チェ・ジョンヒョプが2話で四季を完成させた。ロマンス職人の底力が光る新金土ドラマ

MBC新金土ドラマ『輝く君の季節に』が放送開始から早くも話題を集めている。その理由は、主演俳優チェ・ジョンヒョプ(채종협)が、わずか2話の放送で驚くほど奥行きのあるキャラクターを見事に作り上げ、視聴者の心を一気につかんだからだ。韓国ドラマの魅力を知る日本のファンなら、この男優の実力がいかに優れているかに気づくはずだ。

■明るさの裏に秘めた深い傷

チェ・ジョンヒョプが演じる「ソヌ・チャン」は、アニメーション制作会社「キャン・アニメーション・スタジオ」に所属するアニメーター。一見すると、明るくポジティブなエネルギーに満ちた青年に見えるが、その裏には他人には決して打ち明けることのない深い過去の傷が隠されている。このような二面性を持つキャラクターこそ、韓国ドラマが得意とする「複雑な人間ドラマ」の醍醐味だ。

初回放送(2月20日)では、チェ・ジョンヒョプは本当に輝いていた。飛行機の中で初対面の乗客たちとすぐに打ち解けるほどの親和力を持つソヌ・チャンは、見ている側まで幸せな気分にさせるほど。しかし同時に、時折浮かぶ過去の記憶を儚い目つきで表現し、神秘的な雰囲気を演出していた。さらに、ヒロイン・ソン・ハラン(イ・ソンギョン(이성경)扮)を見つめる際には、複雑に入り混じった感情を繊細な表情で表現。第1話の時点で、このドラマが単なるロマンスコメディではなく、心理的な深さを持つ作品であることが予感させられた。

■7年前の冬の記憶が物語を大きく揺さぶる

物語が動き始めるのが第2話だ。7年前の留学時代、ソヌ・チャンは全く別人だった。理由もわからないまま、冬のように冷たく鋭く、そして孤独に包まれていたのだ。不揃いな髪と生気を失った瞳で「いつも一人なのが当たり前の男」と自分を呼ぶ姿は、視聴者に深い息苦しさを感じさせる。そこへ爆発事故という悲劇的な出来事が起こり、ソヌ・チャンがいかに暗い時間の中を過ごしてきたのかが明らかになっていく。

重要なプロット展開として、過去のソヌ・チャンがハランの元カレ・カン・ヒョクチャン(クォン・ドヒョン(권도형)扮)になりすまし、彼女とメッセージをやり取りしていたこと、そしてハランを通じて人生への執着を取り戻していたことが判明する。この設定は非常に秀逸だ。「後悔なく生きる」と自分を変えたソヌ・チャンが、今度は悲しみに凍てついたハランに向かって「ここからは露骨なほどいっぱい優しくしてもいい?」と心を寄せるシーン。このセリフ一つで、このドラマが何を描こうとしているのかが透けて見える。

■わずか2話で四季を表現する俳優の技量

チェ・ジョンヒョプの真価は、たった2話で登場人物の「四季」をすべて表現してしまった点にある。これは単なる演技ではなく、本物の職人技だ。

周囲を明るく照らす爽やかな魅力は「春」を、自分の仕事をプロとしてやり遂げる熱情は「夏」を想起させる。一方、現在の快活さの中にも染み込んでくる過去の傷跡は「秋」の寂しさを感じさせ、留学時代の暗い内面は「冬」の冷たさを象徴している。このようなマルチレイヤーの感情表現ができる俳優は、実は非常に稀だ。

日本の韓国ドラマファンの間では「ロマンス好きな主人公」というキャラクターが人気だが、単なる優しさだけでなく、深い痛みと過去を背負った人物こそが、本当の意味で視聴者の心を動かすのだ。チェ・ジョンヒョプのこの表現力があれば、このドラマは単なる恋愛ドラマではなく、二人の登場人物がいかに心の傷を癒していくのか、その過程を丁寧に描いた「ヒーリング・ロマンス」となる可能性を秘めている。

『輝く君の季節に』は毎週金曜日と土曜日夜9時50分に放送中。これからの展開が本当に気になる作品だ。

出典:https://sports.khan.co.kr/article/202602250130003?pt=nv

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