韓国を代表するトップ俳優として、日本でも絶大な人気を誇るチョ・インソン(조인성)。180センチを超える抜群のスタイルと、どんな役柄も完璧にこなす演技力、そしてバラエティ番組で見せる飾らない素顔。ファンから見れば「欠点など一つもない完璧なスター」に見える彼ですが、実は長年、ある意外なコンプレックスに悩まされていたことを明かし、韓国で大きな話題を呼んでいます。
その悩みとは、意外にも自身の「声」でした。
■「もっと低い声になりたかった」完璧な俳優が抱えた意外な葛藤
最近、チョ・インソンがメディアやトークイベントで語った内容は、多くのファンを驚かせました。彼は自身の「ハイトーンな声」に対して強いコンプレックスを持っており、それを改善するために病院(音声治療や発声の専門外来)まで訪ねたことがあるというのです。
チョ・インソンといえば、ドラマ『バリでの出来事(2004年の大ヒット作)』で見せた繊細な感情表現や、最近ではDisney+(ディズニーの動画配信サービス)で配信され世界的にヒットした『ムービング(超能力を隠して生きる家族を描いたアクション作)』でのカリスマ性溢れる姿が印象的です。彼の声は、時に優しく、時に鋭く、作品に彩りを与えてきましたが、本人の受け止め方は全く違ったようです。
彼は「俳優として活動する中で、自分の声が少し浮いているように感じ、もっと重みのある低い声に憧れていた」と吐露しました。自分自身の声を録音して聞いた際に感じる違和感や、作品のトーンに合わないのではないかという不安。それは、私たちが想像する以上に、プロフェッショナルとしての彼を苦しめていたようです。
■韓国で「声」が俳優の評価を左右する理由
ここで、なぜ彼がここまで「声のトーン」にこだわったのか、韓国のエンタメ界特有の背景についても触れておきましょう。
韓国では、男性俳優の魅力の大きな要素として「声」が非常に重要視されます。特に、低く響く重厚な声は「ドングル・モクソリ(洞窟ボイス)」と呼ばれ、信頼感や男らしさ、そしてメロドラマにおける包容力を象徴するものとして称賛される傾向があります。
韓国は儒教的な価値観から、リーダーや一家の主には「落ち着き」や「威厳」を求める文化があり、それが芸能界においても「俳優なら低くて響く声がベスト」という一種の固定観念として存在しています。日本でも素敵な声の俳優さんは人気ですが、韓国ではその声の「低さと響き」が、主演俳優としての格を決める重要なファクターの一つになっているのです。
チョ・インソンほどのスターであっても、こうした業界全体の空気や、理想の俳優像とのギャップに悩み、医学的なアプローチまで模索したというエピソードは、彼の誠実さと仕事に対するストイックさを物語っています。
■コンプレックスを乗り越え、唯一無二の武器へ
しかし、結果として彼はそのハイトーンな声を克服しようとする過程で、自分にしかない「表現の幅」を手に入れました。病院での診断やトレーニングを通じて、無理に声を変えることよりも、自分の声の特性をどう生かすかという方向にシフトしていったといいます。
実際に、最近のバラエティ番組『見習い社長の営業日誌(チョ・インソンらが田舎のスーパーを運営するリアリティ番組)』シリーズで見せる彼の声は、非常に心地よく、視聴者に安心感を与えています。料理をしながら、あるいは地元のお客さんと接しながら発せられる彼の言葉には、低いだけでは表現できない、親しみやすさと透明感があります。
かつては「弱点」だと思い込み、病院まで駆け込んだその声が、今では「チョ・インソンにしか出せない魅力」としてファンに愛されている。この事実は、コンプレックスを抱える多くの人にとっても、勇気を与えるエピソードではないでしょうか。
デビューから20年以上が経ち、トップの座に君臨し続けてもなお、自分の未熟さと向き合い、より良い表現を模索し続けるチョ・インソン。彼の深みが増した演技の裏側には、こうした人知れぬ葛藤と努力があったのですね。
これからも、彼がその素敵な声でどんな新しい物語を届けてくれるのか、ますます目が離せません。
チョ・インソンさんの声、皆さんはどう感じていますか?私はむしろ、あの爽やかでいて情熱を感じるトーンが彼らしくて大好きです!皆さんが好きな「チョ・インソンの声が一番輝いていた作品」があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。
出典:https://www.chosun.com/culture-life/k-culture/2026/03/05/FUIC5UVP5VCIJCHOUTOLWEUPA4/?utm_source=naver&utm_medium=referral&utm_campaign=naver-news
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