殺人前科を持つ妹と、完璧な人生を歩むスター訓練士の姉の再会を描く映画『訓練士』が、2026年5月13日に韓国で公開されます。チェ・スンユン(최승윤)とキム・スンファ(김승화)が危うい姉妹を演じます。
■ 完璧な日常に現れた「殺人犯の妹」という亀裂
映画『訓練士』は、完璧な人生を演じているスター訓練士のハヨン(チェ・スンユン(최승윤))の前に、殺人前科を持つ妹のソラ(キム・スンファ(김승화))が現れることから始まります。葬り去ったはずの過去の真実が明らかになり、抑圧されていた本能が目覚めていく過程を描いた、制御不能なダークスリラー作品です。
本作は、保護と脅威という矛盾する二つの感情が共存する姉妹関係を通じ、人間の内面に潜む亀裂を鋭く描き出しています。演出と脚本を担当したソ・ウンソン(서은선)監督は、韓国映画アカデミー(KAFA)の演出専攻31期出身で、短編映画『熱帯夜』や『春の雨』を通じて、人物間の関係や現象の裏側を緊張感たっぷりに描く演出力で注目を集めてきました。
■ 世界の映画祭が注目する新鋭監督の長編デビュー作
『訓練士』はソ・ウンソン(서은선)監督の長編デビュー作でありながら、すでに国際的な評価を確立しています。第44回バンクーバー国際映画祭(カナダで開催される北米主要映画祭の一つ)の「Spotlight on Korea」部門のオープニング作品に選出されたほか、第49回ヨーテボリ国際映画祭(スウェーデンで開催される北欧最大級の映画祭)の「Thrill」部門に招待されました。
さらに、第9回マドリード国際女性映画祭や第48回モスクワ国際映画祭にも公式招待されており、その作品性と演出力は世界各国で認められています。
■ 実力派キャストによる強烈な相乗効果
主演を務めるのは、映画『ライスボーイ・スリープス』で第19回マラケシュ国際映画祭の主演女優賞に輝いたチェ・スンユン(최승윤)です。彼女は本作で、成功したスター訓練士として完璧な仮面を被りながらも、妹の登場により揺れ動くハヨン役を強烈な眼差しで演じきっています。
対する妹のソラ役には、ドラマ『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』や『九尾狐伝1938』に出演し、中毒性の高い演技で強い印象を残したキム・スンファ(김승화)が起用されました。奇妙で危うい関係の姉妹へと完璧に変身した二人の熱演に期待が高まっています。
また、舞台やドラマ、映画と幅広く活動するジョン・ファン(정환)や、演技と演出の両方をこなす多才なチュ・イェリン(주예린)も合流し、物語にさらなる緊張感を与えています。
■ 公開されたメインポスターと予告編の衝撃
公開されたメインポスターでは、鋭い刺の藪の間に咲いた赤い花が視線を引きつけます。その下で無表情に正面を見つめるハヨンの眼差しは、不穏な空気を感じさせます。一方で、火のついたライターを手に姉を見つめるソラの姿は、二人の間に流れる奇妙な空気感を象徴しています。ポスターに添えられた「私たちは夜な夜な狩りを夢見た」というキャッチコピーが、隠された秘密への好奇心を刺激します。
あわせて公開された予告編では、有能なドッグ訓練士であるハヨンを訪ねるソラの姿から始まります。殺人前科者であるソラの存在と、ハヨンが運営する訓練所「クルムキャンプ」から脱走して人間を襲った保護犬「ドゥブ」の事件が重なり、ハヨンが築き上げた完璧な「ショウウィンドウのような日常」に異常な気流が流れ始めます。「統制が崩れると隠していた欲望が露わになった」というフレーズが、予測不可能な展開を予感させています。
映画『訓練士』は、2026年5月13日に韓国全国の映画館で公開される予定です。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 韓国映画アカデミー(KAFA)
1984年に韓国映画振興委員会によって設立された国立の映画教育機関です。少人数精鋭の教育で知られ、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ(봉준호)監督など、韓国映画界を代表する多くの才能を輩出してきました。
■ ショウウィンドウ(Show window)生活
韓国でよく使われる表現で、人に見せるための見栄えだけを整えた「見せかけの幸せな生活」を指します。特に、夫婦仲が冷え切っているのに周囲には円満を装う場合などに使われることが多い言葉です。
私は『財閥家の末息子』のような、ヒリヒリする心理戦やミステリー要素がある作品が大好きなんです。今回の『訓練士』も、ただの姉妹喧嘩じゃなくて「本能の目覚め」や「狩り」といったワードが出てきて、ゾクゾクしちゃいました。特にスター訓練士と殺人犯という極端な設定が、どんな結末を迎えるのか気になりますね。皆さんは、信じていた家族に恐ろしい過去があったら、今まで通り接することができますか?それとも距離を置いちゃいますか?
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