防空壕でも撮影が行われました。電気も通らない湿ったコンクリートの壁、不気味なお札や呪文が書かれた小道具など、美術スタッフの執念ともいえるこだわりが、画面越しに「触れられそうな恐怖」を伝えてきます。

「教主の娘の火あぶり」という衝撃的な事件から始まるこの物語。単なるジャンプスケア(驚かし要素)に頼るホラーではなく、人間の歪んだ信仰が一番恐ろしいと感じさせる、重厚なミステリーになりそうです。

最近は『破墓/パミョ』の大ヒットもあり、韓国では「オカルト・ホラー」のジャンルが再び脚光を浴びています。歴史的な背景と現代の社会問題を巧みに織り交ぜた『三悪道』。この恐怖の扉を、皆さんは開ける勇気がありますか?

日本での公開も期待される本作ですが、クァク・シヤンの日本人役や宗教ホラーというテーマについて、皆さんはどう感じましたか?ぜひコメント欄で皆さんの期待の声や、お気に入りのK-ホラー作品について教えてくださいね!

出典:https://www.tvreport.co.kr/breaking/article/1009341/

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